博士の愛した数式新潮社このアイテムの詳細を見る |
「ぽーれぽーれ」で、
小澤勲先生が紹介された本です。
元大学教授と家政婦さんのお話。
数学の教授でしたから………
「博士」と呼び、
家政婦さんの息子を
「ルート」と呼んでいます。
その
「ルート」君と博士とのやりとりが絶妙で…………
むつかしい定理をうわの空で………
読んでいっても…………よく伝わる本でした。
「痴呆」という言葉は
使われていませんが
「義弟の記憶は八十分しかもちません。
きっちり一時間二十分です」(P9)
と告げられる場面があります。
「痴呆」という概念を
日常の中に取り込んで………
さらりと書かれたところがとてもすばらしく思いました。
この小説も映画化されています。