宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

お子さんの発音が、おかしいなと思われたことがありますか?

2011年10月30日 | 歯のお話
 私たち人間は、最初は「マンマ」など発音のしやすい言葉から話し出すことが
言われています。これは人種や地域を超えて、世界共通の言語であると言われています。
3歳前後になると、かなりの言葉を覚えてきます。その中で、特に注目していただきたいことがあります。それは「サ行」と「タ行」に関する発音です。
例えばお子さんが「さかな」と発音しようとしているのに、大人のほうが「たかな」と聞こえてしまうことがないかどうかということなのです。
この原因として考えられるのが、お子さんの舌の動きなのです。
「サ行」の発音は、舌がきちんと上の歯の裏側に接しないと上手に音が出ません。舌には舌の運動をコントロールする「舌小帯」というヒダがあります。
このヒダが舌の裏側に付いているのですが、その位置が悪いためにこのような
発音になってしまうのです。
いまでは簡単な手術で、その日のうちにヒダの位置を変えてあげることができます。
ただし、ヒダの位置やお子さんの年齢によってすぐに手術が可能かどうかは
専門医の先生とよくご相談いただくことになります。
まわりの大人の方が、はやく気づいてあげてやることが肝心です。