どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

呼名してます。

2011年11月03日 | 講師話
私の授業は出席を取ることから始まります。

現在、委託訓練25名のクラスを担当しています。
月~金曜日の午後4時間が授業です。

席順は固定にしているので、ぐるっと見渡せば、出欠は一目瞭然です。
(ほとんど欠席する方はいませんが)

それでも挨拶の後は、必ず出席を取るようにしています。
講師を初めて20数年。変わらず続けているスタイルです。



出席を取る(呼名する)にはいくつかのメリットがあります。


1.名前を早くに覚えられる。

顔と名前を覚えるのが講師の基本ですから。。
昔は、早く覚えるのが特技だったのですが、最近は若いこの顔がみんな同じに見えてしまいます。歳のせいでしょうね(苦笑)
ひたすら毎日名前を呼んで、名前と顔を覚えます。


2.アイコンタクトで様子をうかがう。

返事の声のトーンや目を合わせる、顔を上げないなど、生徒のテンションが分かります。
アイコンタクトは大事ですね。


3.一対一の対応。

授業は基本1対多の対応です。
全員に声かけ&個別対応が出来ればいいのですが、なかなかそういうわけにはいきません。
必ず一回は名前を呼ぶ。その瞬間は一対一の対応になりますから。。。苦肉の策です。


4.大人の扱いを。

出席を取る呼名の時は「○○さん」と呼びます。
学生の場合でも同じです。私は呼び捨てはしません。

個別に呼ぶときは「○○君」と言いますが、全員の前では「○○さん」です。
今は男女混合の名簿で、名前だけで性別の判断がつきにくかったり、学生の年齢層も幅があります。
社会人クラスになれば私より年上の方も多いです。

初めて呼ばれた若い学生は「えっ!」としたリアクションを見るのも楽しみです。


5.お互いを知る。

なかなか同じ教室で授業を受けていても、周りの人の名前を知らないなんて事があります。
最初に自己紹介しても、その時は自分の事で精いっぱいで、他人の名前なんて覚えられません。
毎回クラスメイトの名前を聞いていれば、自然と覚えてくるでしょう。


ざっと思いつくまま書きましたが、他にもたくさんあります。

人の名前を呼ぶと言う事は、その人に近づくことになると思います。
日常の生活の中でも同じだと思います。




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