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ZARAとユニクロ 競馬に例えると

2014年05月17日 00時57分00秒 | 学習支援・研究
ZARAとユニクロ 競馬に例えると…
(更新 2014/5/ 8 16:00)

大企業ならもれなく持っている「稼ぐ力」。
これについて、一橋大学大学院の楠木建教授は次のように話す。
* * *
「稼いでいる」ということは、
お客さんに価値を提供しているということ。
企業の存在理由は「稼ぐ力」にあります。
少し整理してみましょう。まず、
「稼ぐ力」を持つのは事業であって、
「会社」ではありません。
会社は事業の束です。

では、「稼ぐ力」はどこから生まれるか。
方法は二つです。ひとつは、
オポチュニティー(収益機会)を捉えたとき
経済成長著しい新興国では、人口が増え、
続々と新たなニーズが生まれます。
稼ぐ力の源泉はオポチュニティーを
早くしっかりつかむことにあります。

しかし、日本のような成熟国では、
もはやオポチュニティーの追い風は
あまり期待できない。従って
外的な収益機会よりも、
自社で独自の価値を創る戦略ストーリーが大切になります。

例えば、ZARAとユニクロは同じアパレルメーカーです。
いずれも企画から製造、物流、宣伝、販売を
一貫して行う「SPA」というモデル
です。
両者は表面的には同じことをやっていますが、
裏にある戦略ストーリーは180度違います。

アパレル業界を競馬に例えれば、
ファスト・ファッションのZARAは、
第3コーナーで馬券を買うという戦略です。
刻々と変わる流行を追いかけ、売れ筋の服を、
多品種少量生産かつ短いリードタイムで店に並べる。


一方、ユニクロは、自分たちの牧場で
時間をかけて馬を育て、勝てる強力な馬だけを
出走させるという戦略ストーリーです。
ヒートテックやウルトラライトダウンなど、
特定少数のダントツな強みを持つ品番を
大量につくり、稼ぎます。


※AERA  
2014年5月5日―12日合併号より抜粋

http://dot.asahi.com/aera/2014050200035.htmlより

この2社、授業でも取り上げました。
競馬に例える良いかと思いますが、
学生は競馬がわからないので、
わかる例えが必要かと思われます。

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