どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

ヤンマー SS70Cエンジン その2

2017-11-07 08:19:48 | 日記
分解した部品を掃除していきます。




ヘッドもゴミ落としてから
爆面掃除して、バルブ摺っていきます。




バルブ摺りました。
勿論両ポート掃除してあります。


噴射弁と弁腕組んで錆びないようにオイル塗ってヘッドはお終い。

次に内部見る為にコンデンサー外します。

コンデンサー取付台の内部押さえの17ボルトが水で朽ちてて、折れちゃったので抜きました。
コンデンサーは違う形で付けたいと思いますので水室の掃除のみ。


問題はこのホイールです。
手持ちにこのサイズのメガネが無いので緩める為に簡易メガネ作ります。
ナットは数日前から事前に潤滑液でビチャビチャにさせてあります。


サス板にナットの寸法出して、プラズマで切り出しました。


サス板掛けて中ハンマーで叩いたら数発で外れました。


そして一番の本題がナット外した後のこの状態です。
クランク軸にキーでホイールがガッツり食い込んでいるので
ちょっとやそっとじゃ外れません。
先に抜き出し冶具を作ります。


あてがう板を鉄板から切り出し、板に抜き出し用のボルトピッチ計って穴開けるだけです。
クランク軸に板をあてがい、ボルトを締め込むと板でホイールだけが抜けてくる訳ですが、先にホイールに熱を加えてなければ10㍉くらいの鉄板だと曲がるだけです。
熱を加えず板の厚みだけを増やした場合、ボルトを締め付ける力が過多になり抜き出し用のネジ山がズルになる可能性もあります。


私の手法ですが、ホイールのナット取付座面の外側をTIGで2~3周程炙ります。
この写真は既にホイール炙った後ですので座面の外側にビートがついているのがお分かり頂けるかと思います。
この状態で一度ホイールの熱がとれるのを待ってから冶具を取付ボルトを締め、ハンマーで振動を与えながら少しずつボルトを締めていきます。



焦らずコツコツとすればカンッ! と、外れます。
外れなかった場合はもう一度炙るか、時間を置くか、です。
アセで炙ってもティグで炙ってもそんなに変わりませんのでお試しください。



次にクランク軸を抜く為に燃料ポンプ側のカバー外します。
ガナバギアがクランク軸に取付けられているので外します。
このギアはケースに近すぎてとってーも外しにくいです。


先にホイール側のカバー外し、邪魔なクランクウェイトも外します。
この状態だとガナバギアだけでクランクを支えているだけなので、クランクに傷が付かない様にホイール側にウェスなどで養生してから、ハンマーの柄でクランク軸をホイール側にコンコンすれば、クランクが抜け落ちガバナギアが取れます。


スラスト含め取れました。


燃料側のスラストは綺麗。


ホイール側のスラストは赤出てますが、見てないことにします。


部品はずれて空っぽになっちゃいました。
今回燃料ポンプは外さずに行くのでこの状態から掃除していきます。