どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

山王鉱山 Mn

2019-11-16 14:04:48 | 鉱物採集 鳥取
メンバーと探索に行ってきました。
今回は智頭方面の山王鉱山に探索に行く事にしました。

現地到着後ウロウロしていると地元の爺様がタイミング良く下山してきて鉱山への行き方を教えて頂きました。
今回の探索ですが道中が長く危険な箇所が幾つか有った為、行かれる方は最低でも膝下までの長靴、二人以上での探索を推奨します。
鉱山の詳細は手持ちの資料+鉱山探索の師匠のブログから情報を頂きました。


道なりに進んでいくと手掘りのトンネルが現れます。
中々珍しいので見に来る人もいらっしゃるようだ。


トンネルを抜けると堰が正面に見えるが、それよりビックリするのがこの人口物群。
昭和の時代には森林鉄道が走っていてそれらに属するものだと思われる。
コンクリートで出来ていて建築物へのお金の注ぎ込み方が違う。


まずは堰を越えて行くのだが川を渡る必要がある。
道中観光用の木の橋があるがコケとヌメリで滑って渡れないだろう。


堰の左側は石垣が組まれていて森林鉄道の軌道の跡のようだ。


水が透けていて綺麗だ。


川を進んでいくと左側に石垣がでてくる、軌道の跡だろう。


そのまま更に進むと大きな人工物が川の縁に倒れていた。


橋の基礎と橋の梁のようだ。
やはり税金が投入されているものは規模が違う。


川に流されそうになりながら対岸に渡ると軌道の跡。


崩れてこそいるが昭和初期に設置された事を考えるとよく持ちこたえていると感心。
奥に目印のとちの木がある。


周辺の木に比べてめちゃでかいw


散歩するのにも良い場所だ。
クマが今にも出そうだが。


そして見えてきた山王鉱山。
師匠の写真とは比べ物にならないほど差がある。


採掘した跡から見るに、右下から左上に向かって脈があったようだ。
1lvは川の氾濫からか完全に水没している。


2lvは奥行きがあり最奥には20mほどの坑道も残っていた。
写真に変なモノが映っているがそのままUPする事にする。


こちらも変なモノが映っているが気にしない。


竜頭の部分はほとんどマンガン脈の部分を使っていた。
硬くて持ちがいいからだろうな。


竜頭が等間隔で設置してある。
この様な層状の鉱床でないと見られない光景だ。


坑道はすぐに行き止まりになる。
ハクビシンが住んでいて泣きそうな顔をしていた。


2lvは局部的に鉄も来ていたようで付近で採集した所、硫砒鉄鉱、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱が見られた。
バラ輝石の一部には皮膜状の黄銅鉱があった。


2lvを外側から見た感じだが、露頭部分の脈がそのまま残っていた。

メンバーと採集した結果、閃マンガン、バラ輝、テフロ、満ばん柘榴が見られた。
鉱山は小さめであったが、道中の森林鉄道、透きとおった川を見ながらの探索は楽しかった。