どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

大伊鉱山 Mn

2020-05-08 17:24:47 | 鉱物採集 鳥取
鳥取マンガンツアー2020春 2箇所目。
第二糸白見から少し離れた山の中にある大伊鉱山です。
こちらは前回の糸白見よりも大きいため期待できる鉱山です。

駐車スペース確保したらイザ出陣。

入口はわかりにくい小さな谷ですが、マンガン鉱が転がっているので採集できる人なら容易に判断可能。


途中幾つかの広場がありますが、目的地は一番最上部の採掘跡ですので登っていきます。
80m程度登ってしまえば最上部です、採掘跡が複数あり、一番大きな採掘跡は崩落しています。


わかりますかね?
斜面に採掘跡があります。


縦掘りの2段目です。
これが最上部の広場の一部にありますが、縦掘りのみ4段程度の高さで採掘されています。


なんかの基礎の跡、小さい上にかなりの荒い作りですね。


縦掘り2段目から少し斜面を登ると採掘跡。
マンガン鉱山にある横掘り跡もあります。


こちらが縦掘り4段目です。
撮影している下側に3段目がありますが、崩落しています。


これ少し掘り方おかしいですが、書物読む限りマンガン鉱採掘していた様です。
パッと見は銅山ぽい掘り方ですし、縦?って感じですけどね。


縦掘り4段目は上下に分かれています。
下側、上側共に坑道は10m程度です。
この辺り、品位の高いズリがありません。
マンガン鉱自体はポロポロありますが、小さいです。


一番大きな採掘跡から東側に露頭部分があるので行きました。
小さなマンガン鉱がポロポロあるくらいでなんだこれ~って感じでした。
が、ズリ掘り返して割っていると少量ですが黄銅鉱や孔雀などが出てきました。
書物を見るとこちら特に記載がないので、採算に合わない程度の銅鉱物を採掘できたのかもしれません。

全体的には駐車場から40m未満の中段ズリ以下、谷筋の西側で採集するのがベストかと思われます。
上部に行くほど珪酸分が多くなる上に、千枚岩も増えていき見た目での判断がし難くなりました。
バラ輝、満礬石榴石にしても中段ズリ以下がオススメです。

第二糸白見鉱山 Mn

2020-05-07 10:11:10 | 鉱物採集 鳥取
鳥取マンガンツアー2020春に行って来ました。
まずは第二糸白見鉱山です。


横付け産地でズリはほぼありません。



マンガン鉱山アルアルの綺麗な掘り方です。


坑内は竜頭だらけでした。
この竜頭部分にのみバラ輝や菱マンが残っていたので、全体的に低品位だったのだと思われます。
露頭部と坑内の少量のズリは酸化マンガンしか残っていませんので実質採集は難しいと思われます。
流石に上盤支えている竜頭から採集するアホは居ないと思うので。


坑道入口側ですが、奥は下に向かって採掘しているので入れるのは少しだけでした。


マンガン鉱山のこの採掘の仕方は個人的に好みです。
採集するのは石が硬く腕が痛くなるので大変ですが・・


採掘の始まりか終わり側、つまり脈の端っこです。


坑道が下に向かっています。
小さな鉱山なのでこれでお終いですが、観察するだけなら楽しめますね。





山王鉱山 Mn

2019-11-16 14:04:48 | 鉱物採集 鳥取
メンバーと探索に行ってきました。
今回は智頭方面の山王鉱山に探索に行く事にしました。

現地到着後ウロウロしていると地元の爺様がタイミング良く下山してきて鉱山への行き方を教えて頂きました。
今回の探索ですが道中が長く危険な箇所が幾つか有った為、行かれる方は最低でも膝下までの長靴、二人以上での探索を推奨します。
鉱山の詳細は手持ちの資料+鉱山探索の師匠のブログから情報を頂きました。


道なりに進んでいくと手掘りのトンネルが現れます。
中々珍しいので見に来る人もいらっしゃるようだ。


トンネルを抜けると堰が正面に見えるが、それよりビックリするのがこの人口物群。
昭和の時代には森林鉄道が走っていてそれらに属するものだと思われる。
コンクリートで出来ていて建築物へのお金の注ぎ込み方が違う。


まずは堰を越えて行くのだが川を渡る必要がある。
道中観光用の木の橋があるがコケとヌメリで滑って渡れないだろう。


堰の左側は石垣が組まれていて森林鉄道の軌道の跡のようだ。


水が透けていて綺麗だ。


川を進んでいくと左側に石垣がでてくる、軌道の跡だろう。


そのまま更に進むと大きな人工物が川の縁に倒れていた。


橋の基礎と橋の梁のようだ。
やはり税金が投入されているものは規模が違う。


川に流されそうになりながら対岸に渡ると軌道の跡。


崩れてこそいるが昭和初期に設置された事を考えるとよく持ちこたえていると感心。
奥に目印のとちの木がある。


周辺の木に比べてめちゃでかいw


散歩するのにも良い場所だ。
クマが今にも出そうだが。


そして見えてきた山王鉱山。
師匠の写真とは比べ物にならないほど差がある。


採掘した跡から見るに、右下から左上に向かって脈があったようだ。
1lvは川の氾濫からか完全に水没している。


2lvは奥行きがあり最奥には20mほどの坑道も残っていた。
写真に変なモノが映っているがそのままUPする事にする。


こちらも変なモノが映っているが気にしない。


竜頭の部分はほとんどマンガン脈の部分を使っていた。
硬くて持ちがいいからだろうな。


竜頭が等間隔で設置してある。
この様な層状の鉱床でないと見られない光景だ。


坑道はすぐに行き止まりになる。
ハクビシンが住んでいて泣きそうな顔をしていた。


2lvは局部的に鉄も来ていたようで付近で採集した所、硫砒鉄鉱、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱が見られた。
バラ輝石の一部には皮膜状の黄銅鉱があった。


2lvを外側から見た感じだが、露頭部分の脈がそのまま残っていた。

メンバーと採集した結果、閃マンガン、バラ輝、テフロ、満ばん柘榴が見られた。
鉱山は小さめであったが、道中の森林鉄道、透きとおった川を見ながらの探索は楽しかった。


金足鉱山 

2018-11-27 18:22:13 | 鉱物採集 鳥取
智頭鉱山を後にし、地獄の金足鉱山へ向かう。

まずは広場を探索。

坑道は3箇所あり、一箇所は崩落していて2箇所は坑内が見れる。
内部は石英脈を追っており輝水鉛を採掘していたであろう。


無茶苦茶荒れてました。
現状この広場に車で行くならジムニー以外は無理だと思います(汗

今回の目的地である露天掘りの方ですがこちらは山頂の付近に在ります。
広場が620m地点にあり、露天掘りが960m。
索道で降ろしていたという事もありかなり気合が入ります。


早速登りました。
沢はかなりの荒れ具合で中々辛かったです。
そして尾根まで到達するとまさかの雪。
雪があるこの時点でもうオワタ感が半端ないですが、折角ここまで歩いたので尾根を歩き露頭へと向かいます。

雪でズルッズルの尾根は登りにくかった。

そして足が寒いです。


いよいよ露天掘り部に到着。
コンプレッサーや削岩機、ビットなどが捨てられていました。


はぁ~ガッカリですな。
雪で何も見えません。
そして石英以外なにもなかった。

国岡金足商?

索道の滑車には期待していましたが
基礎等はなくて地面に小さなプーリーが2箇所埋め込まれているだけで全然見栄えのするものではなかった。
これだけの高低差があるにも関わらず基礎がないとは・・
広場には索道のワイヤーが数キロ分置いてあるのに。

智頭鉱山 Mn

2018-11-27 10:57:01 | 鉱物採集 鳥取
智頭に雪が積もる前に行こう!ということで行ってきました。

まずは平坑に向かう。
鉱山道があり進んでいくと中段へと行き着く。

中段は結構なズリの量でマンガン鉱に石英が多量に混ざっている品位の低いものばかりのようだ。
これは文献に記載されている通りだ。

抗口は開いていて中に入ったがそれほど深くはなかった。


次に平坑の本坑へ向かう。

大きく口が開いていて、抗口より上部から山頂に掛けて多数の堀後があった。

平坑は内はそこそこ大きくそれなりに採掘したようだ。

坑道内部も大きく掘り込んであり、坑内には竪坑で中段と思わしき場所へと接続されているようだ。
竪坑は水没していて、奥へと進む坑道があるが降りたら梯子がないと登れない感じだったため断念。


坑道内部は天板を突き抜けて空が見えていた。
抗口前に比較的品位のいいマンガン鉱があったのでそれを適当に叩き下山。


次に藤坑を目指す。

oh...
このズリの時点で嫌な雰囲気が漂いだす。


藤坑の抗口前。
藤は水平ではなく、縦?に鉱脈があったのか、ズリから尾根上部に向かって縦掘りしてあった。
露頭が多かったようだ。
ズリはほとんどなくてあるのは酸化マンガンのみ。
藤坑にガッカリした為、2,3抗は探索を打ち切った。