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追悼、ロニー・ジェイムス・ディオ。

2010年05月21日 | 映画(番外編:映画と音楽)
今週初め、メタル界の超大物、
ロニー・ジェイムス・ディオ氏が67歳で亡くなりました。

『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』(2005)を観て以来、
食わず嫌いだったヘヴィメタも聴いてみようと思い、
ヘヴィメタ好きの友人にあれこれ教えてもらったりして、
今では名前を聞けばそこそこわかるようにはなりました。

そんなまだまだ浅い知識の中でも、ロニーの印象は強烈でした。
背が低くて、デコはかなり後退していて、でも長髪。
ヴィジュアル的にはお世辞にもイケているとは言えないのに、
美しく伸びるパワフルなその声を初めて聴いたときにはビックリ。
友人曰く、とにかく誰もから愛された稀なヴォーカリスト。
きっと、素晴らしい歌唱力だけでなく、愛すべき人柄だったのでしょう。

ロニーは映画の中でもメタルの神として崇められています。
『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』(2006)は、
公開前からものすごく期待していたのに、ほとんど笑えず……。(^^;

幼い頃からロックをこよなく愛する男、JB。
厳格な父親は、ロック=悪魔の創造物だと決めつけて禁じますが、
ある日、敬愛するロニー・ジェイムス・ディオからの啓示を受けたJBは、
ロックの極意をモノにするため、ハリウッドを目指すことに。
途中、街頭でギターを弾くKGと運命的な出会いを果たし、
2人はロック・ユニット“テネイシャスD”を結成。
過去の一流ロック・ミュージシャンたちが皆、同じピックを使っていたと知り、
悪魔の歯から作られたという噂のピックを手に入れようと、
そのピックが展示されている博物館へと向かうのですが……。

ちょっぴり期待外れで残念な作品でしたが、
ロックに関するさまざまな小ネタはとても楽しいです。
博物館の展示品は、ミュージシャンたちが使用した実物なんだそうな。
メタリカやAC/DC、オジー・オズボーン、ヴァン・ヘイレンなど、
超有名どころも惜しみなく協力しています。

ミカ・カウリスマキ監督の『GO! GO! L.A.』(1998)では、
ポスターの中のジョニー・デップ(クレジットなしで出演)が
主人公に目配せする、とってもお茶目なシーンがありました。
『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』では、
ポスターから抜け出たロニーが歌いまくるシーンがあり、迫力満点。
遊び心に満ちていてニヤリ。

ご冥福を心からお祈りします。

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