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映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『あの頃、君を追いかけた』

2013年10月02日 | 映画(あ行)
『あの頃、君を追いかけた』(原題:那些年,我們一起追的女孩)
監督:ギデンズ・コー
出演:クー・チェンドン,ミシェル・チェン,スティーヴン・ハオ,イェン・シェンユー,
   チュアン・ハオチュアン,ツァイ・チャンシェン,フー・チアウェイ他

前述の『スーサイド・ショップ』の後、梅田ガーデンシネマへ。
これも同日封切り、どうしても観たかった作品です。

思い返せば、台湾映画を最初に劇場で観たのは社会人になってからのこと。
エドワード・ヤン監督の『カップルズ』(1996)をナナゲイで観たような気がします。
何十年も前だと思っていましたが、私の台湾映画デビューはわりと最近ですね。
あまり多くは観ていないはずですが、なんだか好きです、台湾映画。
それが決定的だと感じたのは『海角七号 君想う、国境の南』(2008)でした。

本作もただ台湾映画だということに惹かれていたのと、
このキャッチコピーならば私はきっと好きなはずだと。
「青春は 恥と後悔と 初恋で 作られる」。

人気作家ギデンズ・コーが自伝的小説を自らメガホンを取って映画化。
予想外に下ネタてんこ盛りでしたが、やはり好きです。

1994年、台湾中西部に位置する町、彰化(しょうか)。
中高一貫の私立共学校で高校生となったコートン。
悪友は、常にアソコが勃っているために「勃起」と呼ばれるボーチュンや、
股付近を掻く癖があるために「マタカキ」と呼ばれるインホンなど、
ろくでもないあだ名をコートンから付けられた奴ばかり。
みんなでバカをしながら能天気な毎日を送っている。

彼らが揃いもそろって想いを寄せているのは、クラス一の優等生チアイー。
コートンを除いた面々は、あの手この手でチアイーに接近するが玉砕。
そんななか、またしても悪事を働いたコートンに手を焼いた教師が、
チアイーにコートンの指導係を命じる。

絶好のチャンスにもかかわらず、チアイーを前にして素直になれないコートン。
しかしチアイーがコートンのために作成してくれる宿題に臨み、
居残り勉強も開始して、一緒に過ごす時間が増えてゆく。

デートをして好きだとはっきり言うも色よい返事をもらえる自信なし。
返事をしたいというチアイーに、今は聞きたくないと拒否。
やがてコートン、チアイー、悪友たちそれぞれ別の大学に進むのだが……。

チアイーが可愛いのはもちろんのことですが、彼女の親友チアウェイがまたいい感じ。
モテモテのチアイーを妬んでも不思議はないのに、
彼女は彼女、自分は自分、嫌な感情はいっさい持たず見せず。
コートンたちも彼女の存在を尊重し、いい関係を築いています。

ハッピーエンドには至らず、ほろ苦いのも青春か。
チアイーの新郎になる奴は許せないと言っていたのに、
ウエディングドレスに身を包んだ彼女を見た瞬間に撤回。
本当に好きだった人には、本当に幸せになってほしいと思うものだと。
コートンが新郎を押し倒して抱きつく姿は切なさいっぱい。

「無駄な努力も人生のうち」という台詞が心に残っています。
実らぬ努力もしなくては。

てなわけで、この日は大阪ステーションシティシネマ→テアトル梅田→梅田ガーデンシネマ、
3本観終わると出入橋交差点近くの台湾ならぬタイ料理店“Neo Thai”へテクテク。
結構な距離を歩きましたが、タイ料理を食べ過ぎて体重増加。

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