『パーフェクト・レボリューション』
監督:松本准平
出演:リリー・フランキー,清野菜名,小池栄子,岡山天音,余貴美子他
「映画の日」にTOHOシネマズ西宮で2本ハシゴの2本目。
前述の『亜人』を観た後、1階のイズミヤで買い物、20分で5階に戻って鑑賞。
出生時から脳性麻痺による障害を抱えている熊篠慶彦氏。
『たった5センチのハードル 誰も語らなかった身体障害者のセックス』を執筆、
重度障害者でもマスターベーションに利用可能な性具の開発や、
風俗店のバリアフリー化を推進する活動家なのだそうです。
そんな熊篠氏の実体験に基づく物語を、彼と親交のあるリリー・フランキー主演で映画化。
幼少時に脳性麻痺に罹ったせいで、四肢を思うように動かせず、
車椅子生活を余儀なくされているクマ(リリー・フランキー)。
脳性麻痺への誤った知識や認識を変えたい、障害者の性を世間に理解してほしい。
障害者だって恋もする、セックスもしたいと訴えて出した本はベストセラーに。
ある日、講演会場でクマに質問をぶつけてきたソープ嬢ミツ(清野菜名)。
彼女はクマの答えに感動したらしく、クマを追いかけまわすように。
年齢は20歳下、いつもハイテンション、いくら女好きのクマでも手に余る。
しかし言い聞かせてもまるで意に介さないミツのペースに乗せられてしまう。
長年クマの介助をしてきたヘルパーの恵理(小池栄子)、
親のいないミツの面倒を見る晶子(余貴美子)は心配しつつもふたりを応援。
一見うまくいっているかのようなクマとミツだったが……。
観る前から、これはきついんじゃないかなと思っていました。
障害者の話はただでさえつらいのに、セックスがらみとなるとどうしていいものやら。
『マルガリータで乾杯を!』(2014)を観るまでは、
脳性麻痺に言語障害は付き物だと思い込んでいました。
冒頭のクマの講演でそれを再び聴き、そうだ私もそう思い込んでいたひとりだったとうなずく。
そういう誤った認識を変えるにはいい作品だと思います。
だけど。
セックスって誰がどうするのも勝手だけれど、映像ではやはり綺麗なものを見たい。
これは健常者でも障害者でも同じこと。
常々「オッサンやオバハンの妄想」が苦手だと言っていますが、
これって私にしてみれば結局「オッサンの妄想」だもの。
『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の松尾スズキもそうだったように、
申し訳ないけど、リリーさんの絡みも見たくないです(笑)。
障害があってもなくても、別にイケメンでもないオッサンが
若くて綺麗な女の子に好き!Hしよっ!て言われる、それのどこが妄想じゃないというのか。
もうひとつ気に入らないのは、これだけセックスがどうとか言っておきながら、
清野菜名が脱がないところ。
『TOKYO TRIBE』(2014)でいきなり脱いで、
こんな清純そうな可愛い子がこんな大胆ヌードと度肝を抜かれましたが、
あれで脱いでおいて、こっちでは無し。まぁどうでもええけど。
ネタバレになりますが、ミツもパーソナリティ障害という設定。
障害者同士で無理心中騒ぎまで起こして、
接近禁止命令を無視してふたりで逃げて、そこで明るく終わられても。
その後はどうするの。なんとかなるってことですか。
世間の評価は高いようで、それはそれでいいことだと思います。
ただ、私は上記のような理由で、とてもしんどい。
オッサンが若い女の子と絡む場合、
トム・クルーズかダニエル・クレイグ級の人限定でお願いします。
監督:松本准平
出演:リリー・フランキー,清野菜名,小池栄子,岡山天音,余貴美子他
「映画の日」にTOHOシネマズ西宮で2本ハシゴの2本目。
前述の『亜人』を観た後、1階のイズミヤで買い物、20分で5階に戻って鑑賞。
出生時から脳性麻痺による障害を抱えている熊篠慶彦氏。
『たった5センチのハードル 誰も語らなかった身体障害者のセックス』を執筆、
重度障害者でもマスターベーションに利用可能な性具の開発や、
風俗店のバリアフリー化を推進する活動家なのだそうです。
そんな熊篠氏の実体験に基づく物語を、彼と親交のあるリリー・フランキー主演で映画化。
幼少時に脳性麻痺に罹ったせいで、四肢を思うように動かせず、
車椅子生活を余儀なくされているクマ(リリー・フランキー)。
脳性麻痺への誤った知識や認識を変えたい、障害者の性を世間に理解してほしい。
障害者だって恋もする、セックスもしたいと訴えて出した本はベストセラーに。
ある日、講演会場でクマに質問をぶつけてきたソープ嬢ミツ(清野菜名)。
彼女はクマの答えに感動したらしく、クマを追いかけまわすように。
年齢は20歳下、いつもハイテンション、いくら女好きのクマでも手に余る。
しかし言い聞かせてもまるで意に介さないミツのペースに乗せられてしまう。
長年クマの介助をしてきたヘルパーの恵理(小池栄子)、
親のいないミツの面倒を見る晶子(余貴美子)は心配しつつもふたりを応援。
一見うまくいっているかのようなクマとミツだったが……。
観る前から、これはきついんじゃないかなと思っていました。
障害者の話はただでさえつらいのに、セックスがらみとなるとどうしていいものやら。
『マルガリータで乾杯を!』(2014)を観るまでは、
脳性麻痺に言語障害は付き物だと思い込んでいました。
冒頭のクマの講演でそれを再び聴き、そうだ私もそう思い込んでいたひとりだったとうなずく。
そういう誤った認識を変えるにはいい作品だと思います。
だけど。
セックスって誰がどうするのも勝手だけれど、映像ではやはり綺麗なものを見たい。
これは健常者でも障害者でも同じこと。
常々「オッサンやオバハンの妄想」が苦手だと言っていますが、
これって私にしてみれば結局「オッサンの妄想」だもの。
『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の松尾スズキもそうだったように、
申し訳ないけど、リリーさんの絡みも見たくないです(笑)。
障害があってもなくても、別にイケメンでもないオッサンが
若くて綺麗な女の子に好き!Hしよっ!て言われる、それのどこが妄想じゃないというのか。
もうひとつ気に入らないのは、これだけセックスがどうとか言っておきながら、
清野菜名が脱がないところ。
『TOKYO TRIBE』(2014)でいきなり脱いで、
こんな清純そうな可愛い子がこんな大胆ヌードと度肝を抜かれましたが、
あれで脱いでおいて、こっちでは無し。まぁどうでもええけど。
ネタバレになりますが、ミツもパーソナリティ障害という設定。
障害者同士で無理心中騒ぎまで起こして、
接近禁止命令を無視してふたりで逃げて、そこで明るく終わられても。
その後はどうするの。なんとかなるってことですか。
世間の評価は高いようで、それはそれでいいことだと思います。
ただ、私は上記のような理由で、とてもしんどい。
オッサンが若い女の子と絡む場合、
トム・クルーズかダニエル・クレイグ級の人限定でお願いします。