夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アップタウン・ガールズ』

2004年08月27日 | 映画(あ行)
『アップタウン・ガールズ』(原題:Uptown Girls)
監督:ボアズ・イェーキン
出演:ブリタニー・マーフィ,ダコタ・ファニング,ドナルド・フェイソン,
   ジェシー・スペンサー,ヘザー・ロックリア他

モリーは22歳。
伝説のロック歌手だったトミー・ガンの娘で、
幼くして父の遺産を相続した彼女は、
ニューヨークの超高級アパートでひとり暮らし。
好きなだけお金を使う毎日。

誕生日にはクラブを借り切って盛大なパーティー。
その席にモリーの友人ヒューイが、新人ロック歌手のニールを連れてくる。
パーティー会場に居合わせた大物女性プロデューサーのローマに
ニールを売り込む計画だ。

ステージで演奏するニールにモリーはひと目惚れ。
父の遺品のギターを見せるからと自分のアパートに彼を誘う。
歌手で売れるまではと酒・女絶ちをしていたニールだったが、
モリーの強引さに負けてしまう。

数日間を彼女の部屋で過ごしたふたりだったが、
モリーのあまりに浮世離れした生活ぶりに、ニールは逃げ出してしまう。

そんな彼女に追い打ちをかけるような知らせが。
父の遺産の管財人が財産を持ち逃げ、
しかも今後入ってくるはずの印税の前払い金まで着服して姿を消したらしい。

全財産を失った彼女はやむなく就職を決意。
しかし、これまで仕事に無縁だった彼女は
初就職先でもハチャメチャぶりを発揮。即クビに。

見るに見かねたヒューイが紹介してくれたのは、ローマの娘レイの子守り。
だが、レイは生意気きわまりないお嬢だった。
「おとなこども」のモリーと「こどもおとな」のレイは信頼関係を築けるのか。

……という、筋はモロ見え、最後は泣かされる典型のお話。
でも、わかってて泣かされちゃうのもエエもんでしょ。
監督は『タイタンズを忘れない』(2000)の人。
高校のアメフト部に黒人コーチがやってきて、
人種差別を受けながらチームを勝利に導くという、実話に基づいたスポ根もの。
ディズニーのわりに「泣け泣け度」控えめ、爽やかでした。
これもさすがその監督の作品。

レイ役のダコタ・ファニングは
『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)や『コール』(2002)の名子役。
インタビューなどのあまりの大人ぶりに
たまに「このクソガキャ~」(失礼!)と言いたくなる。
某誌で「もっとも感動した映画」には自分の出演作品を挙げとった。
「名子役」で終わらないかどうか、今いちばん心配な子なのでした。

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