夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マラヴィータ』

2013年12月07日 | 映画(ま行)
『マラヴィータ』(原題:The Family)
監督:リュック・ベッソン
出演:ロバート・デ・ニーロ,ミシェル・ファイファー,トミー・リー・ジョーンズ,
   ダイアナ・アグロン,ジョン・ディレオ,ジミー・パルンボ他

『RED/レッド リターンズ』『キャプテン・フィリップス』より先に観て書き上げていた本作を
どうせ公開後数週間経過しているからとUP後回しにしていたら、
どうやら昨日あちこちで終映してしまった模様。がびちょーん。まぁいっか。

とある水曜日は、年に一度の職場の全館停電の日。
毎年、ものすごく暑い時期かものすごく寒い時期のいずれかに設定され、
今年の日取りはまぁまぁマシなほうと言えます。

8月、お盆のさなかだった年は、あまりの暑さに思考回路が停止、
へろへろヨレヨレどろどろ状態で仕事をしました。
2月、雪もちらつく寒いなかだった年は、何枚着ようが冷え冷え状態。
手先も爪先もかじかんで、肩がバキバキに凝りました。

たとえ停電であろうが、各課何名かは出勤しなければならないという掟があるゆえ、
毎年なんだかんだで出勤していたのですが、
今年は同課の数名が必要に迫られてすでに出勤することになっていて、
休んでもいいよ~とのこと。どうもありがとうございます。

で、普通に出勤するより早く家を出て、大阪ステーションシティシネマへ。
夕方寄らなければならないところがあったので、この日も車で。
近辺の駐車場は最大料金設定がなかったり、あっても4,000円とべらぼうに高かったり。
けれども西へ10分ほど歩けば、いきなりその3分の1ほどの値段になります。
てなわけで、愛用のタイムズへ車を駐めてテクテク。

さて、新たに公開になった作品はいろいろありますが、
やっぱり本作を観ておこうかと。

フランスのノルマンディー地方の田舎町へ引っ越してきたブレイク一家。
主人のフレッドは元マフィアのボスで、敵対するファミリーのボスを売り、
FBIの証人保護プログラムを適用された。
ゆえに、妻のマギー、娘のベル、息子のウォレンとともに、
世界各地を転々とする生活を余儀なくされている。

監視役のFBI捜査官スタンスフィールドからは、
とにかくおとなしく目立たぬように生活せよと言われているが、
毎日腹立たしいことが多すぎる。
マギーはスーパーで見下した態度を取られ、ベルは学校でアホ男どもに言い寄られる。
ウォレンは悪ぶっている連中から生意気だと袋だたきにされ、散々。
黙ってやられてなんかいられない。それぞれがきっちり仕返し。

フレッドは職業を作家と偽り、自らのマフィア人生を執筆しはじめるが、
彼を相手にぼったくろうとした配管工を締め上げずにはいられない。
おとなしくしていられない一家の潜伏先がバレるのは時間の問題で……。

劇場でリュック・ベッソン監督の作品を観るのは
『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(2011)以来ですが、
やっぱりこんな作品を撮るほうが彼は楽しいんだろうなと思います。

フレッド役のロバート・デ・ニーロは、年を取ってもさすが。
一見穏やかながら怒ると手をつけられない元マフィアがハマりすぎ。
FBI捜査官役のトミー・リー・ジョーンズと共に参加する映画会で上映されるのは、
本作の製作総指揮に名を連ねるマーティン・スコセッシ監督の代表作、
『グッドフェローズ』(1990)と、シャレもバッチリ効いています。

“マラヴィータ”はブレイク一家が飼っている犬の名前で、
イタリア語で「裏社会」を意味するのだそうな。

とても面白かったけれど、続編を意識しているのかいないのか、
明るくカラッと解決して終わりではなかったのが気になるところ。
腕っぷしの強い美人娘と、情報収集力に長けた息子のブーたれた顔が気の毒で。(^^;

林檎の蒸留酒カルヴァドスが美味しそうでした。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『キャプテン・フィリップス』 | トップ | 『サプライズ』 »

映画(ま行)」カテゴリの最新記事