『さざなみ』(原題:45 Years)
監督:アンドリュー・ヘイ
出演:シャーロット・ランプリング,トム・コートネイ,ジェラルディン・ジェームズ,
ドリー・ウェルズ,デヴィッド・シブリー,サム・アレクサンダー他
前述の『スポットライト 世紀のスクープ』とハシゴ。
家を出るときは雨が降っていたので、あまり履く機会のない長靴を嬉しがって着用。
『スポットライト』が終わった頃にはありえないぐらいの晴天。
履き替える靴なんて持参していないから、そのままテアトル梅田へ。
ほぼ満席で、95%は女性客、しかも年輩の人がやたらと多い。
劇場前の掲示板に貼られている本作のポスターを見た3人連れが、
「シャーロット・ランプリング、年取ったねぇ」。
「見てみ、このシワ」。「私らかておんなじだけ年取ってるけどな」。
はい、シャーロット・ランプリングは当然おばちゃんらよりも綺麗に年取ってます。(^^;
アンドリュー・ヘイ監督のお名前を私は知りませんでした。
1973年生まれ、イギリスのノースヨークシャー出身。
ゲイであることをカミングアウトしており、
これまでの作品はTVドラマも含めてゲイを主人公にしたものが多く、
世界中のゲイの人たちから熱い支持を受けているのだそうです。
本作はゲイの物語ではありません。
イギリスの片田舎で暮らす老夫婦、ジェフとケイト。
5日後には結婚45周年記念のパーティーを開くことになっている。
ところが月曜日、ジェフ宛に1通の手紙が届いたことから、
ふたりの心が揺れはじめ、穏やかな日々にさざ波が立つ。
それはスイス警察からの手紙。
50年前にジェフがつきあっていた女性カチャの遺体が発見されたという。
ジェフと登山中、クレバスに転落して彼女は死亡。
その後ジェフはケイトと知り合って結婚したのだが、
今ごろになってカチャの遺体が見つかったらしい。
スイス警察はジェフに来てほしいと言っているようだ。
忘れていたはずのカチャのことをジェフは思い出したのか、浸ることしばしば。
自分と出会う前の話なのだからと平静を装っていたケイトだが、
明らかに様子のおかしいジェフが気がかりでならない。
「彼女が生きていれば結婚するつもりだった」と悪びれもせずに言うジェフに、
ケイトは次第に不信感を募らせるようになり……。
ほとんど二人劇と言ってもいいくらいの作品。
シャーロット・ランプリング、上手いです。
対するトム・コートネイの天然ぶりも○。
ゲイだからということはないのでしょうが、
男性監督でありながら、女性のイライラ感をぴたりと表現。
ネタバレになりますが、ラスト直前のシーンでは、
円満な結婚生活を送っている人にとっては幸せそのもの。
そうでない人が観れば、甘いなぁと言いたくなるものでしょう。
とりあえずはハッピーエンドと思わせておいて、これ。
なんともいえないケイトの表情が絶妙です。
幸せな熟年夫婦は一緒に観ないほうがいいかもしれません。
もしくはこれを笑い飛ばせる余裕があるか。
監督:アンドリュー・ヘイ
出演:シャーロット・ランプリング,トム・コートネイ,ジェラルディン・ジェームズ,
ドリー・ウェルズ,デヴィッド・シブリー,サム・アレクサンダー他
前述の『スポットライト 世紀のスクープ』とハシゴ。
家を出るときは雨が降っていたので、あまり履く機会のない長靴を嬉しがって着用。
『スポットライト』が終わった頃にはありえないぐらいの晴天。
履き替える靴なんて持参していないから、そのままテアトル梅田へ。
ほぼ満席で、95%は女性客、しかも年輩の人がやたらと多い。
劇場前の掲示板に貼られている本作のポスターを見た3人連れが、
「シャーロット・ランプリング、年取ったねぇ」。
「見てみ、このシワ」。「私らかておんなじだけ年取ってるけどな」。
はい、シャーロット・ランプリングは当然おばちゃんらよりも綺麗に年取ってます。(^^;
アンドリュー・ヘイ監督のお名前を私は知りませんでした。
1973年生まれ、イギリスのノースヨークシャー出身。
ゲイであることをカミングアウトしており、
これまでの作品はTVドラマも含めてゲイを主人公にしたものが多く、
世界中のゲイの人たちから熱い支持を受けているのだそうです。
本作はゲイの物語ではありません。
イギリスの片田舎で暮らす老夫婦、ジェフとケイト。
5日後には結婚45周年記念のパーティーを開くことになっている。
ところが月曜日、ジェフ宛に1通の手紙が届いたことから、
ふたりの心が揺れはじめ、穏やかな日々にさざ波が立つ。
それはスイス警察からの手紙。
50年前にジェフがつきあっていた女性カチャの遺体が発見されたという。
ジェフと登山中、クレバスに転落して彼女は死亡。
その後ジェフはケイトと知り合って結婚したのだが、
今ごろになってカチャの遺体が見つかったらしい。
スイス警察はジェフに来てほしいと言っているようだ。
忘れていたはずのカチャのことをジェフは思い出したのか、浸ることしばしば。
自分と出会う前の話なのだからと平静を装っていたケイトだが、
明らかに様子のおかしいジェフが気がかりでならない。
「彼女が生きていれば結婚するつもりだった」と悪びれもせずに言うジェフに、
ケイトは次第に不信感を募らせるようになり……。
ほとんど二人劇と言ってもいいくらいの作品。
シャーロット・ランプリング、上手いです。
対するトム・コートネイの天然ぶりも○。
ゲイだからということはないのでしょうが、
男性監督でありながら、女性のイライラ感をぴたりと表現。
ネタバレになりますが、ラスト直前のシーンでは、
円満な結婚生活を送っている人にとっては幸せそのもの。
そうでない人が観れば、甘いなぁと言いたくなるものでしょう。
とりあえずはハッピーエンドと思わせておいて、これ。
なんともいえないケイトの表情が絶妙です。
幸せな熟年夫婦は一緒に観ないほうがいいかもしれません。
もしくはこれを笑い飛ばせる余裕があるか。