夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

2011年06月13日 | 映画(ま行)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
監督:田中誠
出演:前田敦子,瀬戸康史,峯岸みなみ,池松壮亮,川口春奈,
   西田尚美,青木さやか,石塚英彦,大泉洋他

噂の『もしドラ』。
平日の朝イチで観に行ったら、客は9人。
5人はオッサンで、1人は私。みんな、ひとりで来ている人。
残りの3人は、小学生姉妹を連れたお母さん。
これ、男ひとりで観るのは恥ずかしいよなぁと
劇場に足を踏み入れるまでは思っていましたが、
女ひとりで観に行くほうが恥ずかしかったです。すんません。

田中誠監督の劇場公開作品はほぼすべて観ていて、
『タナカヒロシのすべて』(2004)は私のツボ、
『うた魂(たま)♪』(2008)と『おばちゃんチップス』(2006)はまぁまぁ、
『コラソンdeメロン』(2008)は駄目駄目。
本作はどうかなぁと興味津々でしたが、私は基本的に好きみたい。(^^;

都立程久保高校2年生の川島みなみは、
野球部のマネージャーを務める宮田夕紀と幼なじみで親友同士。
入院した夕紀が、弱小野球部のことを「本当は強いのに」と語るのを聞き、
野球部を甲子園へ連れて行くことを決意。代理マネージャーを志願する。

ところが、練習を見て唖然。
彼らにまったくやる気は感じられず、顧問の加地先生もあきらめ顔。
甲子園出場宣言を冗談としか受け取らない部員たちから
マネージャーとしての務めを果たしてからにしろと言われる。

本屋に寄ったみなみは「マネージャーになりたい」と店主に相談、
勧められた本はピーター・ドラッカーの『マネジメント』。
読み始めてから店主の勘違いだと気づくが、
その内容が野球部のマネージャーにも通ずるところがあると感じたみなみは、
翌日から早速実践を開始するのだが……。

「真摯に、ひたむきに」を合い言葉に、変わってゆく部員。
しかし、変われるだけ変わっても、甲子園出場はむずかしいとみなみは悟り、
ならばあとは野球のほうを変えるしかないと考えます。
野球に無駄だと思うものは何かと加地先生に尋ねるシーンでは、
名匠と言われる蔦監督や木内監督の名前が挙がり、
彼らに続けと本作で実践される「ノーバント、ノーボール作戦」に興味を惹かれます。

たまに見ていて恥ずかしくなる場面や台詞があることは否めません。
けれど、十分に楽しかったです。
涙をグッとこらえる、大泉洋演じる加地先生や男子部員たちの姿には、
ハンカチ握りしめて泣いてしまいましたし。(^O^;

鑑賞後の爽やかさ。真っ当な青春野球映画でした。
何でも泣けて何でも笑える私は、映画におけるハードルがたぶんかなり低いですが、(^^;
そうであることが幸せだ~。

エンディング曲のカチューシャ♪が頭から離れません。
全然わからんかったAKB48、これで少なくとも2人はわかるようになりました。
その2人よりも夕紀役の子がめちゃ可愛かったんですけど。

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