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Vol.58【 潤いコミュニケーション 誰から買うか 】

2013-08-06 19:45:02 | ビジネス
Vol.58【 潤いコミュニケーション 誰から買うか 】


先日、コミュニケーションのプロ!大原鶴美さんのセミナーを聞かせて頂きました。
コミュニケーション論は、私の好きなジャンルなので、
その世界のカリスマ講演を聞ける! 
それだけでワクワクでした。

予想を遥かに超えて、
1時間、メモする手は止まらず、
でも目線は大原さんに釘付けという素晴らしい内容でした!
さすがコミュニケーションのプロ!
目から鱗、頷きまくり、腹に落ちる話、即実践可の連発!
来てよかった~

巷には、コミュニケーションに関するテクニック本などが多くありますが、
大原さん曰く、

コミュニケーション能力はスキルだと!
そしてこのスキルは練習で得ることができると!

スキル、辞書で引くと
[ 手腕。技量。また、訓練によって得られる特殊な技能や技術。]
確かに、書いてあります、訓練によって得られる。
特殊な技能なので、大原さんが仰るのは、
単純コミュニケーションではない、効果的なコミュニケーションスキルのことです!

イメージし易いと思うので
ここで、セミナーで教えて頂いた内容から1つ

日頃のコミュニケーションに潤いを与えるような
一手間をかけた一言が大切なんだそうです。

例えば、
「おはよう」を使わないで(最初に言わないで)
営業先に朝の挨拶するには?

皆さんも、3秒考えてみましょう

・1

・2

・3

難しいですよね。

大原先生の実演!
「朝一番にお会いできると思って、ワクワクしておりました!」

おおぉ~ なるほど~ 唸りました。。。
おはようとセットで、こんなことさらっと言われたら、朝から気分上々です。

こういうことを、小手先のテクニックや利益目的として覚え使うのではなく、
自らのコミュニケーションで周りを明るく元気にしたい(実は自分も気持ちいい)
自己鍛錬として習慣化するまで本気で練習したら、
確かに素晴らしいスキルになると思います。

持って生まれた性格や天性のスキルがある方も世の中にはいますよね。

引き込まれる、この人から買いたい、営業に来て欲しい、
この人の説明を聞きにお店に行きたい、
この人と働きたい、この人と飲みたい 
皆さんも、思いつく人がいるのではないでしょうか?

潤うコミュニケーション、素敵です。

大原先生の話を聞いた翌週、
スーツショップに行った時に
まさにコミュニケーションスキルの善し悪しを体感しました。

都内某店
私の横で高齢者のお客様に接客している若いスタッフ。
バリっと決めてよい姿勢です。
 


「こないだ、このジャケットを頂いたんじゃよ。今日はこっちを着てみたくてな」

「ありがとうございます。そうですか~。」 会話なし・・・

「このジャケットは、リネン素材じゃよな?」 すぐ答られると思いきや

「えっっっと、そうっすね~」 もじもじ裏のタグを見て
「あ、リネンですね~」 ?? 麻って知ってるのか?

「これは涼しい服か?」

「そうですね」 ??? YES/NO接客になってるよ

「・・・」
ジャケットから手を離し、老人は他のコーナーへ行ってしまいました。

このジャケット、
通常2万円が、5,000円!という破格でしかも素晴らしいリネン!

でも、おじいちゃんは買いませんでした。
75%割引が、コミュニケーション(言葉使い+接客態度)と商品知識の無さ に完敗。
その瞬間、私も
「あっ、この店では買いたくないな・・・」と店を出ました。

ちょっと極端な例を見たのかもしれませんが、
-以前来店してくれたこと、本日の再来店への感謝の気持ち
-リネンへのご興味や、ジャケット活用のシーンをお聞きし
-素材や服の特徴と、着こなしや着合わせのご提案

まさに、潤いたっぷりなコミュニケーションがそこにあれば
おじいちゃんは、リネンを着てまた来店してくれたと思います。


汚名挽回ではありませんが、真逆の話を。
このスーツショップの別店舗で、シャツを買ったことがあります。
その時は、シャツコーナーで少し立ち止まって見ていると、

「いらっしゃいませ。よろしかったら、シャツは試着もできますので、
 お気に入りの商品がございましたら、何なりとお声をがけ下さい。
 どうぞ、ごゆっっくりご覧ください」

絶妙のタイミングを見て、
いい距離感で入ってきて
最高の表情で、
さらり(潤いある温かさで)と言い、
余韻を残しつつスムーズに去って行かれました。

本当にゆっくり選んでしまい、
わざわざこのスタッフさんを探して声をかけ、いろいろ試着させてもらい
もちろんシャツ購入でした。


通常、ありがちなのは、入店して直ぐにロックオンされ、
シャツ売り場に止まった瞬間に
背後や横から、そろーりと側に近づいてきて

「サイズはお分かりですか」
「本日は、シャツをお探しですか」
「出てないサイズはお探ししますのでお申し付けください」
「このシャツは人気があるんですよ」

こんな感じの、売るぞ伏線ビームが飛んでくるのではないでしょうか。

すると、(本当は買いたい気があるのに)
「あ、はい」とか
「見ているだけなんで」
と言って、そのまま出口へ向かってしまう方も。
(ゆっくり見れなそうだから、またでいいや、他の店も行ってみようと感じます)
そのまま残って見ていても、
別の場所からハンターの獲物の様に見られている気配が・・・

ちょっとした声掛けや会話にしても
ゆっくり落ち着いて見たいというお客様ニーズを察して
潤い溢れる接客を受けると気持ちがいいものです。

自分も営業職なので、
お客さんとして接客を受ける時は、本当に勉強になります。

こちらから声をかけようと思った瞬間、商品でちょっと悩んでいる時
シンクロするかのように入ってきてくれる応対は気分いいです。

あの人から買いたい! 
これは、このお店が好き!という大きな理由だと思います。

皆さんが好きな、アパレルショップの接客は「誰」ですか?

何を買うか < 誰から買うか 
ですね~


☆今日のヒント☆
「潤いのあるコミュニケーションに人は動かされる。感じて動く、だから感動!」


大好きな芸人さんの1人、関根勤さん
昔、彼のトークで聞いた面白いネタ話を。

洋服屋さんお決まりの接客トークで
この服はどんな服でも合わせやすいですよ~って言われたので、こう言いました。

「そんな、便利な服はない!!」

どんな服でも合わせやすい、
今でも言われることありますね~笑。

私、顔が濃いめなので、ライトグレー系のジャケットやスーツが
似合わないと自覚しているのですが(笑)
それでも試着室で冒険した時に
「お似合いですよ~」と言われた瞬間、
「(ほんとかいな?と思いつつ)似合いますかね~?」
と聞いてみることがあります。

普通は、
「お客様の雰囲気にお似合いです」とか
「ライトグレーもいいですよね」だったり、
まさに
「どんな服にも合わせやすいのでいいと思います~」
が、お決まりですが、

過去に1回だけ
「そうですね、グレーも明るくていいと思いますが、
 どちらかといえば先ほどのネイビーの方がお客様にはお似合いです」

と言われたことがあります。
試着室までの過程で潤いコミュニケーションが充実していたので、
素直な感想を言われて、なんだか嬉しかったです~。。。


今日もありがとうございました!