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南英世の 「くろねこ日記」

ステルス・マーケティング

8チャンネル(関西テレビ)で、丸亀製麺がいかにおいしい麺づくりをしているか、その裏側を紹介する番組があった(2019年6月8日 13時~14時放映)。個人的には丸亀製麺のうどんは大好きだし、この番組自体は見ていてたいへん面白かった。

しかし、ちょっと待てよ。これって要するに宣伝と気づかれないように宣伝しているだけではないのか? しかも1時間もかけて。もしそうだとすれば、丸亀製麺は関テレにいくら払っているのだろう? ひょっとしたら、これはネットに押されて視聴率が落ちるテレビ界の新しいビジネスモデルなのかも・・・。

そういえば、新聞記事の中にも「どっこいしょ記事」があると何かで読んだことがある。新聞社にお金を払って提灯記事を書いてもらい、金を払った企業も新聞社もウィン・ウィン、というのだそうだ。誰も損をしない?

最近、インターネットによる浸食で、テレビも新聞も大苦戦をしている。新聞の発行部数たるや5400万部(1979年)から4400万部(2015年)へと1000万部も激減している。そうしたこともあって、マスメディアは生き残りのために必死である。今後、こうしたどっこいしょ番組やらどっこいしょ記事がマスメディアの新たな収益源として増えてくるのかもしれない。

ちなみに、こうした「どっこいしょ報道」のことを、最近の用語で「ステルス・マーケティング」(略して「ステマ」=宣伝と気づかれないように宣伝をすること)というらしい。
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