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南英世の 「くろねこ日記」

都心回帰

仕事柄、これまでたくさんの講演を聞いてきた。その中で、資産運用に関する一つの講演が印象に残っている。2010年に聞いた野村証券金融経済研究所経済調査部シニアエコノミストの西澤 隆氏の講演である。

西澤氏はこの講演で「人口減少社会の到来によって土地に対する考え方が変わる。郊外の4LDKの家は、これから一番先に値崩れする。需要がない。これからは「まちなか居住」が増える。その原動力は高齢者である。なぜなら、車を運転するのが辛くなるからである。高齢者が求めるのは、バリアフリー、駅や商店街に近い、医療や介護サービスを受けやすいという条件である」と言っておられた。慧眼である。

私はこの講演を聞く3年前に、堺市にある郊外の戸建て住宅(5LDK)を売却し、大阪駅近くの今のタワーマンションに引っ越した。18年間住んだ堺市の家は、買った時の半値にしかならなかった。しかし、都心に移り住んでからの地価動向は、西澤氏の予測と完全に一致するものであった。ラッキーだった。
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