見出し画像

南英世の 「くろねこ日記」

道後温泉と観光列車の旅

道後温泉に行きたいとずっと思っていた。完全退職したのを機にツアーに申し込んだ。岡山まで新幹線で行き、そこから特急「しまかぜ」に乗る。思ったより松山は遠い。松山につくと、まずは松山城に行く。

続いて温泉街を歩く。

今回のホテルは「道後HAKURO」という。

新型コロナの影響で、ほとんどのホテルは経費削減のために食事の提供をやめ素泊まりに転換したという。いま道後温泉で食事を提供しているホテルは2軒しかないらしい。我々が泊まったホテルも夕食は別のホテルだった。温泉は癖のないお湯であった。

(ホテルのHPより)

 

2日目は自由行動の日。とりあえず「道後温泉本館」に行く。せっかく松山に来たのだから、「本館のお湯」に入らなくては道後に来た甲斐がないというものだ。狭くて熱いというガイドさんの紹介があったが、思ったより広かったし熱くもなかった。

そのあと松山市内を走る路面電車でぐるっと1周する。県庁、市役所、松山大学、愛媛大学などを車窓から見学した。松山というところは有名な割には観光資源がない。夕食は部屋で食べたかったのでスーパーで調達。



3日目は、いよいよ今回のツアーのハイライトである観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車する。この電車は大洲市から松山までの路線が廃止になりそうなのを食い止めるため、地元の熱い要望で実現したという。

(JR大洲駅)

(豪華なお弁当が付く)

生まれて初めて乗る豪華列車。富裕層になったような錯覚に陥る。観光列車に対する地元の期待は大きく、声援が半端ない。たくさんの人が手を振ってくれた。クラブ活動をやっている中学生、タヌキのぬいぐるみを着た子ども、なかには大漁旗を振ってくれる人もいた。また、犬の駅長さんにネコの駅長さんも出迎えてくれた。

途中下車して地元の人やマイカーで観光している人たちと交流する。

「伊予灘ものがたり」は人気があり、なかなか予約が取れないらしい。乗ってみて納得する。人の温かみこそが最大の観光資源。そんなことを感じさせた超豪華な2時間の旅であった。

(瀬戸大橋)

 

 

(参考)

(朝日新聞 2023年4月26日)

 旅行から帰ってきた後この記事を見た。地元の人が必死に旗を振り声援を送っていた理由がよく分かった。旧国鉄を分割民営化すれば、北海道や四国でこういう問題が出てくることは当然予想できた。廃止となればますます過疎化が進む。

 

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日常の風景」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事