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南英世の 「くろねこ日記」

東京一局集中


東京一局集中が止まらない。1億2500万人の3割近い3500万人が東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に住む。しかも東京圏への流入は今も続いている。
朝の通勤電車の混雑ぶりといったら関西圏の比ではない。電車が満員で乗客にもまれ、足が床につかない宙ぶらりんの状態のまま目的地に着いたという本当か嘘かわからないような話を聞いた。

なぜ、東京一極集中が続くのか。
さかのぼって江戸時代について考える。当時は今と違って地方分権が進んでいた。各藩には藩札(お金)の発行権すら認められていた。しかも、各地に関所が設けられ、人の移動が規制されていた。それが地方を発展させ、独自の文化を生み出した。

ところが、明治以降中央集権国家の建設がすすめられた。この流れは第2次世界大戦後も継続された。鉄道や道路網が整備され、飛行機が日常の移動手段として普及した。便利になれば地方は発展すると多くの人が信じた。しかし、現実は逆だった。便利になればなるほど東京圏への集中が進んだ。

典型的なのは四国である。本州四国連絡橋が3本も作られ、便利になった四国は本州からの日帰り圏と化し、四国にあった支店は引き揚げられ商店街のシャッター通り化が進んだ。

私の生まれた石川県も、新幹線が開通し観光客が増えたと喜んでいると聞く。しかし、そのあとに待ち受けるのは・・・。




(金沢城と兼六園の冬景色)
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