蛍の光 2007年03月02日
昨日の卒業式では、「仰げば尊し」とともに定番の「蛍の光」も歌われた。
「ほたーるのー、ひかーり、
まどのゆーきー」・・・
式が終わって、ふと考えた。 この歌詞は、昔、中国の春秋戦国時代の晋という国に、車胤(しゃいん)という貧乏な学者がいて、明かりとりの灯油を買うお金もないので、蛍の光を集めて夜遅くまで勉強した故事を元に作られた。
1年生の「現代社会」の授業では「はたしてそうか」と問うことの大切さを教えてきた。そこでクイズを一つ。
第1問 「蛍の光で、本当に書物が読めるか?」
(正解)
あるテレビ番組で、実際に蛍を捕まえてきて、本当に本が読めるかどうかを実験していた。日本のゲンジボタルでは暗すぎて読めないので、東南アジアかどこかに住んでいる世界最大級の蛍を集めて実験したところ、そしたら、ちゃんと読めたと言うことである。だから、まんざら嘘ではないかも知れない。 (世の中、暇な人がいるもんです(笑))
第2問 「蛍の光で夜遅くまで勉強したという車胤は昼間は一体何をしていたのか?」
(正解)
「蛍を取りに行っていた」(笑)
われわれは、車胤が夜遅くまで勉強していたと聞くと、昼間はもっと勉強をしていたと想像しがちである。しかし、夜勉強をするためには、昼の間に必要な蛍を集めておかなければならない。だから、正解は、昼は蛍集めに出かけていた、ということになる。
ちょっと冗談めかして書いたが、今の高校生を見ていると、昼間だらだらと遊んでいて、夜になって眠い目をこすりながら、深夜1時頃まで勉強している人が少なくない。
「昼の間にきちんと勉強をして、夜はしっかり睡眠をとり、さわやかな頭脳で授業を聞けばもっともっと成績が伸びるのに」と思われる生徒が一杯いる。