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南英世の 「くろねこ日記」

ハッタリ?


4月に生徒に啖呵を切った。「日本一の授業をしてあげる」と。ほとんどハッタリだが、半分くらいは本気だったかも。勢いで思わず口走ってしまったのだが、言ってしまったものは仕方がない。
頑張るしかない。
というわけで、できているかどうかは甚だ心もとないのだが、気持ちだけは日本一の授業を目指して授業に臨むことにしている。

私の授業は誰に対しても常にオープンである。見に来たいという先生がおられれば、いつでも「ウェルカム」だ。中には忙しい授業の合間を縫って、1年を通してすべての授業を見学に来られる方もいる。若い先生方に少しでもお役に立つことができるなら、それも仕事の一つだと喜んでいる。

「今日はGDPの定義の話をする」と職員室で話題にしたら、「ぜひ見せてほしい」と同僚の先生に言われた。非常にややこしいところだから、興味を持たれたのかもしれない。去年作ったアクティブ・ラーニングの教材の一部を印刷して授業を行なったところ、非常にスムーズに進めることができた。見学された先生から、「経済がこんな簡単なものだとは思わなかった」というコメントをあとで頂いた。最高の誉め言葉と受け取った。

先日は、どこかの大統領の経済政策を評して「歴史に学ばず、経済学のイロハも知らない愚かな政策」と言って批判した。本当はもっと過激な言葉で教室を沸かしたのだが、さすがにここでは書けない。あらかじめ用意していた言葉ではなかったが、つい本音が出てしまった。
毎回、こんな調子で本音の授業をやっているものだから、生徒は結構楽しんで聞いてくれているようだ。

本を読むたびに思う。この歳になっても、まだまだ知らないことだらけである。そして、新しい発見があるたびにノートを書き換える。だから、私の授業は毎年パワーアップしている。


どうしたらみんなが幸せに暮らせる社会を実現できるのか。授業を通してそうしたことを考える生徒が一人でも二人でも出てくれたら嬉しい。
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