南英世の 「くろねこ日記」

オークション

また、「絵を買いたい虫」が私の中でもぞもぞと蠢き出した。とはいっても家の中はすでに美術館状態で、玄関も廊下もリビングも書斎も絵だらけになっている。もう飾る場所がない。でも、どうしても東山魁夷の絵がもう一つ欲しい。すでに3点持っているが、もう一つ欲しい。

(リビングの「満ち来る潮」東山魁夷)

子どもみたいなもので、一度ほしいと思い始めるとどんどん思いが募る。仕方がない。飾る場所を作るため平山郁夫の絵を一つ売ることにした。

ちなみにこの絵の当初価格は・・・

ただし、ヤフオク買ったから定価の10分の1で購入できた。絵の相場は難しい。

 

さて、代わりにどの絵を買おうか。「山嶺湧雲」(下の写真)もいいが15号とややサイズが大きい。額に入れると横幅が90センチほどになるから、飾る場所はおのずと限られてくる。今のところまだ値段は安いが、本気で落とすとなると15万円でも落ちるかどうか。

(東山魁夷 山嶺湧雲)

「山嶺湧雲」、結局30万円までせりあがってしまった。15万円までならと思っていたが甘かった。わが家にはちょっと大きすぎたからこれで良かったのかもしれない(あのブドウは酸っぱい?)。ほかにもいい作品はある。それにしても逃がした魚は大きく感じる(笑)。

その後、本命にしていた「山雲湧く」(下の写真)に狙いを定める。絵柄もいいしサイズ的にも10号と手ごろである。即決価格は15万円だが、先週1週間売れ残っていたからもう少し安く買えるのではないかとタカをくくっていた。ところが、オークション最終日、突然だれかが即決価格で買ってしまった。ショック! 高くてもいいから買っておくのだった。無念!

(東山魁夷 山雲湧く)

嘆いても仕方がない。

次の候補を探す。次は「朝雲」という作品に狙いを定める。大きさは10号とちょうどいい。ただ、額に傷があったり、絵柄的に今一つという気持ちもあったりして本命にはしていなかった。しかし、価格的には少し安く買えそうである。

(東山魁夷 朝雲)

オークション最終日の残り時間30分になったところで、パソコンの画面をあける。まだ私を超える入札者はいない。まあ、オークションなんてものは最後の5分の競り合いが勝負である。10万円くらいまでなら頑張るつもりで画面に見入る。

ところが残り5分を切っても競争相手が現れない。

いやいやまだまだ分からない。

残り2分を切った。

まだ競争相手は現れない。ひょっとしたら・・・・

そしてついにオークション終了。

落札してしまった。

嘘みたい。

ずいぶん安く買えた。

早速書斎に飾る。

残りの人生、好きな絵を毎日見ながら暮らすのも悪くない。

印税が入ったら、もう一つ二つ買おうか(笑)。

 

 

 

 

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