スーパー・スター競演
永遠のルチアーノ・パヴァロッティ
~世界が愛したマエストロ~
放送局:BSジャパン(bs171)
放送日:6月29日(日)
時間 :15:50~17:20(放送終了)
<mimifukuから、一言。>
2007年12月29日と、2008年4月27日のBSジャパンで放送された在りし日のパヴァロッティの再放送番組。
mimi-fuku通信でもパヴァロッティの番組を紹介するのは3回目。
今回の番組は、前回の通好みなバルセロナ・リサイタルとは打って変わって、大衆に愛されたスーパースターとしてパヴァロッティの姿が見られます。
出てくる歌手達は、今をトキメク本物のスーパー・スターばかり。
笑っちゃうくらい凄い顔ぶれは、紅白歌合戦?
ポピュラー・アーティストとオペラ歌手が同時に歌うことで、オペラ歌手の声量と、確かな音程に驚きを覚えると思います。
懐かしい話ですが、バルセロナ・オリンピックの時に、ロック・グループ/フレィデイ・マーキュリーと、スペイン出身のソプラノ歌手/モンセラート・カバリエとの共演で発表された「バルセロナ」は、シンクロの小谷実可子さんが演じたことで記憶されている方もおられると思います。
もし、この「バルセロナ」をお聴きいただくことができれば理解できると思いますが、一流と言われるオペラ歌手と対等に歌う事は至難の技で、極少ないボーカリストだけに可能な技術です。
「バルセロナ」で聴かれるフレィデイの歌唱は、「ボーン・トゥ・ラブ・ユー(was born to love you :ソロ・アルバム盤)」と並ぶ秀逸な出来で、信じられないような伸びる声で、カバリエと張り合っています。
オペラ歌手の凄みは、マイクに頼ることのできない舞台での声量を要求されます。
そのために、レコーディング歌手とはことなり、芯のある一定の音量が要求されます。
生で聴く機会はありませんでしたが、カバリエやパヴァロッティような巨体から絞出される最強の声量は、観客を虜にする魅力があったと伝え聞きます。
取り留めのない話ですが、番組をご覧いただければ、なぜこのような話をしたか、お分かりになると思います。
お時間に都合がつけばご覧ください。
【番組内容】
2007年9月、世界中の人々に惜しまれつつもその生涯を閉じた世紀のテノール、ルチアーノ・パヴァロッティ。
本人や関係者のインタビューと共に歌と思い出の映像で綴る。
【出演者】
スティング、エリック・クラプトン、ボン・ジョヴィ、セリーヌ・ディオン、デュラン・デュラン、スパイス・ガールズ、シェリル・クロウ、エルトン・ジョンなどの、ロックやポップス界の名だたるアーティストとのデュエット曲から、ルチアーノ・パヴァロッティ氏を一躍世界のマエストロに至らしめたオペラアリアの名曲を次々に披露。
ルチアーノ・パヴァロッティ
~プロフィール~
1935年10月12日イタリア生まれ。
“キング・オブ・ハイC”と評された輝く声は、乾いた軽やかな美声や、圧倒的な声量を武器に、オペラ界きってのスーパースターに登りつめた。
1961年にレッジョ・エミーリアの声楽コンクールで優勝
同年4月、プッチーニ作曲/歌劇『ラ・ボエーム』のロドルフォ役でデビュー。
1964年には、オペラ歌手憧れのミラノ・スカラ座の舞台に立つ。
1965年アメリカ・デビュー。
1972年には、ヘルベルト・フォンカラヤン&ベルリン・フィルと歌劇『ラ・ボエーム』のロドルフォ役で共演し、同曲最高の決定的名盤として有名。(その際のミミ役は、同郷の幼馴染ミレッラ・フレーニだった。)
1974年には、カラヤン/ウィーン・フィルとの組み合わせで、歌劇『蝶々婦人』を録音し、高い評価を受けている。
(同じく、フレーニが蝶々さん役で共演。)
日本では、1990年のワールド・カップ/イタリア大会の際に開催された、3大テノール、コンサートのひとりとして大衆に認知される。
(他の2人は、プラシド・ドミンゴと、ホセ・カレーラス。)
また、トリノ・オリンピックの際、荒川静香さんの演じた「トゥーランドット~誰も寝てはならぬ」を開会式で高らかに歌い話題となった。