只今流れている音楽はYMOのサンフランシスコ・ライブ。
2週間前にはTシャツ1枚で過ごしたのが嘘のような肌寒い1日。
一昔前には、
10月にもなれば朝刊配達の人達は炬燵(こたつ)を用意したというけれど、
余り激しい温度差は極端な気候変化の現れを否定できない。
昨晩(1日夜)の桑田佳祐さんの宮城ライブ。
*2011年9月11日:グランディ21にて収録。
友人と話ながら放送時間(リアル・タイム)に鑑賞。
『青葉城恋歌』から始まったライブは序盤は控え目。
黙祷のあと少しずつ飛ばし始めた桑田佳祐の世界は、
中央ステージ:妻の原由子さんとの2人だけの歌唱のあと、
いよいよ全開モードに突入。
エンタメに秀でた桑田ワールドはお下劣を許容。
熱い、熱い“桑田佳祐の完全復活”を見た!
そんな感じのライブだった。
友人がポツリと一言。
「この会場に来ている人達には家族や友人を亡くした方もあるだろうけど、
一瞬でも“そのこと”を忘れることができる時間を提供する桑田は凄い!」
たぶんそうなのだろう。
それと原由子さんの存在感の大きさには脱帽。
彼女また類稀なシンガーに違いない。
*曲目リスト→ http://natalie.mu/music/news/56369
宮城県を基点に東北被災地に元気を贈るミュージシャン達。
関連番組としてNHK-BSプレミアムでは、
*SONGSプレミアム
10月 6日(木)午後10時~11時
『長渕 剛Part1:in 宮崎』
10月13日(木)午後10時~11時
『長渕 剛Part2:in 石巻』
YMOを聴きながら一昨日のマイルス・デイビスの東京ライブを思い出す。
特にYMO:1曲目『インプロビゼーション』を聴いていて構成の違いこそあれ、
アコースティクとエレキの融合とシンセサイザーの導入は1970年代。
*YMOライブのユーフォニュームとフリューゲルホーンは柔らかい音を要求?
大衆が感情移入するために必要な歌詞がない音楽を熱気でのカバーや、
グルーブ感を煽るためのビートの繰り返しもないクールな世界は互いに共通。
即興演奏が持つ熱はジョン・コルトレーンなどの代表されるフリーの有利は、
73年マイルスの構成なき構成やYMOの構成とプログラミングのバランス。
JAZZの延長線上に生じたと考えられるフュージョン→テクノ→ニューウェーブ。
その流行に多大な影響を与えた2枚のアルバムが、
ウェイン・ショーター&ジョー・ザビヌルが在籍した『ウェザー・リポート』と
ハービー・ハンコックがファンクを取り入れ大成功をおさめた『ヘッド・ハンターズ』
80年代ポップ以前のムーブメントとしてのジャンルのコラボやシンセの導入。
YMOとマイルスの共通点を強引に結びつけた形になるが見えない糸の結び目。
・・・。
でも個人的な言葉遊びに過ぎない。
<関連番組>
『スコラ:坂本龍一、音楽の学校』
~Eテレ:2011年10月(土)午後11:00~11:30
10月 1日(土) 第1回 「古典派の歴史的位置づけと音楽的特徴」
10月 8日(土) 第2回 「ハイドンの功績とソナタ形式」
10月15日(土) 第3回 「モーツァルト 天才が作った音楽」
10月22日(土) 第4回 「ベートーヴェン 対立し和解する音楽」
ディアゴスティーニから発売されたDVDブック第2巻。
英国ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形(1994年映像)』1990円。
全盛期の吉田都さん観たさに思わず購入。
もう溜息。
吉田都さんの役柄は金平糖の精(W主役)なのだけど、
以前に吉田さん自身が語っていた、
“日本人特有の身体の線を補うための技術の研鑽”
血の滲む長い努力の時間の結晶としての華やかな居場所。
1990円で手に入る感動!
只今絶賛発売中(笑)。
今日の昼。
WOWOWではレディー・ガガさんの2010年のライブを放送。
80年代ポップ以後のムーブメントとしてのダンスと音楽のコラボ。
80年代ポップの寵児といえば、
キング・オブ・ポップのマイケル・ジャクソンと、
クィーン・オブ・ポップのマドンナ。
シンセノ導入はコンピュータ・ミュージックから、
リズム・セクションに揺らぎのない打ち込み音楽に移行。
歌って踊れてはミュージカルの特権だった世界のはずが、
ポップ(大衆音楽)の貪欲は総べてのショービズを融合。
1992年:マイケルの『デンジェラス・ツァー』や、
1993年:マドンナの『ガーリー・ショー』は、
頂点を歩んだ2人にとってエポックとなる時代の到達点であり、
以来ポップ歌手達はハードでストイックな環境を強いられる。
そんなタフな時代に生きる、
レディー・ガガ等のニュー・ヒロイン達のライブは誰もに感動を呼ぶ。
また、
昨日WOWOWで放送された福山雅治さんの3時間30分に及ぶ長時間ライブ。
私達凡人が感じる辿り着く事ができない異空空間にこそ人々は感動を覚える。
それは肉体の酷使であり肉体の鍛錬なしに達成は困難な事は明白であり、
「この会場に来ている人達には家族や友人を亡くした方もあるだろうけど、
一瞬でも“そのこと”を忘れることができる時間を提供する桑田は凄い!」
の意味は、
桑田さんのみならず吉田さんもガガさんも福山さんも。
勿論、
マイケルやマドンナは言うに及ばず。
*****
最後は復活:小澤征爾さんの話題。
今年のサイトウキネン音楽祭の模様が早くもオンエア。
【プレミアムシアター】
☆サイトウ・キネン・フェスティバル松本2011から
バレエ「中国の不思議な役人」&歌劇「青ひげ公の城」(バルトーク)
~2011年10月9日(日)午前0時~
<曲 目>
バレエ「中国の不思議な役人」(バルトーク)
歌劇「青ひげ公の城」(バルトーク)
<出 演>
マティアス・ゲルネ(青ひげ公)
エレーナ・ツィトコーワ(ユディート)
Noism1
Noism2
<合 唱>
SKF松本合唱団
<管弦楽>
サイトウ・キネン・オーケストラ
<指 揮>
沼尻竜典(中国の不思議な役人)
小澤征爾(青ひげ公の城)
<演出・振付>
金森穣
~収録:2011年8月:まつもと市民芸術館・主ホール(長野県)~
その他にも同夜の放送では、 <合 唱>ウィーン国立歌劇場合唱団
☆小澤征爾指揮ウィーン国立歌劇場公演2003
子どものための歌劇『魔笛』(モーツァルト)
<出 演>
ワルター・フィンク
ゲニア・キューマイア
イオアン・ホーレンダー
ほか
<管弦楽>ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮> 小澤征爾
<演 出>トマス・ボーゲンスベルガー
~収録:2003年:ウィーン国立歌劇場~
また関連番組として、
『小澤征爾:渾身のタクト』
~総合:2011年10月10日(月)午後10:00~午後10:50
是非お楽しみください。
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