mimi-fuku通信

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東日本大震災:居酒屋で話した“お金”の話。

2011-04-06 22:16:00 | 経済・産業・mono

 今夜は少しだけ下世話な話題。
 仕事を5時30分に終え、
 馴染の居酒屋に立ち寄った。
 そこで話した話題を少しだけ。

 席に座る間もなく、
 地方スーパーの経理・事務を担当する方が来店。
 私の隣に座った。
 ミネラル・ウォーターの話やタバコの話や上高地の自然。
 話題には事欠かない。

 ミネラル・ウォーターについては在庫も豊富(北陸)。
 パニック買いの状況は峠を越えたと。
 ~テレビの影響の強さを力説。
 タバコについては葉の問題ではなく、
 フィルターが東北地方で生産されているらしく、
 品不足は今後も続くようだ。
 ~別の人の話では、
 コンビニでは3個以上のまとめ買いはできないらしい。

 さらに、
 5月の連休に“上高地”に行ってリフレッシュしたいと。
 そんな話をした。

 6時も過ぎると常連さんが続々来店。
 それぞれの思いを聞いた。

 興味深かったのが年金(厚生・国民)の話。
 被災地区では行方不明者が多数存在するが、
 “年金の支払いはどのように処理されるのだろう?”
 と。
 
 詳しくは知らないが、
 年金給付の停止は家族の申告によって行われるらしく、
 受取人も家族も亡くなった場合は、
 (行方不明者の)停止時期をどのように定めるのか?
 また、
 家族が亡くなっているのに生きていると申告し、
 年金の不正受理をする者はいないか?
 ~人が集まると私には考えも及ばない知恵を聞く。

 別の方は、
 福島第一原発の汚染水処理を不服とし、
 烈火のごとく怒り心頭に東電に補償を迫った漁業関係者。
 皆が我慢しているのに自重すべきだとの意見を聞いた。

 私は意味が理解できず、
 帰宅しTV映像を確認(7時のニュースを録画で)したが、
 個人的にも当事者(全漁連)の怒りの所在に不快感を覚えた。

 今後は、
 東北各県の港の整備や漁業の復興に、
 国民が支払った税金が投入される事実。
 ~勘違いしてはいけないのは国の補償は国民の税金。
 その中で、
 自分達の漁業権を主張し生活補償を求めることは理解するとして、
 あれほどまでに怒りを前面に押し出すことが社会に理解されるか?
 
 東京電力の行動は濃度の高い汚染水の流出を止めるために、
 低濃度の汚染水を放出した事実は海水の保護が前提にあり、
 通達がなかったことへの漁連の怒りは理解できるが、
 時間との戦いの中での優先順位。

 仮に事前通達し、
 漁連や諸外国の判断を仰ぐことで高濃度の汚染水の処理に遅れをとるほうが、
 海水に深刻なダメージを与えるだろう事実を理解すれば、
 あのような大人気ない態度をとる必要はないのではないか?
 漁業関係者の怒りの矛先が、
 視聴者の心象(皆が我慢している)に逆効果を与えるのではないか?
 そんなことを感じた。

 さらに、
 東電の福島県民への損害賠償について、
 周辺住民1世帯当たり100万円の仮払金を支払う方針を決めたが、
 この場合も、
 津波や地震による被害と放射性物質の拡散における損害は別物で、
 心的障害の賠償は計り知れないが(保証金額では済まされない)、
 “実務的な被害額の算定は基準評価(前年実績等)の範疇で行われるべき”
 との意見に、
 税金を支払う者として行き過ぎた補償(損害賠償)は慎むべきとも感じた。

 ただし今後の成り行き(長期化)によっては、
 全漁連の言い分や福島県民の怒りを尊重する国民感情は自然の成り行きで、
 何よりも原発不安の一日も早い収束が望まれる事は言うまでもない。

 午後7時。
 店を出ると西の空に下弦の三日月。
 昨日までとは違った暖かな空気の中で、
 そこまで来ている優しい春を感じる。
 今日は連なる桜の木々の、
 蕾がひとつ花を咲かせた。

 早ければ明日にも!
 加賀地方では開花宣言?

 桜の花がこんなに待ち遠しい春は、
 私にとって初めての経験だ。

 春よ来い。

 今日はそんな気分だ。

コメント (7)
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