随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

婦人服カタログの写真どりに参加

2005-05-12 21:27:03 | 仕事・ひと

私が勤める会社が提案する、今年の秋冬物の婦人服カタログの写真どりが、埼玉県で行われました。朝5:00に起きて、車で松本を出発し、埼玉県の会場にたどり着いたのが9:30。さすがに3時間半も車に乗っていると腰が疲れます。

写真をとる婦人服などを並べ、撮影の準備などをしていると、モデルさんが登場。モデルとしてはベテランの方と新人の方が2名。カタログが主として40歳以上の女性をターゲットとした婦人服ですので、メークもヘアスタイルも地味にされていました。また、撮影する服を着てもらっても、カラーやデザインもシック(というか地味)なものが多い上に、モデルさんに合うサイズが無かったりして、写真に写らないところでクリップでつまんだりタグが出ていたりしている有様。なんとなく冴えない感じがしたのですが、いざ、カメラの前に立つと、まさに豹変。表情も姿勢もいきなり「プロのモデル」に変わりました。そしてカメラマンが1秒に1回くらいのペースでシャッターを切るのですが、そのたびに2人がそれぞれポーズを変え、表情を変え、視線を変えていました。しかも周りの関係者みんなでじろじろと見つめる(もちろん、いやらしい意味ではなくて、服の色や柄が綺麗に写っているかどうか、という意味ですが)中でのことです。こういうところは、さすがプロ、と感心しました。女性に限らず、男性も、「美しさ」というのが単に顔や服装の美醜だけでなく、表情や立ち居振る舞いによるところが大きいのだなあと感じました。

撮影する服に着替えてもらい、1秒間に1回ペースで淡々と、リズミカルにフラッシュがたかれ、そのたびに異なる表情を見せるモデルさん。そして一つのアイテムで10回くらい撮影すると、撮影データがパソコンに転送され、パソコンのモニターを見ながらベストショットを選択し、そしてまた服を着替えて・・・といったサイクルが続きました。

それでも、何十回とシャッターを切っていると、モデルのキャリアの差が出てくるのか、ベテランの方のほうが新人の方に比べ、表情や視線、そしてポーズのバリエーションが豊富で、しかも固さや不自然さを感じさせないように思われました。また、撮影の合間のちょっとした時間に、鏡に向かって、あの「歯をむき出しにする笑顔」の訓練をしている姿をみると、モデルさんというのは、単に容姿が美しいだけでは済まない職業なのだと感心しました。

そして撮影は順調に進み、午後2時には無事終了。カメラマンやモデルさん、お疲れさまでした。またまた、3時間かけて松本へ帰りました。