随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

国宝・松本城について

2005-07-31 23:57:50 | 信州・松本

信州・松本の一番の(唯一の?)観光スポットといえば、国宝・松本城です。松本城の天守閣から眺める松本市街および北アルプスの山並みはなかなかで、天守閣から北アルプスがちゃんと見えるように、松本市内では10階以上のビルを建ててはいけないことになっていました。(今はだいぶ規制がゆるんできたようですが。)

国宝のお城は全国で4つだけ、姫路城、彦根城、犬山城と松本城。あの大阪城や名古屋城ですら国宝ではないのに・・・ということは小学校のころからさんざん教わって、松本市民の自慢のタネなのですが、なんと、松本城を世界遺産に登録しようという動きがあるようです。松本城がシェーンブルン宮殿やルーブル、アルハンブラ宮殿とかと同じ「世界遺産」などというのはちょっと気恥ずかしいところですが、ライバル、姫路城が世界遺産ならばこちらも・・・という下心もあるようです。

昨日、今日と、松本城では、「全国太鼓祭り」というのが行われており、太鼓の音が風に乗って我が家まで響いてきました。夜、ライトアップされたお城をバックに、勇壮な和太鼓というのは「絵」になります。今年で第18回目ということで、今後も続けてほしいと思います。このほかにも、年間を通して、さまざまなイベントが行われています。特に今年は「松本城解体復元50周年」ということで、さまざまな記念事業が企画されているようです。

【春】
◇夜桜会(4月上旬):堀の周りの桜並木が綺麗です。しかも夜桜ということでお城も桜もライトアップされています。さらに本丸庭園内では琴やフルート、雅楽の演奏会が行われたり、本格的なお茶席が設けられたりします。今年で第6回目となります。
【夏】
◇太鼓祭り(7月30日、31日)
◇薪能(たきぎのう)(8月8日):本丸庭園内に特設の舞台を設け、篝火の中、能や狂言などが披露されます。こちらは今年で24回目ということで、すっかり夏の風物詩となっています。
【秋】
◇月見の宴(9月中旬):これまたライトアップされたお城と中秋の名月が見られます。
◇信州・松本そばまつり(10月初旬):蕎麦どころの信州、ということで、全国の蕎麦が松本城に大集合します。いろいろと食べ歩き、食べ比べたいのですが、会場全体が大変混み合っているため、適当に選んだ1ヶ所くらいでしか食べられません。今年で2回目という、新しいイベントです。
◇お城祭り(11月3日):本丸庭園が開放され、菊花展や茶会などが行われます。昔は庭園内の芝生で剣道の試合も行われていて、よく参加したものですが・・・・。今年で第49回目だそうです。
【冬】
◇氷彫フェスティバル(1月中旬):松本城に氷の彫刻が並びます。

こうして見てみると、季節の折々にイベントをやっているのに、ほとんど知らなかったり、参加していなかったりと、松本市民としては恥ずかしい限りです。まあ、人でごった返す時期にわざわざ行かなくても、という気分になってしまうせいでしょう。昼間にふらりとお城に行ったり、夜、酔い覚ましに散歩などするのですが、そんな日常の松本城もなかなかだと思っています。

秋冬もの作業服・事務服はじめます。

2005-07-29 20:58:52 | 仕事・ひと

お盆を過ぎると、秋冬ものの衣料品の動きが本格化してきます。この時期は、衣料品メーカーの今年の秋冬もののカタログが勢揃いします。当社にも、いろいろな作業服・事務服メーカーからのカタログが届きます。

世間の動向等を見ていると、やや景気が回復してきたのと、企業の合併・イメージチェンジなどのきっかけで
、あらためてユニフォームが見直されているようです。一時は、制服廃止やカジュアル化が進んでいましたが、揺り戻しがあるのかもしれません。

昨日もは当社に事務服メーカーのJ社の営業の方が来社されました。来年の4月より制服を一新する企業があり、そちらに女性用の制服を提案したいのですが、さて、何をお薦めしてよいやら、というほど、バラエティーに富んでいます。一昔前なら事務服といえば、グレーか紺が一般的でしたが、最近では、「アフター5でも着られる」だったり、「フェミニン(女性らしさを強調したデザイン)」あり「マニッシュ(パンツスタイルなど男性っぽいすっきりしたデザイン)」ありで、実際に制服を着る社員の方の世代・好みまで考えると気が遠くなります。もちろん「コンサバティブ・クラッシック(伝統的なデザイン)」も「スタンダード」もあります。

女子高生の世界でも、制服の無い学校で「私服」として「制服」を着る、という高校生が結構いるようで、「オリーブdeオリーブ」とか「クリオリ」とかの有名ブランドの制服販売サイトが繁盛しているようです。こうなってくると、「個性が失われる」とか「制服マニア」といった昔ながらの「制服」のイメージは見直す必要がありそうです。なにやら事務服もその方向に向かっているような気がしてきました。

午後には作業服メーカーのJ社の営業の方が来社されました。作業服や防寒作業服の新商品のほかに、いくつか新商品を紹介していただきました。ひとつは「全反射ブルゾン」なるもの。これは、一見普通のウインドブレーカーですが、夜間、光線を当てると、ブレーカー全体が白く光るというものです。夜間に歩行者が車にはねられる事故が多いため、警察の依頼を受けて開発したようです。これならば、どこから光が当たっても、綺麗に反射して浮きあがるため、事故は少なくなりそうです。そして、昼間は普通のウインドブレーカーとして着られる程度のファッション性もあるため、気軽に着てもらえそう感じです。安全グッズは、普段身につけたいとは思わないデザイン・構造のため、なかなか普及しないのですが、これならば受け入れられそうな気がしました。

メーカーの方の話を聞いていると、いろいろな新しいアイディアに感心しますし、こちらもアイディアが浮かんできます。制服だけに限らず、常に新しいアイディアを得るためのアンテナを張り巡らせておきたいと思いました。

今週のNEWSWEEK誌より~アジアが見た日本

2005-07-28 23:55:30 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「アジアが見た日本~「解放」のための戦争が残した希望と野望」でした。記事では、「かつて日本に侵攻されたアジア各国で戦争の記憶が薄れ、新しい対日観が芽生えつつある。」としています。アジア各国の様々な世代の人が、様々な意見を述べています。ただ、ニュース報道などを見聞きしていると、アジアでは、どこへ行っても反日感情が渦巻いているかのようでしたが、意外に、アジアの人たちのスタンスとしては、ある中国人が言った、「われわれは歴史を忘れない。ただし、それは未来を見つめるためだ」という言葉に表れているように、対日感情は、やや改善してきているようです。

よく「歴史は100年たってやっと評価をすることができる」と言われます。たしかに、戦後60年、というのは、まだ歴史として生乾きの状態であり、戦争の当事者がまだ生きていたり、当事者から話を聞いて育った世代が生きているうちは、冷静な評価が難しいと思われます。このアジアの人たちのスタンスは、生乾きの歴史が固まりはじめた前兆と言えるかもしれません。

そして、「日本はどうすれば、アジアで中心的な地位を維持できるのか」という観点で論じられていますが、日本としては、「本当にアジアの中心になりたいのか」というところは、まだ明確になっていないような気がしています。戦後必死で働いて、気がついたら「世界第二の経済大国」になっていた、そして、「資源がなくても、小さい国でも、このやり方で豊かになれる」という「日本戦後復興モデル」の普及活動をアジア各国で進めてきた、というのが実情ではないかと思います。幸いにも、ここまでのところ、日本も豊かになりましたし、アジア各国も追随してきているので、確かに日本がアジアのリーダー的役割を果たしてきたと言えるでしょう。ただしこれは「草の根レベル」の成果であり、「国家レベル」でのリーダーシップではなさそうです。国民が納得し、アジアの国々のコンセンサスが得られるような、国家レベルでの「アジア戦略」というものをそろそろ持つべき時期になったと思います。

信州・松本の蕎麦屋さん

2005-07-26 22:28:43 | 信州・松本

信州といえば、信州蕎麦が有名です。そのせいか、私も、「そばかうどんか」といえば、間違いなく蕎麦をとる程度の蕎麦好きです。駅の構内や街角の立ち食い蕎麦屋で蕎麦をかき込むのも良いのですが、やはり本格的な手打ち蕎麦を、日本酒とともにじっくり味わいたいところです。

松本の蕎麦屋といえば、まずは「古ばやし」。ここ30年くらい毎年こちらで年越しそばを食べています。年季の入ったテーブル、そして椅子。まずは馬刺で日本酒を飲みます。信州は、熊本と並ぶ馬刺の名産地でもあります。この店の馬刺は、あっさりしていてほどよく脂ものっていてなかなかおいしいです。そしてほどよく飲んだところで天ざるそば。細めの麺でつるつるいけます。

続いては、松本では有名な「もとき」。いかにも蕎麦ひとすじ、という感じで店も狭く、メニューも天ぷらそばとざるそばのみとなっています。こちらのそばは、蕎麦の実の真ん中の白い部分だけを使用した「更級そば」が特徴です。一般的にそばといえば、黒っぽくて、麺が太く長いのですが、この店のそばは、白く、細く、そしてつなぎを使わないせいか、ぼそぼそっとした食感で、ぶつぶつと麺が切れます。どちらかといえば、短く切ったそうめんのような感じです。はじめて食べたとき、「世の中にはこんなそばがあるのか」と感心した記憶があります。

東京の会社に勤務していた頃、「出身はどこ?」「松本です」「松本っていえばあそこのそばはうまいよね」「・・・そ、そうですね」などという会話によく出てきた「小沢」。都会では有名らしいのですが、行ったことがありません。店の前に水車があって、石臼でそばを挽いているということしか知りませんでした。知ったかぶりな会話して、すいません。今度ぜひ行きたいと思います。

最近では、「脱サラして蕎麦屋をはじめた」とか「蕎麦好きが高じて自分で蕎麦を打つようになった」といったパターンの(と思われる)店も増えてきました。気軽に入れて値段もそこそこ、それでいて本格的な蕎麦が食べられます。自宅近くの「そばの花長寿庵」もそんな店のひとつです。隅々まで目が行き届いたようなこざっぱりとした店内で、日本酒を飲み始めると、ご主人が山で採ってきたばかり、という生のわらびが出てきました。山菜といえば、ビニールパックされた醤油漬けのものが一般的ですが、生のわらびは、ねっとりとしてほんのり苦く、久々においしい山の幸を味わいました。最後はやはり天ざるそば。

しかし、ざるそばと日本酒(熱燗)は合うなあ。真夏でも熱燗で飲んでいます。「そばにつゆを少しつけて食べるのが通」などと言われますが、ねぎ・わさびたっぷり入れて、つゆにどっぷりつけて食べるのが好きです。刺身・寿司には醤油をちょっとしかつけない派なので、しょっぱい物好きというよりは、出汁好きなのかもしれません。もちろん、つゆはそば湯を少し入れて全て飲み干すことにしています。

カブトムシと国営アルプスあづみ野公園について

2005-07-23 23:17:52 | 信州・松本

今日は、東京から私の甥が遊びにきました。なんと、小学校2年生なのに一人で電車に乗って東京から松本まで来るとは、たいしたものです。どうも、松本にくれば、カブトムシが捕まえられると期待しているようで、なんとか期待に応えたいと思っていますが、私もカブトムシを捕っていたのは30年近く前の話、松本にカブトムシがいるのかどうかも知らず、捕まえ方も忘れていました。

さっそく調べてみると、カブトムシはクヌギなどの樹液を餌としていて、基本的に夜行性とのこと。黒砂糖や蜂蜜などを塗っておいても捕まえられるとか。さっそく自宅近くを探してみましたが、桜・柿・栗の木しかないので、とりあえず栗の樹に黒砂糖やら、バナナなどをセットし、夜を待つことにしました。

昼からは穂高町にある、国営アルプスあづみ野公園に行きました。場所は自宅から車で20分あまり。ここは、広大な自然公園で、その中に、理科教室、社会科教室などがあるテーマ展示館などがあり、安曇野の自然・動植物・産業・暮らしなどを学ぶことができます。理科教室では教室の周りに川が流れ、水族館のようにガラス越しにイワナ・ヤマメ・ニジマスなど、安曇野に棲む川魚を見ることができます。また、カブトムシの標本や実物の飼育もあり、甥はカブトムシのバトルを夢中になって眺めていました。

しかし、公園内を流れる川や池は人工のもの、遊歩道も土色のコンクリートの上に土砂をうすく撒いたもので、原っぱや森林なども綺麗に手入れされ、雑草や虫がほとんどないので、自然公園とはいうものの、本物の「自然」はあまりなさそうです。まあ、しょっちゅう虫に刺されたり、昆虫がたかってきたり、蜘蛛や毛虫が落っこちてくるような「自然」は日本人の好みに合わないのかもしれません。二時間ばかり、「自然」を満喫し、今度は自宅近くの「アルプス公園」に移動しました。

こちらは、広場やすべり台、アスレチック設備などがある昔ながらの「公園」です。甥と一緒になってアスレチックなどに挑戦し、最後にアルプス公園名物のドリームコースターに乗りました。これは、公園内の地形・斜面を利用したコースを冬のオリンピック競技の「スケルトン」のソリのような物に乗ってウォータースライダーのように滑り降りるもので、スピードはあまり出ませんが、「スケルトン」のようなスリルを味わうことができます。久々に、子どもの頃に戻った気分でした。

そして夜、近くの栗の木に行ってみると、バナナには、カナブンが沢山しがみついていましたが、カブトムシはいませんでした。うーむ、残念。ちゃんと山奥の雑木林あたりまで行かないと、カブトムシは捕まえられないようです。

ビアガーデンでビールパーティー

2005-07-22 21:58:12 | 仕事・ひと

今日は、松本法人会青年部が主催するビールパーティーに参加しました。場所は松本城となりの中華料理店「第一会館」屋上のビアガーデン(ビアルーフと呼ばれていますが)でした。ビアガーデンといえば、蒸し暑い、虫に刺される、料理はまずい、遅い、というイメージがあり、エアコンの効いた創作料理居酒屋で飲む方が好きでした。しかし今日は、風も涼しく、ビルの屋上から見る松本城と松本市街と背後の山々の眺めは新鮮で、昼間とても暑かったせいかビールもおいしく、最高の気分でした。

また、抽選会では、ある青年部員さんの提供による水中写真(額縁入り)が当たりました。今まで、ビンゴゲームなどで、商品をゲットすることはほとんどなかったのですが。その部員さんは、ダイビングが趣味、水中写真はプロ並みで、個展も開かれるほどで、なんと、ガラパゴス諸島(南米)まで行かれて撮影されたものだとか。ありがとうございます。大事にします。

大勢の仲間と騒ぎながら飲むビールというのも、なかなかよいものです。ビールパーティーは、毎年恒例行事だそうですが、来年もぜひ参加したいと思います。

今週のNEWSWEEK誌より~知られざる在日米軍

2005-07-21 21:21:09 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「知られざる在日米軍~沖縄で戦う兵士たちの真実」でした。

米軍基地としては、東京の横田基地に行ったことがあります。地元の住民でなければ、ほとんど入る機会はないのでしょうが、東京のど真ん中に、あんな広大な土地がある(滑走路があるから当然ですが)のにびっくりした記憶があります。恥ずかしながら「広いな~」というのと「ここはアメリカなんだ~初めてアメリカに来たな~」という印象しかありませんでした。TV等にて報道されることは基地外での事件や事故、そして空母の入港くらいしかなく、米軍基地の内部については知らないことが多いので、記事には興味がありました。

記事を読んでいると、沖縄の米軍基地は、軍事施設のほかに、軍人、そして家族が生活するための各種生活施設(学校やスーパーや集合住宅やフードコートなど)がワンセットとなった街、という印象を受けました。また、やはり「最前線」という緊張感があり仕事の内容は特殊ですが、軍人たちとて、普通に仕事をし、給料をもらい、家族で過ごす、という「生活感」がありました。沖縄県との問題や、基地の再編問題などがあるものの、それは「お偉いさん」の話、「現場」の方は黙々と業務をこなしている、という印象を受けました。

もう一つ印象に残った記事としては、国連の安保理改革に関するものでした。日本、ドイツ、インド、ブラジルの4カ国(G4)が提案する安全保障理事会の拡大について、アメリカ等の反対があって、成立は絶望的、との見方を示しています。近頃の報道では、「票読み」ばかりで、G4提案の通り、常任理事国が増えるとどうなるのか、メリットは何なのかが今ひとつ理解できません。「常任理事国になりたい」「させたくない」という争いのようで、残念な話です。

国際社会の問題を解決する仕組みとして、「サミット」と「安保理(常任理事国)」の二つがあります。「サミット」は経済的な実力を持つ「先進国」がほぼ参加国となっており、参加国の全会一致が基本となっています(拒否権なし)。「安保理(常任理事国)」は、参加国が1945年時点での軍事大国で拒否権あり、となっています。安保理改革の行方というよりは、どちらが国際社会での問題解決に対して有効な仕組みとなっていくのか、それを注目していきたいと思っています。

平成18年度新年度用品の企画会議

2005-07-20 23:17:46 | 仕事・ひと

本日は、幼稚園・保育園を担当する営業部員が集まって、早くも来年度の新入園児のための販売計画を話し合いました。主なテーマは、(1)今年度の販売実績数量の確認 (2)7月1日に実施された棚卸時の在庫数確認 (3)来年度の販売計画数の設定 となります。

販売実績については、当然のことですが、前年度よりも多いのが望ましいところです。しかし、少子化による園児数の減少や、制服を廃止する園もあることから、全体として頭打ち傾向にあります。ただし、園児の紫外線対策や外反母趾予防などが浸透してきたこともあり、UVカットカラー帽子など一部の商品については、大幅な実績増となっています。また、今年度から投入した新製品の販売実績もまずまずといったところでした。

在庫は、コストをかけて製造、または仕入れた商品が、売れることなく(現金に変わることなく)死蔵される、ということから、少なければ少ないほど良いのですが、なかなかうまくいきません。見本として各園に送った商品については、販売期間中は園におかれ、返品されます。また、いつでも、1個だけの注文でも受付られるように、常時ある程度の在庫を持つ必要もあります。その上で、あまり多く製造しないよう、仕入れをしないよう細心の注意を払う必要があります。

来年度の販売計画数ですが、一昔前は、保育園・幼稚園といえば、園児服、メトロ帽子が定番でしたが、近頃では、園児服を廃止したり、スモックを制服扱いとしたり、カラー帽子やUVカット機能のカラー帽子にしたりと、入園グッズも多様化しています。園児服やスモックには、サイズの問題があります。何しろ、未満児から小学校入学前までの園児さんが対象ですので、適用身長も90cm~130cm(サイズとしてはSS~5L)くらいまで広がります。また、カラー帽子はフリーサイズですが、11~15色程度を常に取りそろえなくてはなりません。どのサイズが、どのカラーがどのくらい売れるかを予測するのはなかなかに難しいところです。

そんなこんなで、当社が取り扱う園児用品の全てについて検討し、販売計画数を出すと、今度は生産計画のフェーズに移行します。来年の2月から3月は、園児用品の販売・出荷が集中します。このとき、お客様にお待たせすることなく商品を提供するためには、早めに製造したほうが良いのですが、早すぎると、これまた在庫が増えることになります。この辺のかねあいは毎年苦労しているところです。来年度はさらに市町村合併などがあり、先行きの予測が難しくなっています。来年度、さらに販売実績が上がり、在庫が少なくなるよう、十分に準備をしたいと思っています。

「とびきり哀しいスコットランド史」について

2005-07-18 23:00:23 | 読書談義

スコットランドといえば、イギリス北部の地域で、スコッチウイスキー、タータンチェック、バグパイプなどが有名ですが、それ以外にはほとんど知りませんでした。イギリス(連合王国)の一部であり、サッカーなどでは、スコットランドのナショナルチームを持ち、ワールドカップなどにも出場しています。「とびきり哀しいスコットランド史」という本のタイトルを見たとき、この、知っているようで全く知らないスコットランドの歴史になじめるのではないかと思い、つい買いました。

本書の著者は、フランク・レンウイックなる、スコットランドの貴族で、ある程度学問的なところも押さえつつ、全編、皮肉とユーモアをたっぷりと効かせた文体で、堅苦しさは全くありません。ただ、日本人にとっては、アメリカ人のジョークもわかりにくいのですが、スコットランド貴族のジョークやユーモアを消化するには、ある程度の覚悟がいります。たとえば、こんな文章

「誰がスコット族の真の国王であり、誰が偽物であるかの判別は難しく、・・・・ある重要な法則が発達した。・・・・真の国王はむごたらしい最期を遂げたかどうかで基本的にきめられることになったのである。敵の手に落ちるもよし、血縁者や味方の手に掛かるもよし、だが、できればその三者の協力によって殺されることが好ましいと考えられていた。」

また、地名・人名に馴染みがないので、多少とまどいますが、その辺は読み飛ばしていくと、面積としては北海道よりやや狭い、人口でも、最近まで100万人を越えなかったと思われるスコットランドですが、やっぱりイギリスの一部ではなく、独立した歴史を持っていたことがわかります。そして、「とびきり哀しい」という意味がわかってきます。

「とびきり哀しい」要因のひとつは、隣国、イングランド王国にヤラレっぱなし、ということになります。なにしろ、さまざまな事情により、しょっちゅうイングランド王国に攻め込むのですが、正規の戦争でほとんど勝ったためしがなく、惨敗したり、国王が捕虜になったりしています。ただスコットランドがかろうじて独自の王国を維持できたのは、イングランド側から見ると、スコットランドは貧しい田舎にすぎず、わざわざ攻め込むようなことがなかったからだと思われます。また、もうひとつの要因は、内乱が絶えなかったことでしょう。上記の「真の国王を判別する重要な法則」通り、国王がタタミの上で死ぬことはほとんどないと思われるくらい、血なまぐさく、すさまじい歴史となっています。(ちなみに、本書の原題は Scotland,Bloody Scotland です。)

そんな哀しい歴史の中にもやはり「ヒーロー」はいるもので、スコットランド史のヒーローといえば、映画「ブレイブ・ハート」で、メル・ギブソンが演じたウイリアム・ウォレスと、バノックバーンの戦いでイングランドに勝ってスコットランドの独立を決定づけたロバート・ザ・ブルースでしょう。(ロバートも「ブレイブ・ハート」に脇役として出てきます。)あともう一人、シェークスピアの作品で名前だけは知っている「マクベス」もいます。

そして哀しい歴史は、1707年、398,085ポンド10シリングでイングランドに売却された(スコットランド合併法によりスコットランド議会を解散し、イングランド王国に合併され、グレートブリテン王国となった。その際のスコットランド有力者への買収資金が39万ポンドあまり)ことにより最期を迎えることになります。

スコットランドの歴史を扱った本はあまり見掛けなかったため、タイトルだけで本を買ってしまいましたが、おもしろく読みました。あらためて、「ブレイブ・ハート」も見てみたいと思いました。

東京ドームで巨人-横浜戦観戦

2005-07-16 22:44:26 | Weblog

本日は、東京ドームの巨人vs横浜戦を見に行って来ました。バックネット裏の指定席のチケットをいただいたので、行く気になりました。東京ドームは10年ぶり2度目くらい。午後2時の特急「あずさ」に乗って新宿へ。そして東京ドームシティーに着いたのが5時前。ゲーム開始は午後6時ですが、開始前の練習もぜひ見るべき、とのお薦めをいただいたので、寄り道せずに球場に入りました。

先発メンバーの発表がありましたが、高橋由がいなくて、知っている選手は清原、ローズ、阿部くらい。横浜ベイスターズのメンバーは???という感じです。シートノックや守備練習などを見ていると、さすがにプロ、外野からの中継プレーなども完璧でした。ゲーム開始まであと10分あまりという時刻になっても、チアリーダーが踊ったり、少年野球チームを呼んでピッチングビンゴゲームをやったり、一緒に始球式や守備練習をやったりと、分刻みでイベントをこなしていました。

ジャイアンツの先発はマレン。ナマで見ていても、速球派投手というわけでもなく、コントロールも今ひとつで、ぴりっとしない感じでした。外野席の応援団も、巨人、横浜とも一通りの応援をしているのですが、両チームともホームラン性の当たりもなく、痛烈なヒットも少なく、地味な展開となりました。バッターが紹介されると、各バッターのテーマソングなどが流れるのですが、打席に向かうだけで盛り上がるのは清原、阿部くらい。TV中継であれば細かいピッチング技術や選手の表情、ビデオリプレイなどを楽しめるのですが、やはり球場で見るときは乱打戦がイイと思いました。結局、後半に清原選手がタイムリーヒットを打って、やっと球場全体が盛り上がりました。

地味なゲーム展開のせいで、どちらかというと、東京ドームの名物、ビール売りのお姉さんが印象に残りました。いったいドーム全体で何人いるのかと思うくらい、沢山の女性が、蛍光色のユニフォームを着て、20kgくらいはありそうな生ビール樽を担いで、観客席を往復していました。どこの観客席を見ても、すきまなく蛍光色が動いていました。最上段まで来て、ビールの注文が無いと、一瞬悲しげな顔をして駆け足で階段を下り、また定位置に着いて振り返った時にはさわやかな笑顔に戻っていました。1ゲームで観客席を何往復するのか不明ですが、心からすごいと思いました。2杯しか飲めなくてすいません。

横浜の方は、ちっとも打てそうに見えなかったので、9回ツーアウトくらいには席を立ち、電車に乗りました。東京ドームはエアコンも程良く効いて、のんびりと野球を楽しむには最適だと思いました。また機会があれば行きたいと思いました。