信州・松本の一番の(唯一の?)観光スポットといえば、国宝・松本城です。松本城の天守閣から眺める松本市街および北アルプスの山並みはなかなかで、天守閣から北アルプスがちゃんと見えるように、松本市内では10階以上のビルを建ててはいけないことになっていました。(今はだいぶ規制がゆるんできたようですが。)
国宝のお城は全国で4つだけ、姫路城、彦根城、犬山城と松本城。あの大阪城や名古屋城ですら国宝ではないのに・・・ということは小学校のころからさんざん教わって、松本市民の自慢のタネなのですが、なんと、松本城を世界遺産に登録しようという動きがあるようです。松本城がシェーンブルン宮殿やルーブル、アルハンブラ宮殿とかと同じ「世界遺産」などというのはちょっと気恥ずかしいところですが、ライバル、姫路城が世界遺産ならばこちらも・・・という下心もあるようです。
昨日、今日と、松本城では、「全国太鼓祭り」というのが行われており、太鼓の音が風に乗って我が家まで響いてきました。夜、ライトアップされたお城をバックに、勇壮な和太鼓というのは「絵」になります。今年で第18回目ということで、今後も続けてほしいと思います。このほかにも、年間を通して、さまざまなイベントが行われています。特に今年は「松本城解体復元50周年」ということで、さまざまな記念事業が企画されているようです。
【春】
◇夜桜会(4月上旬):堀の周りの桜並木が綺麗です。しかも夜桜ということでお城も桜もライトアップされています。さらに本丸庭園内では琴やフルート、雅楽の演奏会が行われたり、本格的なお茶席が設けられたりします。今年で第6回目となります。
【夏】
◇太鼓祭り(7月30日、31日)
◇薪能(たきぎのう)(8月8日):本丸庭園内に特設の舞台を設け、篝火の中、能や狂言などが披露されます。こちらは今年で24回目ということで、すっかり夏の風物詩となっています。
【秋】
◇月見の宴(9月中旬):これまたライトアップされたお城と中秋の名月が見られます。
◇信州・松本そばまつり(10月初旬):蕎麦どころの信州、ということで、全国の蕎麦が松本城に大集合します。いろいろと食べ歩き、食べ比べたいのですが、会場全体が大変混み合っているため、適当に選んだ1ヶ所くらいでしか食べられません。今年で2回目という、新しいイベントです。
◇お城祭り(11月3日):本丸庭園が開放され、菊花展や茶会などが行われます。昔は庭園内の芝生で剣道の試合も行われていて、よく参加したものですが・・・・。今年で第49回目だそうです。
【冬】
◇氷彫フェスティバル(1月中旬):松本城に氷の彫刻が並びます。
こうして見てみると、季節の折々にイベントをやっているのに、ほとんど知らなかったり、参加していなかったりと、松本市民としては恥ずかしい限りです。まあ、人でごった返す時期にわざわざ行かなくても、という気分になってしまうせいでしょう。昼間にふらりとお城に行ったり、夜、酔い覚ましに散歩などするのですが、そんな日常の松本城もなかなかだと思っています。