随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

松本~札幌便存続の署名運動について

2007-01-21 23:36:14 | 信州・松本

私の住む松本市には、長野県で唯一の空港、信州まつもと空港があります。第三種空港と呼ばれる、地方自治体管轄の空港で、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)、福岡便が就航しています。”日本で一番(標高が)高い空港”というのが”売り”です。私の自宅からも、松本空港を飛び立つ飛行機を見ることでできますが、安曇野、北アルプスを背景に飛び立つ飛行機の姿は絵になると思っています。

しかし、昨年末に突如、松本~札幌便が運休になるとの発表があり、地元としてはショックを受けています。何しろ、松本発着便の中で、唯一のジェット化路線であり、一番利用客が多い札幌便が運休→廃止になってしまったら、福岡便や大阪便も・・・となり、まつもと空港も・・・となりかねません。そこで、松本青年会議所では、存続のための署名活動をしよう、ということになりました。

なんといっても空港は、観光面、ビジネス面の双方にとっても貴重なインフラストラクチャーであり、地域の発展には欠かせない存在でもあります。松本青年会議所でも、毎年、空港の活性化を検討する委員会を設けて活動しているほどです。その中でいろいろな話を聞くと、札幌便についても、いろいろと背景があるようです。

(1)現在の札幌便は、MD-87という、かなり旧式?のジェット機を使用しているため、整備や交換用の部品が不足しており、部品が手配できずに欠航などということもあった。
(2)しかし、まつもと空港の滑走路は短すぎ、新型のジェット機の離発着は難しい(らしい)。
(3)地元との協定により、空港の離発着時間が制限されている。
(4)まつもと空港には駐機場の設備がないため、離陸するにはにはどこかから機体を持ってこなくてはならない。また、着陸後はどこかへ機体を持って行かなくてはならない。
(5)(3)、(4)のため、一日一便、しかもビジネスや観光に中途半端な時間帯になってしまう。
(6)上記の事情があり、まつもと空港を活用したツアーが少ない。
(7)上記の事情等もあり、札幌便の利用率は63%になっている(ただし、採算ラインといわれる60%は上回っていますが・・・)

などとなっており、単に航空会社を責めるわけにもいかず、われわれ地元(や自治体)の方にも課題があるようです。
まあ、上記の課題は、おいおい解決していかなくてはならないのですが、運休→廃止してしまっては元も子もなくなってしまいます。

というわけで、署名運動を開始したわけですが、本日私も運動に参加しました。ショッピングモールで署名を呼びかけたわけですが、この署名運動は、新聞・テレビ等で採り上げていただいたせいか、多くの市民の皆さんにも内容は理解していただきましたし、多くの署名をいただくことができました。ありがとうございました。さらに、外国の方の署名をいただいたり、「息子が(あるいは兄弟が)北海道にいるので、廃止になると困る」などという話を聞いたりすると、空港を通じてのグローバルな「つながり」を感じました。

一日署名をお願いし続けて、肉体的には疲れを感じませんでしたが、精神的にはかなり疲れました。やはり無視されたり署名を断られると相当凹みますし、次の一歩が踏み出せなくなります。街頭でビラやティッシュを配っている人たちもこういう苦労をしているんだなぁと(勝手ながら)思いますし、私自身、通りかかったらビラやティッシュはとりあえず受け取ろうと思ったりしました。

署名運動は今月末まで。目標は10万人です。もし、「まつもと空港札幌便存続の署名運動」を見掛けましたら、ご協力をお願い致します。また、松本青年会議所のホームページより、署名の書式をダウンロードしていただき、当会議所までFAXで送っていただければと思います。


ネイチャリングフェスタ松本 参加

2006-07-15 20:55:14 | 信州・松本

7月15・16日の両日、松本市の中心市街地で「ネイチャリングフェスタ 自然と遊ぼうin松本」が行われました。信濃毎日新聞社、松本市、松本商工会議所などからなる実行委員会が主催しています。子ども達が自然に親しみ、ものをつくる喜びを味わえるように盛りだくさんのプログラムが用意されました。プログラムは、フリークライミング、ツリークライミング、木工教室、押し花教室、ウッドコースター作り、カブトムシ探し、水鉄砲作り、雪遊び、女鳥羽川の生き物さがし、などなど。特に最後のものなど、市街地の真ん中を流れる川でおおっぴらに川遊びができるのも、ネイチャリングフェスタならではの企画になります。

私がボランティアで担当したのは竹を使った水鉄砲作り。太い竹と細い竹を用意し、細い竹に布きれを巻き付けて水鉄砲のピストンを作り、太い竹にキリで穴を空けて完成、というものです。作り方は非常にカンタンですが、布きれの巻き付け具合が難しく、緩すぎれば水が後ろから漏れ、きつすぎれば、子どもの力ではピストンを押し引きできなかったりで、なかなか大変です。かく言う私も、インターネットで検索した「水鉄砲の作り方」マニュアルを見ながら、今日はじめて竹で水鉄砲を作りました。えらそうに教えてたけど、教えた子ども達、ごめんね。

ネイチャリングフェスタの目的は、「子ども達が自然に親しみ、ものを作る喜びを味わえるよう」ですが、その前にボランティアの私たちが「自然に親しみ、ものを作る喜びを・・・」なのかもしれません。親御さんも同様で、「いいか、お父さんが作ってあげるから、よく見てろよ!」などと言って、ど素人の私の説明を結構真剣に聞き、一生懸命作っている姿などを見ると、伝統の遊びが受け継がれていく喜び(ある意味こんなんで大丈夫かという心細さ)を感じます。まあ、それでも2度3度と教えているうちにこちらの手つきも教え方も堂々としてきました。これなら、水鉄砲作りなら、どこへ行っても教えられそうです。

今日は天気に恵まれたせいか、沢山の子ども達が水鉄砲を作りに来てくれました。そのせいか、汗をぬぐうひまも無いほどの忙しさとなりました。その上、「水が飛ばない~」などとクレームがついて作り直したりと大変な一日でしたが、子ども達が(それ以上に大人たちが)自然に親しみ、ものを作る喜びを味わえたのではないかと思います。

フレンドシップキャンプ実行委員会

2006-07-07 23:12:39 | 信州・松本

松本市の教育委員会や松本青年会議所などが後援する「フレンドシップキャンプ」が今年も8月4・5・6日に開催されます。
「フレンドシップキャンプ」は「ろう学校、養護学校」の子どもと「小学校、中学校」の子どもが自然の中でキャンプをしながら交流を深めるもので、今まで24年あまり続いてきたイベントになります。このキャンプは、学生や社会人のボランティアが中心となったフレンドシップキャンプ実行委員会により企画・運営されています。

私たちは障害を持つ子どもたちと接する機会はほとんどありませんし、障害をもつ子ども達も、自宅と病院と学校の往復で、あまり他の人々と接する機会がありません。というわけで、このキャンプのコンセプトは「共に生きる社会」。日頃ほとんど接点がなくても、同じ町に住み、同じ太陽を浴び、同じ空気を吸って生きている、という、ごく当たり前のことを実感できるイベントになっています。

本日は、参加予定のボランティアが集まる、実行委員会が開催されました。ボランティアの人たちも、高校生から10年以上キャンプに参加しているベテランの社会人までさまざまで、もちろん初めて顔を合わせるメンバーが大半です。メンバーの顔と名前を覚え、そのメンバーと、食事のメニューや2泊3日のレクレーションのプランなどを話し合いました。来週にはいよいよ、全体会議があり、キャンプに参加予定の子どもたちと、その保護者の方、そしてボランティアが集まります。そのときまでに、具体的な行動プランを作らなくてはなりません。

委員会の最後に、専門家の方のミニ講義がありました。このキャンプに参加する子どもは、いわゆる「自閉症」とか「ダウン症」といった診断を受けた子どもたちです。これらの言葉は聞いたことがあるものの、「どのような症状なのか」「どのように接すれば良いのか」「してはいけないことは何か」といった予備知識が全くなかったので、非常に参考になりました。私自身、フレンドシップキャンプは初参加となります。福祉や看護はもとより、キャンプやアウトドアの知識・経験が全く無いので、果たしてうまくやっていけるのか、相当不安があります。あと一ヶ月あまり、精一杯準備をしていきたいと思っています。

バーベキュー大会とポン菓子

2006-04-09 23:04:15 | 信州・松本

本日は松本青年会議所のメンバーにて、薄川の河原でバーベキューをしました。名目としては「花見」ですが、まだ桜は一輪たりとも咲いていませんでした。まあ、それを気にしている人はほとんどいませんが。ただし、今日は天気も良く、暑くもなく寒くもなく、バーベキュー日和でした。

近頃は本当に便利な社会になりましたが、今回、「現地配達バーベキューサービス」というのを利用しました。業者さんが、場所取り・設営・バーベキュー材料から木炭、皿・箸・ゴミ袋までの持ち込み、そして終了後の後かたづけまで全てやってくれるという素晴らしいシステムで、現に私が会場に着いたときには、すでに網や鉄板が炭火にかけられ、折り畳み椅子も人数分並べられており、すぐバーベキューが始められる状況になっていました。事前の噂(?)では、肉も焼いてくれて、皿によそってくれて、「あーん」してくれる・・・というのもあったのですが、さすがにそこまでのサービスはなし。やはりバーベキューは、自分で肉を焼くのが楽しいのだな、と感じました。

どちらにせよ、アウトドアレジャーは、「道具を揃える、材料を運ぶ・切る、そして片づける」など事前・事後の準備が大変で、仲間内にそういうことを厭わずやってくれる人が必要になります。さらに自分は酒を飲まずに車の運転までしてくれる人、ともなるとそんな神様のような人はほとんどいません。まあ、私を含めほとんどの人が「アウトドアは好きだけど、準備は面倒だしやりたくない」と思っている(と思う)ので、その辺のところを代行する、というのはビジネスとしては良いアイディアだと思われます。

清々しい空の下、河原でビールとバーベキュー、というのは確かに気持ちが良かったです。また、メンバーもそれぞれ家族を連れて来たりして、それぞれ初対面に違いない、子ども同士や奥様方と一緒にわいわいやるのはとても楽しかったです。遠くのアウトドア施設まで行かなくても、近くですぐにバーベキューができるのも地方の特権かな、と思ったりしました。

また、ここで「ポン菓子」も作りました。青年会議所では、毎年5月に実施される「松本市こども祭り」で「ポン菓子作り」をすることになったのですが、恥ずかしながら私は「ポン菓子」なるものを見たことがありませんでした。昭和の真ん中くらいまでは、お祭りといえば定番の駄菓子だったようですが、私の子どもの頃も含めて、あまり見掛けなくなっています。5月のイベントに備えての練習、ということで、「ポン菓子焼き機?」を使って実際に作ってみました。

「ポン菓子」は、圧力釜に生の米を入れて、15分くらい火にかけ圧力を上げ、ふたを外すと「ポン」という大きな音がして、米がはじき出されてできあがるのですが、砂糖に食紅を入れて煮詰めたシロップを和えると、ほんのり甘くて香ばしいポップコーンのようなお菓子になります。ポップコーンのように実が破裂せず、お米の形のまま、10倍くらいにふくらむのですが、食感や香ばしい香りはポップコーンとよく似ています。また様々な色を付けたり、塩味、カレー味など、様々なバリエーションを楽しめるのも「お祭り向き」なのかもしれません。

現在では新しい商品やサービスが次々に生まれる中で、忘れられてしまうモノも多いのですが、今回、このような「再発見」ができたのは大変良かったと思っています。「こども祭り」でも巧く作れるように、そして子どもたちにも「再発見」してもらい、喜んでもらえるように頑張りたいと思いました。

フレンドシップキャンプ準備会

2006-02-25 22:52:29 | 信州・松本

「フレンドシップキャンプ」は、ろう学校・養護学校の子どもと小中学校の子どもたちが自然の中で一緒にキャンプ生活を送ることで、交流を深めるイベントです。毎年8月初旬に行われており、今年は25回目となります。主としてボランティアにより企画・運営されてきており、すでに24年(24回)もの歴史を持っています。松本市の教育委員会や、松本青年会議所が後援していることから、私も、松本青年会議所会員の立場で、この「フレンドシップキャンプ」に関わることになりました。そして本日、第2回目の準備会議に参加してきました。

準備会議では、さまざまな分野のボランティアの方が集まりました。普通の社会人の方、福祉方面に関心がある女子高生、そして彼女たちの先輩にあたる保育士さん、養護学校の在学時に「フレンドシップキャンプ」に参加し、その後は社会人としてボランティア側に回った方・・・お互いに自己紹介しただけで、それぞれのみなさんの背景やボランティアの志望目的などはまだ分かりませんが、「金儲け」「自分さえよければ・・」という風潮の中で、このような地道なボランティア活動を自ら積極的に実施されている方々には、本当に頭が下がります。私などは、青年会議所で、「フレンドシップキャンプ担当」に指名されたから参加したので、「フレンドシップキャンプ」の存在すら知らない有様なので・・・。

ほとんど顔を知らない人たちばかりが集まったということで、最初はぎこちなかったのですが、この準備会のリーダーがいきなり始めた「自己紹介ゲーム」でだいぶくつろいだ雰囲気になりました。これは、最初の人から順に「○○です」→「○○さんのとなりの××です」→「○○さんのとなりの××さんのとなりの◇◇です。」→「○○さんのとなりの・・・・・」とやっていく方式で、最後の方の順番の私などは、ほとんど全ての人の顔と名前を覚えなければならず、なかなか大変でした。さらに「カレーが好きな○○です。」→「カレーが好きな○○さんのとなりのラーメンが好きな××です。」・・・・というパターンもあり、これならば、初対面からぐっと和やかな雰囲気になること間違いなしです。ただ、小グループに席を移動したりすると、もう顔と名前が一致しなくなるのと、自分より後ろの人の名前はなかなか覚えない、という欠点もありますが・・・

まだ準備会が立ち上がったばかりなので、本日はフリーディスカッションをしながら、「今年はどのようなフレンドシップキャンプにしていくか」のイメージを固めていきました。ボランティア経験者の体験談などを聞いていると、案外障害のある子どもより健常の子どもの方が「手に負えない」こと、事前に保護者から「○○は食べられない」「××はできない」ということを聞いているのですが、キャンプの雰囲気の中でできないことができてしまったりということがあり、子どもの潜在能力のすごさを感じたそうです。キャンプですから、初対面の子どもたちが自炊でご飯を作ったり、テントを張ったり、みんなでゲームをしたり、ということになるのですが、何をするにも早い子どもと遅い子どもがいて、スケジュールを考慮しつつ、ボランティアがどこまで助け船を出すか、というのが難しいとのことでした。

私もたぶん、ボランティアとしてフレンドシップキャンプに参加することになるかと思いますが、アウトドアの経験もないし、障害のある子どもたちと遊んだこともないし、はたして子どもたちを楽しませることができるだろうか・・・

年越し蕎麦について

2005-12-31 22:10:37 | 信州・松本

私が子どもの頃から、我が家では12月30日の夕食に蕎麦を食べていました。そんなことを30年近く繰り返していると、「伝統」というか、意識が固定化されてしまい、どうやら世間一般では、年越し蕎麦は12月31日の夜食に食べるらしい、と聞いても、なるほど、「年越し」だけに31日の夜食がふさわしいとは思うものの、相変わらず30日の夕食に蕎麦を食べています。

何故か不明ですが、これまた30年近く、30日に蕎麦を食べるのは、老舗の蕎麦屋「古ばやし」と決まっており、その後の2次会はお好み焼き「いかるがの里」、そして甘味処「塩川」のクリームあんみつで締める、というコースを続けてきました。それはもう、私が小学校のころから「古ばやし」の仲居さんは同じおばあちゃん(20年以上容姿があまり変わらない不思議なおばあちゃん)であり、「いかるがの里」のご主人夫婦も同じ、「塩川」のおばちゃんも同じ、ということで、時の流れが止まって、私だけが年をとった気分になるほどです。まあ「古ばやし」は、年に2~3回行くこともあるのですが、「いかるがの里」と「塩川」は織り姫彦星なみに年一回、12月30日の夜しか行かないからかもしれません。

「古ばやし」では、「年越し蕎麦宅配」を始めたらしく、ジャージ姿のお兄さんたちが盛んに蕎麦を打っていました。数年前までは、(30日のせいもありますが)店も閑散としており、客は私たちだけ、仲居さんがぽつんと立っている感じでしたが、今年は「宅配」が好調なのかもしれません。店全体に活気が戻ったような感じでした。しかし、さすがに2~3年前から、「古ばやし」の仲居さんは引退した様子、「いかるがの里」は休業(普通の日は営業しているようですが)となり、我が家の「伝統」も破綻の危機に瀕しています。今年も、そそくさと蕎麦を食べて「古ばやし」を出てしまい、「塩川」でお土産のあんみつを買ってさっさと帰宅してしまいました。そのためか、食べる方も、アルコールの方も物足りない気分でした。家でハムを肴にワインなど飲みつつ、来年以降は、この「伝統」の見直しが必要ではないかと真剣に考えています。

国宝・松本城について

2005-07-31 23:57:50 | 信州・松本

信州・松本の一番の(唯一の?)観光スポットといえば、国宝・松本城です。松本城の天守閣から眺める松本市街および北アルプスの山並みはなかなかで、天守閣から北アルプスがちゃんと見えるように、松本市内では10階以上のビルを建ててはいけないことになっていました。(今はだいぶ規制がゆるんできたようですが。)

国宝のお城は全国で4つだけ、姫路城、彦根城、犬山城と松本城。あの大阪城や名古屋城ですら国宝ではないのに・・・ということは小学校のころからさんざん教わって、松本市民の自慢のタネなのですが、なんと、松本城を世界遺産に登録しようという動きがあるようです。松本城がシェーンブルン宮殿やルーブル、アルハンブラ宮殿とかと同じ「世界遺産」などというのはちょっと気恥ずかしいところですが、ライバル、姫路城が世界遺産ならばこちらも・・・という下心もあるようです。

昨日、今日と、松本城では、「全国太鼓祭り」というのが行われており、太鼓の音が風に乗って我が家まで響いてきました。夜、ライトアップされたお城をバックに、勇壮な和太鼓というのは「絵」になります。今年で第18回目ということで、今後も続けてほしいと思います。このほかにも、年間を通して、さまざまなイベントが行われています。特に今年は「松本城解体復元50周年」ということで、さまざまな記念事業が企画されているようです。

【春】
◇夜桜会(4月上旬):堀の周りの桜並木が綺麗です。しかも夜桜ということでお城も桜もライトアップされています。さらに本丸庭園内では琴やフルート、雅楽の演奏会が行われたり、本格的なお茶席が設けられたりします。今年で第6回目となります。
【夏】
◇太鼓祭り(7月30日、31日)
◇薪能(たきぎのう)(8月8日):本丸庭園内に特設の舞台を設け、篝火の中、能や狂言などが披露されます。こちらは今年で24回目ということで、すっかり夏の風物詩となっています。
【秋】
◇月見の宴(9月中旬):これまたライトアップされたお城と中秋の名月が見られます。
◇信州・松本そばまつり(10月初旬):蕎麦どころの信州、ということで、全国の蕎麦が松本城に大集合します。いろいろと食べ歩き、食べ比べたいのですが、会場全体が大変混み合っているため、適当に選んだ1ヶ所くらいでしか食べられません。今年で2回目という、新しいイベントです。
◇お城祭り(11月3日):本丸庭園が開放され、菊花展や茶会などが行われます。昔は庭園内の芝生で剣道の試合も行われていて、よく参加したものですが・・・・。今年で第49回目だそうです。
【冬】
◇氷彫フェスティバル(1月中旬):松本城に氷の彫刻が並びます。

こうして見てみると、季節の折々にイベントをやっているのに、ほとんど知らなかったり、参加していなかったりと、松本市民としては恥ずかしい限りです。まあ、人でごった返す時期にわざわざ行かなくても、という気分になってしまうせいでしょう。昼間にふらりとお城に行ったり、夜、酔い覚ましに散歩などするのですが、そんな日常の松本城もなかなかだと思っています。

信州・松本の蕎麦屋さん

2005-07-26 22:28:43 | 信州・松本

信州といえば、信州蕎麦が有名です。そのせいか、私も、「そばかうどんか」といえば、間違いなく蕎麦をとる程度の蕎麦好きです。駅の構内や街角の立ち食い蕎麦屋で蕎麦をかき込むのも良いのですが、やはり本格的な手打ち蕎麦を、日本酒とともにじっくり味わいたいところです。

松本の蕎麦屋といえば、まずは「古ばやし」。ここ30年くらい毎年こちらで年越しそばを食べています。年季の入ったテーブル、そして椅子。まずは馬刺で日本酒を飲みます。信州は、熊本と並ぶ馬刺の名産地でもあります。この店の馬刺は、あっさりしていてほどよく脂ものっていてなかなかおいしいです。そしてほどよく飲んだところで天ざるそば。細めの麺でつるつるいけます。

続いては、松本では有名な「もとき」。いかにも蕎麦ひとすじ、という感じで店も狭く、メニューも天ぷらそばとざるそばのみとなっています。こちらのそばは、蕎麦の実の真ん中の白い部分だけを使用した「更級そば」が特徴です。一般的にそばといえば、黒っぽくて、麺が太く長いのですが、この店のそばは、白く、細く、そしてつなぎを使わないせいか、ぼそぼそっとした食感で、ぶつぶつと麺が切れます。どちらかといえば、短く切ったそうめんのような感じです。はじめて食べたとき、「世の中にはこんなそばがあるのか」と感心した記憶があります。

東京の会社に勤務していた頃、「出身はどこ?」「松本です」「松本っていえばあそこのそばはうまいよね」「・・・そ、そうですね」などという会話によく出てきた「小沢」。都会では有名らしいのですが、行ったことがありません。店の前に水車があって、石臼でそばを挽いているということしか知りませんでした。知ったかぶりな会話して、すいません。今度ぜひ行きたいと思います。

最近では、「脱サラして蕎麦屋をはじめた」とか「蕎麦好きが高じて自分で蕎麦を打つようになった」といったパターンの(と思われる)店も増えてきました。気軽に入れて値段もそこそこ、それでいて本格的な蕎麦が食べられます。自宅近くの「そばの花長寿庵」もそんな店のひとつです。隅々まで目が行き届いたようなこざっぱりとした店内で、日本酒を飲み始めると、ご主人が山で採ってきたばかり、という生のわらびが出てきました。山菜といえば、ビニールパックされた醤油漬けのものが一般的ですが、生のわらびは、ねっとりとしてほんのり苦く、久々においしい山の幸を味わいました。最後はやはり天ざるそば。

しかし、ざるそばと日本酒(熱燗)は合うなあ。真夏でも熱燗で飲んでいます。「そばにつゆを少しつけて食べるのが通」などと言われますが、ねぎ・わさびたっぷり入れて、つゆにどっぷりつけて食べるのが好きです。刺身・寿司には醤油をちょっとしかつけない派なので、しょっぱい物好きというよりは、出汁好きなのかもしれません。もちろん、つゆはそば湯を少し入れて全て飲み干すことにしています。

カブトムシと国営アルプスあづみ野公園について

2005-07-23 23:17:52 | 信州・松本

今日は、東京から私の甥が遊びにきました。なんと、小学校2年生なのに一人で電車に乗って東京から松本まで来るとは、たいしたものです。どうも、松本にくれば、カブトムシが捕まえられると期待しているようで、なんとか期待に応えたいと思っていますが、私もカブトムシを捕っていたのは30年近く前の話、松本にカブトムシがいるのかどうかも知らず、捕まえ方も忘れていました。

さっそく調べてみると、カブトムシはクヌギなどの樹液を餌としていて、基本的に夜行性とのこと。黒砂糖や蜂蜜などを塗っておいても捕まえられるとか。さっそく自宅近くを探してみましたが、桜・柿・栗の木しかないので、とりあえず栗の樹に黒砂糖やら、バナナなどをセットし、夜を待つことにしました。

昼からは穂高町にある、国営アルプスあづみ野公園に行きました。場所は自宅から車で20分あまり。ここは、広大な自然公園で、その中に、理科教室、社会科教室などがあるテーマ展示館などがあり、安曇野の自然・動植物・産業・暮らしなどを学ぶことができます。理科教室では教室の周りに川が流れ、水族館のようにガラス越しにイワナ・ヤマメ・ニジマスなど、安曇野に棲む川魚を見ることができます。また、カブトムシの標本や実物の飼育もあり、甥はカブトムシのバトルを夢中になって眺めていました。

しかし、公園内を流れる川や池は人工のもの、遊歩道も土色のコンクリートの上に土砂をうすく撒いたもので、原っぱや森林なども綺麗に手入れされ、雑草や虫がほとんどないので、自然公園とはいうものの、本物の「自然」はあまりなさそうです。まあ、しょっちゅう虫に刺されたり、昆虫がたかってきたり、蜘蛛や毛虫が落っこちてくるような「自然」は日本人の好みに合わないのかもしれません。二時間ばかり、「自然」を満喫し、今度は自宅近くの「アルプス公園」に移動しました。

こちらは、広場やすべり台、アスレチック設備などがある昔ながらの「公園」です。甥と一緒になってアスレチックなどに挑戦し、最後にアルプス公園名物のドリームコースターに乗りました。これは、公園内の地形・斜面を利用したコースを冬のオリンピック競技の「スケルトン」のソリのような物に乗ってウォータースライダーのように滑り降りるもので、スピードはあまり出ませんが、「スケルトン」のようなスリルを味わうことができます。久々に、子どもの頃に戻った気分でした。

そして夜、近くの栗の木に行ってみると、バナナには、カナブンが沢山しがみついていましたが、カブトムシはいませんでした。うーむ、残念。ちゃんと山奥の雑木林あたりまで行かないと、カブトムシは捕まえられないようです。

信州・松本のパスタ屋さん

2005-06-26 23:42:50 | 信州・松本

日本におけるイタリア料理の歴史?については、おおざっぱに2つの時代に区分することができると思っています(大げさですが)。つまり、「スパゲッティ時代」と「パスタ時代」です。パスタはスパゲッティやペンネ、リングイネなどの総称ですが、やはり、スパゲッティくらいしかなじみがなかった時代と、様々なパスタを楽しめるようになった時代に分かれるのではないかと思います。

「スパゲッティ時代」は横綱、ミートソースとナポリタンに対し、大関・関脇くらいに、バジリコ、ボンゴレ、明太子、和風、納豆?あたりががんばってました。空中に浮いたフォークでスパゲッティをすくい上げている蝋細工、テーブルにはチェックのビニールシート、粉チーズは、「クラフト」、タバスコは「マッキルヘニー」で決まりでした。いつごろ時代が変わったのかは分かりませんが、バブルのころ(1980年代)ではなかったかと思っています。

信州・松本で「スパゲッティ時代」を代表する店として「翁堂(駅前店)」「どんぐり」があります。今でも営業していますが、ともにボリュームもあって昔ながらの「スパゲッティ」の味わいだと思います。

バブルのころに、おしゃれなイタリアンレストランがあちこちに建ち、ペスカトーレとかカルボナーラとかペンネアラビアータとかペペロンチーノとか、覚えにくい名前のパスタが出てくるようになりました。ウェイターは黒服で、一人で入りづらく、値段も高かったように思います。そのような過渡期を経て、現在では、松本でも、アットホームな雰囲気で、お手頃価格で本格的なパスタが楽しめる店が増えてきました。もちろん、全国チェーンではなく個人営業のため、店毎にオリジナリティがあり、気軽に入れるので重宝しています。このブログでも何度か紹介した「セロニカ」や「はなぐるま」、「南欧Oishi」、「ZUCCA」などなど。こういう店が、「○○軒」などといった町の中華料理店なみに数が増えてくれば、イタリアンが、日本の「国民食」になるのではないかと期待しています。

デパートのレストラン街に行けば必ず一軒はあるパスタ屋さんですが、競争はなかなか厳しいようで、松本でも老舗の「やまなみ」やチェーン店の「カプリチョーザ」などが閉店しています。あまり外食の機会がなくて行く機会がなかなかないのですが、パスタ屋さんには、ぜひ、がんばってもらいたいと思います。