随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

ネットで「あのころの給食」が買える~コネタ

2006-01-30 20:22:24 | Weblog

久々に、コネタのニュースのページを見ていると、いくつかおもしろいコネタがありました。1月23日~29日までのアクセス数ベスト10が発表されていましたが、その3位にランクしているのが「ネットで『あのころの給食』が買える」でした。

「コッペパン」だとか「ソフトめん」、「先割れスプーン」などの給食をなつかしがるのは、いい歳になった証拠ですが、いつの時代になっても「なつかしの○○」というのはウケると思います。ネットで給食のメニューが買える、というのはちょっといいアイディアだなあと思い、「給食のおばさん」なるサイトを覗いてみると、タイトルが「給食のおばさんフランチャイズ本部」、フランチャイズ化してたのか・・・・しかも「給食のおばさん」は登録商標らしい。ちょっといいアイディアどころか、ビッグビジネスになるのかも、と思いました。

このサイトで紹介されているのは、昭和30~40年の給食の再現で、アルミ(アルマイト)の食器で、「ソフトめん」と「揚げパン」、「ミルメーク」などが主体ですが、私の世代では「ソフトめん」はありましたが、「揚げパン」と「ミルメーク」は食べた記憶がありません。また、週に1回(か2回)「米飯給食」があり、コッペパンの替わりに、アルミの弁当箱を持参して、そこにご飯をよそって食べた記憶があります。ごく希に、わかめをたっぷりのせて炊いただけの「わかめご飯」の時があり、これが大好きでした。貧しかった頃の日本で、安くて、こどもに充分な栄養が与えられるように、ということで始まったと思われる給食ですが、今や豊かな時代になり、また、アレルギーなどの問題もあり、みんなが同じ物を食べる「給食」は時代遅れになるのかもしれません。それでも、大多数の日本人が、誰でもひとつ以上は、「給食の思い出」を持っていて、同世代であれば、その思い出を共有できるのではないかと思います。

このフランチャイズ本部であれば、きっとそのうち、昭和50~60年の給食も再現してくれるでしょう。そしたら私(や私の世代)も飛びつくかもしれません。と同時に、「現在の給食」も商品化してほしいと思います。現在の小中学生はどんな給食を食べているのか、かなり興味があります。

NFL・アメリカンフットボールプレーオフ

2006-01-29 20:21:26 | Weblog

毎年、この時期の楽しみの一つに、NFL・アメリカンフットボールのプレーオフがあります。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の16チーム、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の16チーム、全32チームがリーグ戦を行い、各カンファレンスの上位6チームがプレーオフを戦い、1月の最終週か2月の第一週の日曜日に、各カンファレンスの優勝チーム同士が戦う、「スーパーボウル」が行われます。 
プレーオフは、リーグ戦と異なり、トーナメント戦であるため、負けた時点でシーズンが終わる、という厳しさもあり、また、リーグの上位チーム同士の対決でもあることから、質の高い試合を見ることができます。

「絶望的なケガを乗り越えて優勝を目指す」とか「亡き監督に金メダルを捧げたい」などと、メディア等では、スポーツの試合と人間ドラマを結びつけて宣伝する傾向があるのですが、今年のNFLで、そういう意味での注目選手は、ピッツバーグ・スティーラーズのジェローム・ベティス選手になります。彼は、昨シーズンで、現役引退を考えたのですが、今年のスーパーボウルが彼の故郷のデトロイトで行われることから、「故郷のスーパーボウルに出るために、もう一年がんばろう」ということで現役続行を決断したとのことです。しかし、リーグ戦の結果、スティーラーズはシード順6位でのプレーオフ進出、ということで、最も不利な条件でトーナメントを戦わなくてはなりません。そして、プレーオフの1回戦に勝って、2回戦はシード順1位のインディアナポリス・コルツと、アウェイで対戦することになりました。

シード順1位チームと6位チームとの対決は、大抵、1位チームが格の違いを見せつける形で圧勝することが多いのですが、今回は、「ベティスをスーパーボウルに連れて行こう」ということでチームが盛り上がったのか、スティーラーズが前半いきなり14-0でリードする展開になりました。そして攻撃・守備ともにスティーラーズの作戦が当たり、終盤までリードしていました。そして、それから劇的な展開となります。

まずは、残り時間4分、得点差11点、という状況で、スティーラーズのディフェンスがインターセプト。これでスティーラーズの勝ちかと思われたのですが、なぜか、インターセプトの判定が覆り、コルツが攻撃を続行、タッチダウンして得点差が3点に。そして残り時間1分の時点でスティーラーズが積極的なディフェンスでゴール近くで攻撃権を取り戻し、そのまま時間をつぶせば試合終了、というところで、「この試合でもがんばったベティスにタッチダウンをプレゼントしてやろう」ということでベティスにボールを持たせたのですが、ベティスが痛恨のファンブル。ボールを拾ったコルツがそのまま逆転のタッチダウンか、と思われましたが、スティーラーズの最後の一人がなんとかタックルし、タッチダウンは防ぎました。ただし、攻撃権はコルツに奪われ、フィールドゴールで同点、というチャンスを与えてしまいます。この間、TVカメラは容赦なくベティスの顔をアップで捉えていました。そしてコルツはフィールドゴールにチャレンジしましたが、今までフィールドゴールをはずしたことが無く、「歴代選手中最高のフィールドゴール成功率」のキッカーがフィールドゴールを外し、ゲームオーバー。何度もはらはらどきどきさせましたが、結局ベティスのスティーラーズは、シード順1位チームのコルツに、勝つことができました。

そしてカンファレンス決勝戦もスティーラーズは勝ち、スーパーボウルへの出場を決めました。数年前、サッカーのJリーグでも、「この大会でチームが消滅する」という悲劇のチーム、横浜フリューゲルスが最後のトーナメント戦(たしか天皇杯)で優勝したことを思い出しました。筋書きのないドラマ、と言われるスポーツの世界でも、「なんとなく、世間一般がそういうシナリオを望んでいる場合に、その通りに事態が進んでいく」ということがあるのだな、と感じました。この調子だと、来週行われるスーパーボウルは、やはりベティスのスティーラーズが勝つのかもしれません。

松本JC人間力開発委員会

2006-01-26 22:39:24 | Weblog

本日は、私が入会した松本青年会議所の「人間力開発委員会」の会合に参加しました。この委員会は、青年会議所新入会員が所属し、一年間、「青年会議所とはなんぞや」といったあたりから勉強するもので、「OJT期間」に相当します。これらの委員会は、参加者の仕事が終わる19:30ころからはじまり、会合が終わるのが22:00くらい、それから飲みに行く、というスケジュールで、平日はなかなかツライものがあります。

本日の会合では、年間の計画書と「新入会員開発マニュアル」が配布され、やっと、青年会議所(JC)の概要がわかってきました。まあ、こういうのは「おつき合いで(あるいは勧誘を断り切れなくて)」入会するのがよくあるパターンなだけに、「JC」という言葉の意味すら知らなかったくらいなので、このようなマニュアルはありがたいです。また、前職がIT関係のため、「JC」などの略語(専門用語)の意味を異常に知りたがる私の性格もあります。それによるとJCは「Junior Chamber」の略で、歴史は以外に新しく、発祥の地、アメリカでも1918年、日本では戦後の1949年、「東京青年商工会議所」の設立から始まります。日本では、現在745あまりの都市に設立され、5万4千人あまりの会員がいるようです。(全世界では約22万人あまり)

青年会議所の特徴としては、会員の「年齢制限制」(満20歳から40歳まで)と、組織・役員・事業等の「単年度制」があげられます。この「単年度制」は毎年役員を替えることにより、より多くの人材を役員にすることで、人材を育成するためのようです。よく、「JCは宗教だ」と言われますが、まず最初に「国際青年会議所(JCI)の綱領(The JCI Creed)」があり、「Creed(宗教的信条)」というところが「宗教的」ですが、これが基本理念となります(原文は全て英語)。その次は日本青年会議所の行動指針としての「JCの3信条」と「JC綱領」、「JC宣言」があり、松本青年会議所としての「松本JC宣言文」があり、今年度の松本JCのスローガンが「笑む~わが故郷(まち)に郷魅信心(きょうみしんしん)」となります。ここまでくると宗教的というか、「秘密結社」的というか・・・このほかにも「JCソング」もありますし・・・「Creed」や「JC宣言」などは、会合の度に唱和するようなので、新入会員は、まずこの辺から覚えなくてはならないようです。

会合では、年間スケジュールとともに、各種イベントへの参加要請などがあり、イベントや、そのイベントの事前打ち合わせなどの予定が次々と入り(しかも休日や夜間)、大変なことになりそうです。まあ、その辺はある程度覚悟していたので良いのですが。まあ、やるからには自分にとって肥やしになるような経験をしたいと思っています。そして会合の後は飲み会。結局家に帰ったのは午前様でした。

今週のNEWSWEEK誌より~インタビューズ!

2006-01-25 16:47:49 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「インタビューズ!~創刊20周年特別企画」でした。英語版のNEWSWEEKは、1933年創刊で、「Time」誌と並び称されてきたニュース週刊誌ですが、日本語版はちょうど20周年にあたるようです。1933年からの記事の蓄積があるわけですから、インタビュー記事だけでも相当なものになっています。インタビューした相手も「セレブ」どころでは済まないほどの方々ばかりで、「昭和天皇/ゴルバチョフ/江沢民/ニクソン/小泉純一郎/クリントン/・・・・」と続いています。さすがのNEWSWEEK誌といえども、昭和天皇との独占インタビューは相当難しかったらしく、インタビュー実現までの裏話(タイトル「根回しで突破した菊のカーテン」)がインタビュー記事と同じくらいのスペースを割いているほどです。「たった一度の独占インタビュー」「異例中の異例」というだけあって、1ページ目が写真、そして記事の書き出しが「右の写真でアメリカ人記者と握手しているのは紛れもない昭和天皇その人である。」とあり、NEWSWEEK誌の方も相当「興奮」しているのがわかります。

インタビューは1975年の昭和天皇訪米前に行われ、英語版のNEWSWEEKに掲載されたものを、日本語版(1989年1月の昭和天皇崩御の臨時増刊号)に転載したものです。やりとりは30分あまりの短い時間だったようですが、質問する側も答える側も自然な対応であり、「肉声」が伝わっているように感じました。昭和天皇も含め、戦前・戦中・戦後の歴史は、まだまだ評価が定まっていませんが、この独占インタビュー記事は、NEWSWEEK誌が発刊し続ける限り保存され、またいつか「特別企画」等で紹介されるものと思われます。週刊誌などというと、いつも「あの時は、あの事件であれほど騒いだのに、今はどうなっているのか」という印象がついて回るのですが、NEWSWEEK誌には、時の流れに左右されず、良質の記事を出し続けてもらいたい、そして時に再掲載して、「その時代」を思い出させてもらいたいと思います。

もちろん、そのほかにも「マドンナ/ポールマッカートニー/ビル・ゲイツ/マイケル・ジョーダン・・」など様々な分野の著名人の独占インタビュー記事が並んでいます。それらを読んでいると、インタビュー記事というものは、どちらかというとインタビューを受ける側よりもインタビュアーの資質に左右されることがよくわかります。また、時の流れは怖いもので、「・・・や麻薬使用の噂まで本誌記者が話を聞いた。・・・この2年後大麻の所持で起訴された・・・・」などというイントロダクションに続くインタビュー記事を読むと、こちらまでどきどきしてしまいます。

このほか、「今そこにあるヒト感染の脅威~特定危険部位混入により日本が再び輸入を停止する陰で、アメリカではBSE由来のヤコブ病発症の疑惑が浮上している」との記事がありました。今回の米国産牛肉の問題については、客観的にみて、日本側が「安全」にこだわりすぎているのか、それとも日本の考え方が正しいのかがよくわかりませんでした。この記事では、アメリカでも、あるレストランで食事をしたことがある人々のうち、27人がヤコブ病で死亡していたこと、そしてアメリカのメディアでは米国産牛肉の安全性やBSEに関する報道がほとんどなされていないことが紹介されています。このような調査が、政府でも、ジャーナリストではなく、一般のアメリカ人女性により行われていたというとことろにも驚きを感じました。また、マクドナルド社など、米国産牛肉の「最大の消費者」が、「管理体制の強化」を米国政府に要請するなど、アメリカ側でもこの問題にようやく取り組み始めようとしてる段階のようです。

いよいよ光生活

2006-01-23 20:25:51 | Weblog

とうとう、自宅に光ファイバを入れてしまいました。「工事費無料、とりあえず2ヶ月使ってみて不満ならば無料でADSLに戻します」とのことでそろそろ潮時かなと思いBフレッツに変更することにしました。今まではADSLを利用していたのですが、インターネットで映像をダウンロードするわけでもなし、現状でも特に不満はありませんでした。念のため、ADSLの転送速度を計測してみると、なんと下り1.9Mbps、上り552kbps。確かに自宅は山奥にありますが、ADSLの30Mbpsサービスのはずなのに、これほどひどいとは・・・

昨日工事の方が来られましたが、すぐそこの電柱まで光ファイバが来ており、自宅敷地内までは電柱2本分、30mほどで済みました。こんな山奥まで光ファイバが来ているとは思わなかった・・・NTTがBフレッツ(ひかり電話)を猛烈な勢いで推進しているのもわかるような気がします。数年前までは、FTTH(ファイバー・トゥー・ザ・ホーム:各家庭まで光ファイバを敷設する)の実現は相当難しいと思っていたのですが、光ファイバ網の整備は相当進んでいるようです。工事は、自宅内の光終端装置まで。そこから先のルーターの設定は自分でやることになりました。

パソコンやパソコン周辺機器といえば、分厚い設定マニュアルがおなじみですが、このルーターには「フレッツ超カンタン設定CD-ROM」が添付されており、どうやらこのCDをパソコンに入れればカンタンにルーターの設定ができるようです。パソコンやルーターの設定くらいはマニュアルを見なくてもできると思っていたのですが、一応、「正式なやり方」でやってみようと思い、CDを入れてみました。

すると自動的にマニュアルが起動し、大きな文字、音声によるガイダンス、と、とにかくわかりやすくするためにメーカーも努力しているんだ、ということは感じ取れました。しかし、「BフレッツかADSLかを選択」→「マンションタイプか自宅タイプかを選択」「ルーターがあるかないかを選択」・・で最後は「ルーター設定用のCDと入れ替えるか、ブラウザで設定してください」とのガイダンス。余計なところが簡単で、肝心のところがちっとも「超カンタン」ではないじゃん、とツッコミつつ、ルーター設定用のCDに入れ替えたら、「このCDはWindows XP SP1のみ対応しています」と表示。最近では、多数の人がSP2にしているはずですし、その辺の事情が分からない人にとっては、ただ不安にさせるだけのガイドになっています。もはや、この手のマニュアルは、これ以上改善できないのでは、と思ってしまいました。「BフレッツかADSLか」くらいは、わざわざユーザーにクリックさせなくても、自動的に識別できるのではないかと思うのですが。

結局「超カンタン」も使わず、直接ブラウザでルーターを設定して無事、使えるようになったのですが、この手の「設定」はまだまだ、パソコン屋さんに全てお任せするか、職場の「パソコンマニア」を捕まえてやってもらうしかなさそうです。ともかく、これでいよいよ光生活。念のため転送速度を計測してみると・・・下り、上りとも22Mbpsあまり。ADSLより早くなっていますが、100Mbpsくらいになると思っていたのに・・・・・

新入社員が入りました。

2006-01-21 18:24:26 | 仕事・ひと

私が勤める会社にも、久々に新入社員(Sさん)が入りました。営業事務職としての採用です。長らく私も「新入社員」だったのですが、これでようやく「後輩」ができました。前の社員が退職して2ヶ月あまり、私がその社員の仕事を代行していたのですが、Sさんに引き継ぐことになりました。とはいえ、私もまだその仕事の内容を理解しているわけではないのに、新入社員に教えるというのは、なかなか苦痛です。保育園・幼稚園に園児服や園児用品を販売していますが、その営業事務が仕事ですが、地域ごと、園ごとにさまざまな「事情」があり、「特別ルール」があるので、それを自分で覚えるのも大変ですし、教えるのも大変です。たとえばお客様にしてみれば、「いつもの園児服3枚下さい。」という注文になるのですが、こちらとしては、「このお客様の場合の『いつもの』は、商品番号何番で、価格はいくらで、支払い方法は○○で・・・」というのを十分理解した上で処理をしなくてはなりません。まあ、この地域ごと、園ごとに「きめ細かなサービス」ができるのが当社の強みですので、それは仕方がないのですが。

よく、大企業やチェーン店などでは「業務は何でもマニュアル化」とか、「従業員の対応がマニュアル通り」など、どちらかというと悪いイメージがありますが、一定の規模以上になると「業務の標準化・マニュアル化」は避けられないようです。一方、仕事が発生するたびに、一緒に作業しながら、無原則に「この場合はこうして、あの場合はこうして」などと口で教えても、短期間で体系的に仕事を教えたり覚えるのは難しいと思われます。今度、Sさんに仕事の引継をするにあたり、マニュアル方式にするか、口頭伝授(?)方式にするか悩んだのですが、結局時間切れでどっちつかずの対応になってしまいました。マニュアル作りというのを実際にやってみると、結構面倒な作業になり、挫折しました。普段やっている仕事の内容をマニュアルにすることの難しさを痛感しましたし、逆にマニュアル通りしゃべったり、マニュアル通りのサービスを受けることがいかに無味乾燥で味気ないか、ということも感じています。実際の仕事ぶりと、そのマニュアルとは、本来、「同じことを違う表現方法で表しているだけ」のはずですが、実際、両者の間には「超えがたい壁」があります。

これから、保育園・幼稚園関連の仕事も本格化しますが、当分の間、私もSさんも試行錯誤が続きそうです。頼りない先輩ですいませんが、Sさん、よろしくお願いします。

今週のNEWSWEEK誌より~ゲイ in Japan

2006-01-19 22:44:20 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「ゲイ in Japan~あなたの隣にもいる彼や彼女の本音と真実」でした。ハードゲイを演じる芸人のブームで脚光を浴びる、というのはゲイの人たちにとって良いことなのかどうなのか分かりませんが、日本の「非異性愛者」は推定500万人とのこと。500万人の人がどのような生活をしているのか想像がつきませんが、記事の中で採り上げられている会社員、府議会議員、牧師などのインタビューを見ていると、同性愛という以外は「普通の人」という感じがします。日本では「同性愛」を宗教的なタブーとするような伝統はないと思われますし、大家族制が崩れた現代では、同性愛や子どもができないカップルに対するプレッシャーも減りつつあると思われます。ただ、同性愛を告白するのはまだまだ勇気が必要なようで、自分を同性愛だと知りつつ、異性と結婚したりする「隠れ同性愛」が多いようです。私としては、ゲイの人に対する偏見はない、と思っていますが、いままで自分の回りにはゲイの人がいなかったためかもしれません。

あと、いくつか気になった記事として「イランの危険な賭け~欧米の反発を承知で切った核のカード、隠された真の目的とは」で、核開発をめぐり、どうやらイランは国際的に孤立してでも核開発を続けるようです。いまさら核ミサイルを10発や20発持ったところで、と思ってしまうのですが、イラン国民の支持は高いようです。核ミサイルや戦闘機などの「軍備」は、防衛力や軍事バランスというより、国の威信や誇りの象徴となってしまうようで、この「軍備」の魔力には、どの国、どの民族であれ捕らわれてしまうようです。日本も、日清・日露戦争あたりから戦前まで、国家予算の半分以上を軍備に費やし、国際的に孤立したり、暮らしがだんだんと貧しくなっていくのに、国民はそれに耐えた、という経験を持っています。この「軍備の魔力」というものは、麻疹のように誰もが一度は通過しなければならない道なのかもしれません。

もう一つは「クールで熱い理想郷の現実~手厚い社会保障と、高い競争力を手に入れた夢の「スウェーデンモデル」に生じた亀裂の重み」という記事でした。「社会の豊かさBest10」とか「競争力Best10」といえばスウェーデンなどの北欧諸国ですが必ず上位にランクされています。「福祉と競争力の両立」などという選挙の公約みたいなことが実際に実現するのは信じられないのですが、どうやらスウェーデンは「なかなかうまくやっている」ようです。日本も「うまくいっていた」時期がありましたが、今から思うと、あれは様々な事象が最良の状態となった時期が重なった、という気がしています。「日本式経営」「終身雇用」「1億総中流」などのキーワードも今となっては空虚に響きます。「理想の社会」というものは、頭の中にだけ存在するもので、現状というものは、良くも悪くも「ある局面」と思い始めていますし、記事でも「スウェーデンモデル」の限界を指摘する部分もあります。しかしスウェーデンの人口は900万人あまり。このくらいの規模が、中国のような「爆発的な経済成長」もないかわり、変化に柔軟に対応でき、社会を安定成長させるには丁度良いのかもしれません。

青年会議所新年総会と若衆宿

2006-01-18 22:56:16 | 仕事・ひと

本日は松本青年会議所の新年総会があり、出席しました。私としてはずいぶんあわただしかったのですが、この1月に青年会議所に入会したばかりで、右も左もわからないまま新年総会に参加した、というのが実情です。総会は新入会員の紹介や、今年度の事業計画の発表といったおきまりの内容でしたが、その後の来賓を招いてのパーティーや二次会などに参加し、「青年会議所」そのものの雰囲気を十分に感じることができました。青年会議所には年齢制限があり、私としての活動期間は数年と短いのですが、頑張ろうと思います。

青年会議所の活動目的は、『簡単に言うと「明るいまちづくり」に貢献することです。その結果としてメンバーが一致団結し、我々の街が良くなっていくと共に、青年会議所の三信条である、奉仕・修練・友情の精神がメンバー間で養われます。また対外事業も多いので、そこで貴重な体験や出会いがいろんな意味で役立ち、また支えとなります。』とのこと。地域の発展がなければ、私の勤める会社の発展もあり得ないし、故郷に戻って第二の人生を始めた意味も薄れてしまいます。そういう面から見ても活動目的には大いに賛同しています。ただ、「青年会議所」の雰囲気は独特で、ある人に言わせると「宗教的」なのですが、私としては、「若衆宿」というのを思い出しました。

司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」という小説に「若衆宿」がでてくるのですが、それによると若衆宿は、「日本古来の習俗」で(ポリネシア系の民族にはこのような習俗があるそうで、中国や韓国にはないそうです)、現在で言えば「町内」単位で「宿」があったそうです。そして地域の独身の青年は必ず若衆宿に入り、毎晩、「宿」に集まって寝食を共にし、若者が大人社会へでていくための訓練をするのですが、主な役割は、「地域の祭礼の企画・運営」と「火事や遭難などの災害出動」だそうです。そして、特徴的なことは、この「若衆宿」という組織は、いわゆる大人社会と対等の関係にあり、大人社会の長(村長)と、若衆宿の長(若衆頭)は対等の立場で話し合いを行ったようです。もちろん、昼間、農作業などで働いている時は「小僧」扱いなのですが、夜、「若衆頭」としては大人と対等、というのがおもしろいところです。また、宿に加入するときも独特の儀式があり、毎晩寝食を共にするのですから、その結束力も相当なものだったようです。

明治維新の後、この若衆宿の習俗は「野蛮」とされて「青年団」などの組織に変えられてしまいますし、組織や活動内容も近代化されていますが、やはりその精神などは、「青年会議所」や「消防団」などに脈々と引き継がれているような気がしました。まあ、まだ1回しか参加していないのでなんとも言えませんが。

パーティーでは、他の地区の青年会議所の役員の方や、松本青年会議所を卒業された方(名誉会員)が来賓として招かれました。また、商工会議所の会頭(もちろん名誉会員)や松本市長(残念ながら代理)も招かれており、青年会議所の横(地域間)の広がり、縦(名誉会員)の広がりを痛感させられました。まず、入会して最初の1年は「研修期間」として過ごすわけですが、これからもいろいろな出会いや新しい経験ができそうで、楽しみにしています。

今週のNEWSWEEK誌より~韓国ES細胞ねつ造の構図

2006-01-12 23:56:50 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「韓国ES細胞ねつ造の構図~ゆがんだ愛国心とバイオ立国への焦り」でした。最近はあちこちで偽造・ねつ造が出てきていますが、この「世紀の捏造」には桁違いのスケールを感じてしまいました。捏造が見つからなければ、ずっとこの調子で行くつもりだったのか、ずっと韓国のヒーローとして業績を捏造し続けるつもりだったのか、そちらの方が気になってしまいます。科学の世界では、研究者間で自由に意見がやりとりされ、業績に対してはすぐさま追試、批判や検証が行われる、と言うイメージがあったのですが、ES細胞の研究は、クローン人間につながるということで厳しく規制されており、自由に研究ができるのは韓国とイギリスだけ、という状況であり、しかも韓国では、批判が許されないスーパーヒーロー、ということになれば今回の不祥事は当然すぎるほど当然の結果に思われます。

もう一つ、興味深い記事が、「シャロンの国はどこへ行く」でした。われわれにはまだまだ馴染みの薄い中東パレスティナ問題ですが、イスラエルの指導者である、シャロン首相を特集しています。「歴史を築いた男」「治安を維持しつつ現状を打開できる唯一の指導者」などと言われ、ただ一人の人間の生死が一国の政治に大きな影響を与えています。兵士から将軍、議員から首相へと進んだシャロン首相の経歴がまとめられていますが、それを見ると、「行き過ぎた権限行使を非難される」「命令不服従を問われ免職」「国際協定は無視することが多い」などと、波瀾万丈というか、猪突猛進というか、順調な人生とはとても言えません。ただ、良きにせよ悪しきにせよ試行錯誤を繰り返しながらも自分の信念に忠実に行動をしているようにも見えます。そろそろ結果を出せそうなこの時期に倒れるというのは、本人にとっても、イスラエル国民にとっても残念なことに思われますが、今後中東がどうなるのか、興味があります。

最悪の仕事始め~バックアップシステムについて

2006-01-06 21:52:05 | 仕事・ひと

私の勤める会社は、本日が仕事始めですが、出社してみると、正月の記録的な寒波でボイラーが故障、事務所内はすっかり冷え切っており、凍えて字も書けない有様でした。本年の先行きを予感させられそうなスタートでしたが、ここ数日の「寒波」は本物のようです。それでもミシンを扱う工場の方は、別系統の暖房装置があり、それで何とか操業することができましたが、ボイラー装置の故障が直ったのはやっと午後、それまで事務所の方は火力が弱い石油ストーブだけですごしました。しかも仕事始めとあって、次々に年始回りのお客様が来社され・・・本当にすいません。その中には取引先の銀行の方もいて・・・今後融資してもらえるだろうか・・・・


近年の暖冬続きで、「気温が氷点下10度になると肌がしびれ、15度を超えると水道管が凍る」という生活の知恵をすっかり忘れていました。小学校の頃は、その中で半袖・半ズボンの体操着に着替え、毎朝1kmづつランニングをしていたのですが、そんな自分がいたとは信じられないほどヤワな人間になってしまいました。

今日の仕事始めにおいて痛感したことは、「寒さを凌いで空腹を満たす」のが生活の基本、ということと、生活の基本を守るためには「バックアップシステムが必要」ということでした。前の職場で、情報通信システムの設計をしていましたが、この情報通信システムも様々な「バックアップシステム」を持っています。情報通信の重要性が高いシステムほど、そしてお金をかけたシステムほど「バックアップシステム」が充実しています。たとえば、通信機器の回路が壊れたら別の回路に切り替え、通信機器が壊れたら別の機器が直ちに動作し、ケーブルが切れたら別のルートのケーブルに切り替え、停電したら自家発電装置に切り替え、自家発電装置が起動するまでの時間は電池で通信機器を作動させ、その電池も2重に設備して、たとえ一方の電池が壊れてももう一方の電池に切り替え・・・というふうに。そして最終兵器は「手回し式発電機つき電話」という、ハンドルを回して発電しながら会話ができる電話で、電話機本体と電線だけという、いたってシンプル・ローテクな機器がありました。停電しても、他の装置がみな壊れても、電線さえつながっていれば最低限のコミュニケーションができる、というもので、まあ、この電話が実際使用されるほど、壊滅的な状況はないと思いますが・・・・

高度なシステムほど、利便性に比例して、脆弱さも大きくなります。脆弱さの対策の一つが「バックアップ」であり、もう一つが「フェールセーフ(失敗しても大丈夫)」と呼ばれるものです。これは人為的な操作ミスなどがあっても被害を最小限にして回復できるような仕組みですが、近頃の証券取引システムや銀行システムの障害などを見ると、この「フェールセーフ」の重要さもよくわかります。そして最後の切り札が「シンプル・ローテク」ということで・・・

ボイラーなどというシステムは「ハイテク」とはとても呼べないのですが、それでも故障すると素人には手に負えません。ボイラーが直るまで、冷え切った事務所で、マッチで石油ストーブに火を付けて、そのストーブに手をかざしながら、そんなことを考えていました。