「フレンドシップキャンプ」は、ろう学校・養護学校の子どもと小中学校の子どもたちが自然の中で一緒にキャンプ生活を送ることで、交流を深めるイベントです。毎年8月初旬に行われており、今年は25回目となります。主としてボランティアにより企画・運営されてきており、すでに24年(24回)もの歴史を持っています。松本市の教育委員会や、松本青年会議所が後援していることから、私も、松本青年会議所会員の立場で、この「フレンドシップキャンプ」に関わることになりました。そして本日、第2回目の準備会議に参加してきました。
準備会議では、さまざまな分野のボランティアの方が集まりました。普通の社会人の方、福祉方面に関心がある女子高生、そして彼女たちの先輩にあたる保育士さん、養護学校の在学時に「フレンドシップキャンプ」に参加し、その後は社会人としてボランティア側に回った方・・・お互いに自己紹介しただけで、それぞれのみなさんの背景やボランティアの志望目的などはまだ分かりませんが、「金儲け」「自分さえよければ・・」という風潮の中で、このような地道なボランティア活動を自ら積極的に実施されている方々には、本当に頭が下がります。私などは、青年会議所で、「フレンドシップキャンプ担当」に指名されたから参加したので、「フレンドシップキャンプ」の存在すら知らない有様なので・・・。
ほとんど顔を知らない人たちばかりが集まったということで、最初はぎこちなかったのですが、この準備会のリーダーがいきなり始めた「自己紹介ゲーム」でだいぶくつろいだ雰囲気になりました。これは、最初の人から順に「○○です」→「○○さんのとなりの××です」→「○○さんのとなりの××さんのとなりの◇◇です。」→「○○さんのとなりの・・・・・」とやっていく方式で、最後の方の順番の私などは、ほとんど全ての人の顔と名前を覚えなければならず、なかなか大変でした。さらに「カレーが好きな○○です。」→「カレーが好きな○○さんのとなりのラーメンが好きな××です。」・・・・というパターンもあり、これならば、初対面からぐっと和やかな雰囲気になること間違いなしです。ただ、小グループに席を移動したりすると、もう顔と名前が一致しなくなるのと、自分より後ろの人の名前はなかなか覚えない、という欠点もありますが・・・
まだ準備会が立ち上がったばかりなので、本日はフリーディスカッションをしながら、「今年はどのようなフレンドシップキャンプにしていくか」のイメージを固めていきました。ボランティア経験者の体験談などを聞いていると、案外障害のある子どもより健常の子どもの方が「手に負えない」こと、事前に保護者から「○○は食べられない」「××はできない」ということを聞いているのですが、キャンプの雰囲気の中でできないことができてしまったりということがあり、子どもの潜在能力のすごさを感じたそうです。キャンプですから、初対面の子どもたちが自炊でご飯を作ったり、テントを張ったり、みんなでゲームをしたり、ということになるのですが、何をするにも早い子どもと遅い子どもがいて、スケジュールを考慮しつつ、ボランティアがどこまで助け船を出すか、というのが難しいとのことでした。
私もたぶん、ボランティアとしてフレンドシップキャンプに参加することになるかと思いますが、アウトドアの経験もないし、障害のある子どもたちと遊んだこともないし、はたして子どもたちを楽しませることができるだろうか・・・