随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

飯田市訪問

2005-08-27 23:32:49 | 仕事・ひと

今日は、長野県南部の縫製業者の集まりで、飯田市におじゃましました。縫製業界の交流は、2ヵ月に一回程度のペースで行なわれていますが、ひさびさの参加となります。しかも「次世代の会」ということで私と同世代の人たちとの会合なので楽しみです。

会合は6時からですが、せっかくなので昼前に出かけ、午後は飯田市内を散策しました。飯田市は人口10万人あまり、天竜川沿いにある、長野県南部の中心都市となります。飯田市の中心部は、河岸段丘を一段あがったところにあり、中心部の周辺は坂がきつくなっています。JR飯田駅から南北にのびる通りが、「中央通り」「松尾町」「通り町」「本町」「知久町」の5本、そして交叉する東西にのびる通りが「りんご並木」と「銀座通り」の2本です。これらの通りが碁盤状になっているので、わかりやすくなっています。

「りんご並木」は石畳風の道路で、中央分離帯にりんごの樹が植えられており、ちょっとした水路があって(水は流れていませんでしたが)、電線は地中に埋設されています。「コミュニティーロード」と銘打つだけあって清々しくて歩きやすいのですが、通り沿いにオープンカフェやおしゃれな店が少ないのが残念。また、南北の通りと「銀座通り」はいわゆる「アーケード街」なのですが、廃業している店が多いのが気に掛かりました。

歩き回った末、知久町通りの手打ち蕎麦屋「會」にて生ビールと「三會そば」の昼食。これは、「なめたけ蕎麦」と「おろし蕎麦」と「天ぷら蕎麦」の3種が味わえる贅沢な蕎麦でした。店内はJAZZが流れるショットバーのような内装でした。また、個人経営の「昔ながらの喫茶店」が結構多いのはうれしかったです。というか全国チェーンのコーヒーショップをあまり見掛けませんでした。

適当に市内を散策し、最後に「市営動物園」を見学。街の真ん中に動物園がある、というのも新鮮でした。しかも入場無料。フラミンゴやペンギン、鹿やクジャクなど、結構沢山の動物がいました。そして中央には猿山。あっちこっちでオレンジか何かの餌を抱え込むように食べたり、山のあちこちを動き回ったりなかなか見ていて飽きません。本当に久々の動物園でした。

動物園のすぐ近くの「ホテルオオハシ」にチェックインし、一休み。そして、「次世代の会」の会場である、これまたホテルの近くの割烹「だい六」へ。集まったメンバーは20~30代の8人あまり。ほとんどの方が初対面でした。一応「次代の縫製業界を担う人材」ということになっていますが、縫製業界でのキャリアは、最短では1年(私)から10年以上の人もいて、さまざまでした。私としても、いろいろと教わりたいところです。また、同業他社がどのように会社を回しているのかもぜひ聞きたいと思っています。

参加メンバーは決まりましたが、いまだ会の名前や目的、活動内容も明確になっていません。また、メンバーの大半が伊那・飯田の方なので、会合に行くだけでも泊まりがけで、時間とお金がかかりそうです。しかし、同じ業界の仲間が増えてうれしいのも確かです。今後も会合には参加していきたいと思いました。初対面なのに、和気藹々として雰囲気で、楽しく飲むことができました。

今週のNEWSWEEK誌より~恐竜新発見

2005-08-25 22:25:25 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「恐竜新発見~最新技術が解き明かす知られざる生態と太古の謎」でした。

相次いで恐竜の化石が発掘され、最新のCTスキャン技術やスーパーコンピュータの活用などにより、現在、恐竜の研究はかなり進歩しているようです。一つの化石の発掘により、あるいは研究により、従来からの「定説」が覆されたり、新たな発見に至っているようです。恐竜といっても、映画「ジュラシックパーク」でおなじみになったTレックス(ティラノザウルス)とブロントサウルス(アパトサウルス)くらいしか知らないのですが、この有名な2つの恐竜についても「定説」が覆されているようです。

映画「ジュラシックパーク」では車で逃げる主人公をT-レックスが追いかけるシーンがありましたが、実際の研究成果によると、T-レックスはあれほど速くは走れないとのこと。また、ブロントサウルスは、長い首で高い木の葉っぱなどを食べているイメージがありますが、どうやら首は高く上げられず、水平か、下に曲がっていたようです。どうも恐竜の世界は知識も関心もないため、興味を呼ばないのですが、それでも次々と新しい発見があるのは喜ばしいことです。しかもこの分野では地方の小さな博物館でも最新の研究を行っていたり、学位のない研究者も活躍できる環境にあるようで、それが発展につながっているのかもしれません。映画「ジュラシックパーク」は、近未来の「SF」というイメージで見ていましたが、あれが現実になるのももうすぐかも、という気がしてきました。

ウォームビズについて

2005-08-22 22:08:27 | Weblog

長野県では、お盆を過ぎるとそろそろ秋の気配が漂ってきます。南の地方ではまだまだ残暑が厳しいのでしょうが、そろそろ夏も終わりという気分でいます。

この夏の話題の一つに「クールビズ」がありましたが、今度は「ウォームビズ」が出てきました。「クール」がうまくいったので「ウォーム」も、というのはもっともな考えだと思います。ウォームビズというのは、やはり「遠赤外線下着・靴下」とか「ニットのベスト・カーディガン」あたりが主役になるのだろうか。私は寒さの方は割合平気なのですが、やはり手先・足先が冷えるのがつらいところです。さすがに手袋をしながらパソコン操作、というのは難しいので、何かこの辺を解決してくれる製品があればと思っています。

しかし、あのエアコンというもの、重宝しているのですが、もう少しなんとかならないだろうかと思います。エアコンを使い続けると、暖房にせよ、冷房にせよ体の調子がおかしくなります。そもそも部屋全体の空気を暖めたり冷やしたりしようというところに無理があるのではないか。電子レンジのように、まわりを暖めずに直接手足だけを暖めるような仕組みはできないものか、と思っています。夏ならば、体の表面の気化熱を奪う方式あたりで。

人類が最初に暖をとったのは、たき火でしたが、それ以来、囲炉裏にせよ暖炉にせよ「直接火にあたって暖める」方式は変わりませんでした。革命が起こったのは、ベンジャミン・フランクリンによる「ストーブ」の発明(1742年)で、これは「火によって暖めた金属などが発する赤外線で空気をあたためる」方式となります。この方式が暖炉やたき火にくらべ、格段に効率がよいのは確かです。さらに電子レンジ方式により、体をピンポイントで暖めてくれれば、フランクリン以来の革命になるかと思われます。

以前ソウルでオンドルの部屋で過ごしたことがありますが、さすが韓国4000年の歴史がある床暖房、あの暖かさは忘れられません。日本でも最近では床暖房を装備した家が増えてきましたが、なぜ日本でオンドルが普及しなかったのか、ちょっと不思議な感じです。時代劇などで良く出てくる火鉢はとても寒そうで、冷え性気味の私としては同情にたえません。

まだまだ冬は先の話ですが、ウォームビズをきっかけに、ホットな冬をすごしたいものです。

今週のNEWSWEEK誌より~改革なくば死を

2005-08-18 21:55:43 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「小泉の闘い日本が変わる3つのシナリオ~改革なくば死を」でした。

9.11決戦などと言われる今回の「郵政解散」ですが、我が松本の選挙区、長野2区でも、郵政法案に反対した自民党の衆議院議員が党の公認を得られず、議員を引退することになりました。全国でいろいろなドラマがあるものと思われます。以前神奈川県の大和市に住んでいましたが、選挙にはほとんど関心がありませんでした。残業が多かったせいでしょうか、家に帰るのは寝るためだけ、というありさまで、地元の議員さんの名前や顔も知らず、選挙に関心が持てるわけもありませんでした。却って、勤務先の方で、毎朝のように駅前広場に立って演説をしている議員さんとかがいて、選挙や議会を身近に感じたくらいです。都市部にて勤務するサラリーマンなどは、このような感覚の人が多いのではないかと思っています。今回の選挙は「郵政民営化賛成/反対」というわかりやすい選挙になっているため、松本に住んで1年あまりの新参者にも選挙に関心が持てそうです。

もうひとつ興味を持った記事が、「50年後も愛される映画はこれだ」でした。映画産業は巨大なマーケットであり、大作と呼ばれる映画もふんだんに放映されています。そしてビデオやDVDに姿を変えていくわけですが、50年後とはいわないまでも、10年、20年と愛される映画がどのくらいあるだろうか、というのは大いに関心のあるテーマです。記事では、現在の有名俳優の「出演作品数」、「不朽の名作候補数」と「不朽」の打率などがまとめられています。ニコール・キッドマンは「出演作:23」、「不朽の名作:1本(ムーラン・ルージュのみ)」で「打率.043」、ブラッド・ピットは「出演作:22」、「不朽の名作:3本(オーシャンズ11、ファイト・クラブ、テルマ&ルイーズ)」で「打率.136」といった具合です。「不朽の名作」をどう選ぶかによって、評価は変わりますが、確かに「大物俳優」が主演した映画でも「名作」と「駄作」がはっきりしてしまうのも事実です。さらに10年もたてば、完全に忘れ去られてしまう映画や俳優も多いことでしょう。ビデオなどでたまに古い映画を見ますが、古いだけあって多少取っつきにくさを感じますし、時代背景もしっくりこないのですが、やはり50年生き残る作品というものはありそうです。最近の流行の映画で、50年後も生き残るか?という目で見るのもおもしろいかもしれません。

3つセットで1050円

2005-08-11 23:02:57 | Weblog

当社へ飛び込みで営業に来るパターンとしては、まず「銀行」、ついで「商品先物取引関連?」や「お弁当屋さん」ですが、今回は、何の会社だか分からない人が来て、「3つセットで1050円」ということで、思わず買ってしまいました。

ひとつ目の商品は「フォトフレーム&電卓付きビジネス手帳」。ま、名前の通りの代物ですが、フォトフレームというより、ビジネス手帳の表紙が透明窓がついている、という感じです。電卓は「多機能電卓」と銘打っていますが、ボタンは「+、÷、-、×」と「ルート」くらい。一方がビジネス手帳に閉じられるようになっており、もう一方が目盛りがついた定規になっていますが、まさかこれで「多機能」ということなのか・・・・?どちらにせよ、私としてはPDA派なので、ビジネス手帳は不要。誰かにあげるつもりでいます。

ふたつ目は、なぜかCDで「CLOSE II YOU」の「CLOSER」。もしかしたら、「CLOSER」の「CLOSE II YOU」かも。ジャケットを良く読まないと、どちらがアーティスト名でどちらがタイトルか分からず。営業の方に「なんでこのCDなのか」と聞くと、「これが近々日本でブレークします」とのこと。ボーナストラック入りの14曲入り。あとで知人に聞くとわりと有名らしい。これも誰かにあげなくては。

最後が、「手動充電・携帯電話チャージャークロック」。電池いらずでハンドルを回して発電し、携帯電話に充電できるというスグレ?もの。ちゃんとFOMA用のコネクタもついています。LEDのライトとアラーム・クロックが本体に付いています。クロックの電源は内蔵のボタン電池。もう少しライトが明るくて、ラジオもついていたら完璧だったかも。災害時などに頼りになるのはこのようなローテク製品。説明書を見ると、「携帯電話充電の際には、携帯電話に登録してある各種メモリーのバックアップをとってください」とのこと。うーむ。省エネのため、普段の充電もこれでやろうと思っていただけに、ちょっとリスクがありそう。やっぱり災害時にしか使えないか。ハンドルを「90回転/1分」くらいで回してください、とのこと。通常5分の充電でだいたい「待ち受け7分半、通話1分」くらいらしい。ま、災害時には1分あれば、安否の連絡くらいはできるし、これで充分かも。

実はこれがおもしろそうだったので、ついついセットで買ってしまいました。その営業の人に言わせると、「1セットだけでいいですか?ほかのお客さんは、4セット、5セットまとめ買いしていただいてますが」とのこと。ほんまかいな、という感じもします。まあ、この会社は、商品というより「話のタネ」を売っているようなものかなと思ったりしました。ブログのネタにもなったし。

事務服リニューアルのプレゼン

2005-08-10 22:32:32 | 仕事・ひと

本日は長野市内の顧客に、事務服のリニューアルのプレゼンのため、長野市に出張しました。
こちらのお客様は、来年の4月に女性用の制服をリニューアルするので、そのための提案となります。
お客様の要望(提案仕様)を十分に把握できないままの提案ですので、想定できるパターンを全て取り込もうとすると、あれもこれも、ということになってしまいます。結局3ブランドから10数案もの候補が上がってしまいました。

実際にメーカーから見本を取り寄せてみると、カタログのイメージとは異なるものがあり、上下のコーディネートやデザイン性・機能性などを検討しましたが、どの商品も一長一短があって決定的な案がなく、早くも食傷気味になってしまいました。それでも、なんとか8案程度に絞り込みました。

もちろん、絞り込みに際しては、当社の女性の意見なども聞くのですが、男性の目で選びがちです。さらに、提案する側としては、「どうせリニューアルするのだから、思い切ったイメージチェンジを」などと考えてしまい、独特のデザインや、ぱっと見のイメージを優先してしまいがちです。結局、ネイビーやグレーを基調とした、コンサバティブなスタイルを6案と、独特のデザイン・カラーのスタイルを2案ということになりました。

打ち合わせでは、見本の商品を広げながら、一案ずつ資料で説明を行っいました。打ち合わせには、実際に事務服を着て働く、女性の方々が多く参加しており、やはり、「男性の側」、「提案する側」とは違った立場の意見が相次ぎました。つまり、「独特のデザイン・カラー」の方は、「これかわいいー」「着てみたいー」などの反応を期待していたのですが、ほとんど反応なし。集約された意見としては、「スカートはとにかく動きやすいデザインのものを」「スカートは、同一生地・同一色で丈や形を選べるようにしてほしい」「ブラウスはオープンカラーで、色が選べるように」「ベストは汚れが目立たない濃い色に」・・・・などなど。徹底的に「着て働く立場」の意見ばかりでした。

事務服のカタログなどをめくっていると、ファッション雑誌と同じくらいのバラエティーがあります。「銀座の華やかさをアレンジ」とか「フェミニン」「スタイリッシュ」などの言葉につい踊らされてしまうのですが、本当にお客様が望んでいるものが何か、ということを忘れてはいけない、ということを痛感しました。
また案を練り直して、再度提案する予定でいます。

この時期に読む本~山本七平「私の中の日本軍」ほか

2005-08-07 22:03:50 | 読書談義

この時期になると、ニュースなどでも「原爆の日」「終戦記念日」の特集が多くなります。ましてや今年は60周年、という節目の年でもあるので、なおさらでしょう。「あの戦争」を扱った著作・絵画・音楽などは数多いのですが、私にとって最も印象に残り、そしてこの時期には必ず読むものとして、山本七平さんの
「私の中の日本軍 (上)」
「私の中の日本軍 (下)」
「一下級将校の見た帝国陸軍」
などの一連の著作があります。

タイトルの通り、著者は帝国陸軍少尉として従軍しており、戦場において実際に体験したこと、考えたことをまとめています。いわば「内部告発」に当たるのですが、内部告発にありがちな「罵詈讒謗」や「誇大表現」とは無縁で、体験したことを元に「なぜこうなるのか」ということを考え抜き、淡々と冷静に筆を進めているのが印象的でした。兵士として、将校として実際に戦争を体験した人は多いのですが、あまりに苛烈な体験を言葉で論理的に表現するのは極めて難しいのでしょう。一方で「ジャーナリスト」と呼ばれる人たちは、言葉による表現力には優れていますが、しょせんは「人から聞いた話」であり、「自分の体験」ではないため、真実に迫るには限界があります。著者は、「体験」と「表現力」を併せ持った貴重な存在であるといえます。

例えば、著者は、アメリカと戦争を始めて2年以上経ったある日、軍の教官より「本日より、対アメリカ戦のための教育を開始する。・・・ただ実際には何を教えて良いかわからん。」と言われて衝撃を受け、「日本はアメリカと戦争するつもりがなかった」と断じています。確かに、戦争のプロが軍事費をもらいながら、アメリカ軍のことを何も知らず、対アメリカ戦争の基本計画や教育プランが全く無いのでは、「やるつもりがない」と見なされても当然でしょう。そして、さまざまな体験・事例から、帝国陸軍の組織・兵器・補給・戦略・政略など、全てにリアリティがなく、「虚構」であった、としています。さらに、「日本軍はアメリカ軍に敗れたのではない。アメリカ軍という現実にこの「虚構」を吹き飛ばされて降伏したのだ。」とまで言っています。この一文は、「あそこで、ああしていれば・・」などという議論が馬鹿馬鹿しくなるほど、あの戦争の実態を表現しつくしているような気がします。

現在、憲法改正の問題が論じられていますが、著者はこの憲法の発布当時、ほとんどの日本国民が「多くの国民に餓死直前くらいの負担を強いて軍備を整え、人間の能力を使い尽くすような激しい戦闘をして、それで結果は無条件降伏であった。あれだけやってダメであれば、誰がどのようにやってもダメなのだ。」という「実感」を持っていた、と論じています。当然ですが、私自身、この「実感」は文章として読んでいるだけで、「実感する」ことができないでいます。ただ、憲法改正を論ずる場合、決してあの時の「実感」を忘れるべきではないと思っています。

これらの著作は1970~80年代のものであり、出版当時に起こった「百人斬り競争事件」とか「ロッド空港事件」等と対比して、戦争中のことを論じていますが、これらの事件についての「体験」や当時の「雰囲気」といったものが分かっていないため、多少読みづらい面がありますが、それを差し引いても為になる本だと思います。


今週のNEWSWEEK誌より~海外で暮らす

2005-08-04 17:04:26 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「海外で暮らす~新しい人生&こだわりの夢 実現できる世界8都市」でした。毎年この夏休みの時期になると、NEWSWEEK誌では、「海外で暮らす」シリーズを紹介しています。地図でしか見たことがなかった、世界中の様々な都市が紹介されますし、そんな都市にもちゃんと日本人が移住している、というところも興味深いところで、私としても結構気に入っているシリーズです。

採り上げられている都市は、キングストン(ジャマイカ)、フィレンツェ(イタリア)、シャーロット(アメリカ)、ソウル(韓国)、イエーテボリ(スウェーデン)、ウランバートル(モンゴル)、ケローナ(カナダ)、グラース(フランス)の8都市。「海外で暮らす」といえば、大半の日本人としては、外資系企業に勤めるため、海外の大都会へ移住するパターンや、老後を温暖で物価が安いところで過ごすパターンだと思われますが、ここでは違っています。ソウルは大都会で、7700人近い日本人が暮らしているようですが、グラースは人口4万人、日本人はなんと11人という街です。それぞれの街に特徴があって、レゲエ、伝統工芸、金融の街、シネマ、北欧デザイン、遊牧、退職組の天国、香水のメッカと続きます。

それぞれの記事が、その街で暮らす日本人の暮らしぶりを中心に編集されていますが、これを読むと、世界の様々な都市の魅力が紹介されていますし、人生もそれぞれであると感じます。日本が嫌いだから、というわけでもなく、移住のきっかけは些細なことだったりしますが、皆、自分の人生を一生懸命生きている、ということを感じます。「隣の芝生は青い」という通り、決して良いことばかりでなく苦労も多いのでしょうが、海外で暮らすことに対し、抵抗感が少なくなっていることもあるのでしょう。個人的には、海外は暮らすというよりは観光するところ、というイメージですが、フィレンツェあたりはぜひ行きたいと思い始めています。

松本ネット塾フォロー研修会とオフ会

2005-08-02 22:21:11 | 仕事・ひと

昨年の8月に松本商工会議所が主催する、「松本ネット塾」に参加いたしました。これは、ホームページで「売れるWebサイト」を構築するための講習会で、当時、自社のホームページを作り始めたばかりの私にとって、大変ためになる講習でした。また、この塾を通して、多くのサイト管理者ともご縁ができました。名字よりもサイト名で馴染みになってしまうくらいでしたが、あれから一年、ネット塾受講生のホームページなどを見ていると、受講当初と比べ、かなり洗練されており、そして売れるサイトになっているようです。こうした仲間たちとの競争心もWebサイト作りの励みになっています。

今回は、フォローアップ研修会ということで、インターネットの世界もあれからまた進歩しており、昨年教わったことが陳腐化していることを痛感させられました。また、ここ2~3年で、Webショッピングというのがすっかり定着したことを感じました。

その1例として、Webショッピングで、なんとペットボトルのお茶やレトルトカレーなどが売れているようです。コンビニやスーパーやディスカウントショップで簡単に買えるはずのものまで、なぜネットで買うのか、それは、高層マンションに住む一人暮らしの人や老人などが買っているに違いない、という分析でした。高層マンションの高層階に住んでいる場合、エレベーターとはいえ、下へ下りるのは面倒くさい、ましてや重たいペットボトルを抱えて帰るのはさらに面倒、という思いがあるようです。夜中でも、冷蔵庫を覗いてペットボトルのお茶が終わりかけていたら、パソコンで注文するだけでドア先まで配達してくれるわけですから、これは確かに便利かもしれません。これは「商品を買う」というよりは「手間(あるいは時間)を買う」という発想といえます。

当社にも「注文します」とか「商品代振り込みました」というメールが届きますが、発送時刻を見ると夜中の3時だったりします。また、500円の商品に、500円の送料を払ってもよい、として注文をくださる方もいらっしゃいます。これは確かに「手間を買っ」ているのかもしれません。そして、これをWeb管理者の立場で見ると、「そこらの店では手に入らないものをネットで売る」というよりは、「ネットでご用聞きをする」という発想になるのかもしれません。

インターネットの発展に伴い、IT関連企業の発展ぶりはめざましいものがありますが、それよりも、数多くの、それこそ「レンタルサーバーとパソコン1台」でやっている「ネットショップ」のWeb管理者のみなさんの努力に注目したいと思っています。そして私もその仲間にはいれるように努力したいと思いました。

講義は一時間ほどで終了し、オフ会ということで、講師の先生を囲んで、女鳥羽側沿いのかに料理店「きらら」で飲みました。また来年、こちらで逢うとき、ほかのみんなのWebサイトはどれだけ進歩しているだろうか、そして私のサイトもどれだけ進歩しているか、楽しみになりました。