随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

松本~札幌便存続の署名運動について

2007-01-21 23:36:14 | 信州・松本

私の住む松本市には、長野県で唯一の空港、信州まつもと空港があります。第三種空港と呼ばれる、地方自治体管轄の空港で、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)、福岡便が就航しています。”日本で一番(標高が)高い空港”というのが”売り”です。私の自宅からも、松本空港を飛び立つ飛行機を見ることでできますが、安曇野、北アルプスを背景に飛び立つ飛行機の姿は絵になると思っています。

しかし、昨年末に突如、松本~札幌便が運休になるとの発表があり、地元としてはショックを受けています。何しろ、松本発着便の中で、唯一のジェット化路線であり、一番利用客が多い札幌便が運休→廃止になってしまったら、福岡便や大阪便も・・・となり、まつもと空港も・・・となりかねません。そこで、松本青年会議所では、存続のための署名活動をしよう、ということになりました。

なんといっても空港は、観光面、ビジネス面の双方にとっても貴重なインフラストラクチャーであり、地域の発展には欠かせない存在でもあります。松本青年会議所でも、毎年、空港の活性化を検討する委員会を設けて活動しているほどです。その中でいろいろな話を聞くと、札幌便についても、いろいろと背景があるようです。

(1)現在の札幌便は、MD-87という、かなり旧式?のジェット機を使用しているため、整備や交換用の部品が不足しており、部品が手配できずに欠航などということもあった。
(2)しかし、まつもと空港の滑走路は短すぎ、新型のジェット機の離発着は難しい(らしい)。
(3)地元との協定により、空港の離発着時間が制限されている。
(4)まつもと空港には駐機場の設備がないため、離陸するにはにはどこかから機体を持ってこなくてはならない。また、着陸後はどこかへ機体を持って行かなくてはならない。
(5)(3)、(4)のため、一日一便、しかもビジネスや観光に中途半端な時間帯になってしまう。
(6)上記の事情があり、まつもと空港を活用したツアーが少ない。
(7)上記の事情等もあり、札幌便の利用率は63%になっている(ただし、採算ラインといわれる60%は上回っていますが・・・)

などとなっており、単に航空会社を責めるわけにもいかず、われわれ地元(や自治体)の方にも課題があるようです。
まあ、上記の課題は、おいおい解決していかなくてはならないのですが、運休→廃止してしまっては元も子もなくなってしまいます。

というわけで、署名運動を開始したわけですが、本日私も運動に参加しました。ショッピングモールで署名を呼びかけたわけですが、この署名運動は、新聞・テレビ等で採り上げていただいたせいか、多くの市民の皆さんにも内容は理解していただきましたし、多くの署名をいただくことができました。ありがとうございました。さらに、外国の方の署名をいただいたり、「息子が(あるいは兄弟が)北海道にいるので、廃止になると困る」などという話を聞いたりすると、空港を通じてのグローバルな「つながり」を感じました。

一日署名をお願いし続けて、肉体的には疲れを感じませんでしたが、精神的にはかなり疲れました。やはり無視されたり署名を断られると相当凹みますし、次の一歩が踏み出せなくなります。街頭でビラやティッシュを配っている人たちもこういう苦労をしているんだなぁと(勝手ながら)思いますし、私自身、通りかかったらビラやティッシュはとりあえず受け取ろうと思ったりしました。

署名運動は今月末まで。目標は10万人です。もし、「まつもと空港札幌便存続の署名運動」を見掛けましたら、ご協力をお願い致します。また、松本青年会議所のホームページより、署名の書式をダウンロードしていただき、当会議所までFAXで送っていただければと思います。


1 コメント

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お疲れさま (chibinya)
2007-01-22 23:01:10
私もその署名に協力させていただきました。
北海道には親戚もいるし我が家のお墓もあるんで、札幌便がなくなると本当に困ります。
皆さん休日返上で、寒空の下本当にお疲れさまでした。

今日同じ職場のオバサマに話したら「その意気は買うけど、結局変わらないのはわかり切ってるんだよね」と、ちょっと残念なコメント。我が社の上司が絡んでるっていうのにさ。

そんな事は百も承知ですが、JCの組織力を持ってすれば、やり方によってはひょっとしたらひょっとするかも・・・!
世論に訴えるだけでなく、行政や経済界を巻き込んでどんどんやってほしいと思います。

あと10日弱、それぞれ自社の仕事をこなしながらの活動は大変でしょうが頑張って下さい。応援してます。