随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

今週のNEWSWEEK誌より~0歳の超脳力

2005-09-29 22:12:17 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「0歳の超脳力~最新研究で分かった脅威の知能・感情と学習のメカニズム」でした。

科学技術がどれほど進んでも、最後の最後まで未知の領域であり続けるのがわれわれ人間自身のような気がします。特に赤ちゃんが見る「世界」はどのようなものなのか、何を考えているのか、自分では経験できない(というか覚えていない)ため、実に興味のあるテーマだと思います。

赤ちゃんは、生命体の面で見ると、まさに成人のミニチュアで、成人が持つ内臓や体内器官は全て揃っているし、足の小指の爪もちゃんとあります。そうなれば、意識や感情の面でも、われわれ成人の持つ能力の全てをミニチュアとして持ち合わせているのではないかと思えてきます。この特集では、最新の実験で明らかになった内容が紹介されています。

たとえば、赤ちゃんが最も早くからみせる感情のひとつが「他者に対する共感」だそうです。これは赤ちゃんが、他の赤ちゃんの泣き声を聞くと、自分も泣き出す、というものです。他人の泣き声を録音したテープを聞かせても泣き出すのに、自分の泣き声を録音したテープを聞かせても、ほとんど泣かない、というデータが出ているようです。

さらに、赤ちゃんは「周囲の人の表情から感情を見分ける能力」を持っているようで、「いないいない、ばあ」の「ばあ」の時の表情を、「満面の笑み」→「悲しげな顔」→「怒った顔」と変化させると、それぞれ違った反応を見せるようです。また、赤ちゃんにも「嫉妬」「独占欲」などといった複雑な感情を持っていることも分かってきました。

もう一つ興味を持ったのが、「赤ちゃんには外国語の特殊な学習能力がある」という説です。それを聞いた、親たちが、盛んに外国語のテープを赤ちゃんに聞かせたのですが、効果がなかったそうです。それはなぜか、という問題で、まだ、最終的な答えは見つかっていないようですが、やはり、人間がしゃべる外国語でないと、つまり赤ちゃんが、感情的につながりのある「言葉」でないと効果がないようです。赤ちゃんの感情と結びつかないテープの音は、雑音にしか聞こえないようです。

いろいろ読んでみると、当たり前のことですが、赤ちゃんの感情や社会性、学習能力などは、「親との対話や感情の交流」により発達する、つまり全ての出発点は親子のふれ合いにある、という昔ながらの知恵に落ち着くようです。

もう春夏物の提案

2005-09-26 21:45:09 | 仕事・ひと

今日は、埼玉県のK社まで出張しました。朝5時起きで会社を6時出発。この季節になると5時はまだ真っ暗闇です。長野道→上信越道→関越道を経由して埼玉県久喜市にたどりつくと、日差しも強くて、こちらはまだまだ夏という感じです。K社におじゃますると、エアコンが良く効いていて、みなさんクールビズスタイル。

本日のテーマは、なんと来年の春夏物の婦人服カタログのご提案。お客様へのカタログ配布時期がどんどんと前倒しされ、カタログ配布←カタログ印刷←カタログ写真撮影←カタログ掲載商品決定、と工程をさかのぼっていくと、残暑のこの時期に、来年の春夏物のご提案をすることになってしまいました。ゴールデンウイーク前後に、これから売れ行きが本格化する秋冬物の提案をし、防寒コートやハンテンの写真撮りなぞして、相当妙な気分だったのですが、今回も、「来年の夏はこれが売れます」などと提案をしなければなりません。まあ、さすがに今年の春夏の売り上げ実績は出ているので、その数値を参考にすることはできるのですが。

毎年、ワンパターンの提案ではいけないと思い、「新規」商品を提案してみるのですが、「新奇」なものになりがちです。お客様の立場としても、「カタログ」の写真だけをたよりに注文するのですから、毎年出している定番商品の方が安心できますし、売り上げの実績も上がっています。また、婦人服も、「企画・開発」→「製造」→「販売」→「廃番」のサイクルが短くなってきているので、生産者側としても「来年の夏まで同じ商品を供給し続ける」というのは、よほど売れる見込みのある製品に限られてしまいます。そんな事情があって、ほどよくお客様に飽きさせない程度の新商品をちりばめ、ある程度売り上げが見込めるラインアップとなりました。

来週には早くも提案した商品での写真撮りがあり、モデルさんの決めなくてはなりません。婦人服とはいえ、40歳代以上の女性をターゲットにした商品であるため、スーパーモデルのようなスタイルでも困るし、なかなか難しいところです。撮影中は特に意識しないのですが、カタログに印刷されてみると、モデルさんというのは、単に容姿が良いだけでは勤まらない、そして表情一つ、手先のポーズ一つで、商品全体の印象を決めてしまうのがよく分かります。来年の夏、どのような結果が出るのだろうか。


今週のNEWSWEEK誌より~ニッポンにお宝あり

2005-09-22 20:26:08 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「ニッポンにお宝あり!~消費者無視の日本には起業の金脈が埋もれている」でした。

ここでは、後進国とよばれる日本のサービス業にビジネスチャンスを見いだした外国人起業家を特集しています。葬儀業界に風穴をあけ、低価格の葬式を提供する会社、6~7万円で自動車免許がとれる低価格自動車教習所、男子禁制の女性専用スポーツジムや中東諸国の患者を誘致する国際派病院など、さまざまです。どれも、ニッチなマーケットに着目しており、消費者にとっても、選択の余地が広がるサービスを提供しているようです。

「製造業は超大国の日本だが、サービス業は最低レベル」などというとらえ方は、いかにも紋切り型ですが、確かにサービスのコストパフォーマンスが悪い業界はあると思います。原因のほとんどが、「規制等により保護されており、自由競争が行われていない」ということになると思います。そのような中で、日本の事情に詳しいとは思えない外国人起業家の活躍は見事だと思います。「サービス業はグローバル化がしにくい分野で、使い慣れた会社を変えたがらないところがある。しかし、競争が激化すれば乗り換える客が出てくる。勝負の決め手はサービスの質だ」という言葉が出てきますが、まさにその通りだと思います。製品の品質に対する日本の消費者の厳しさは世界一と言われています。モノが充足しつつあり、「欲しいモノがない」時代になっていますが、きっと日本人はサービスの品質にも厳しいのではないかと思います。そのニーズに応えるようなサービスが続々と生まれるようになれば、もっと刺激的で楽しい世の中になるのではないかと期待しています。

松本ネット塾 フォローアップ講習会参加

2005-09-21 22:08:15 | 仕事・ひと

昨年受講した松本ネット塾の「フォローアップ」の講習会が行われました。松本ネット塾は「売れるインターネットショッピングサイトの構築」をテーマにした勉強会ですが、単なるSEO(サーチエンジン最適化)の技術講習会ではありません。

今回のフォローアップ講習会のテーマは「ホームページの色彩」についてでした。初めて自分のサイトを立ち上げ、ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトを使い始めたころは、ついつい派手な壁紙や画像をべたべたと貼り付けてしまうものですが、「売れる」サイトにするためには、「ビジターに不快感を与えない」「ビジターにわかりやすい」サイト作りを心がける必要があります。特にデザイン・色彩は重要なようです。

たとえば黄色と青色の混在は見苦しく感じさせる、とか、サイトで売る商品の性格として、「ゴージャス」「楽しさ」「熱意」「知的・クール・都会的」「幸せ」に対応するカラーがある、などといったノウハウも教わりました。そういう観点で見ると、「売れているサイト」は色彩の観点も充分考慮したサイトになっていることを感じます。そして、ホームページは新聞の折り込み広告とは違い、「刺激的な表現・赤や黄の原色の多用・レイアウトがごちゃごちゃ」といった構成ではビジターに不快感を与えてしまう、ということがよくわかりました。

質問した勢いで、私の運営するサイトが俎上にのせられ、いろいろとデザイン・色彩等について、講師の先生から指摘を受けました。うーん。またサイトの改装に時間がかかりそうです。参加者が少なかったせいか、マンツーマン講習を受けたような形で、得した気分になりました。ホームページの制作技術も日々進歩していますが、「売れるサイト」の条件も日々変化しています。このような勉強会に出ると、よりよいサイト作りのための意欲が湧いてきます。年末あたりまでを目標に、少しずつ改善していこうと思いました。先生、ありがとうございました。


アタマの体操について

2005-09-19 15:25:04 | Weblog

以前勤めていた会社への通勤電車に、「シカクいアタマをマルくする。」シリーズのポスターが掲示されていました。中学受験専門の予備校が、首都圏の難関?私立中学校の入試問題をピックアップしてポスターにしたもので、「近頃の小学生はこんな難しい問題を解かないと私立中学に入れないのか~」などとつぶやきつつ、解けそうな問題は必死に考え、無理そうな問題はぽかんと眺めて過ごしていました。

これらの「問題」はその予備校のホームページにも掲載されていることを最近知ったので、ひさびさ、チャレンジしてみました。理科や社会はほとんど「暗記量」の勝負になっている問題が多いような気がしたので敬遠して、「国語」「算数」あたりを中心に。

2005年9月掲載の「国語」の問題は解けました。「国語」は4文字熟語など、「ボキャブラリー」を問う問題が多いので、多少アタマが固くなっても人生経験でカバーできる科目でもあります。クロスワードパズルを解くような感覚ですが、こういうひねりを効かした問題を考える中学の先生も大変だと思ったりします。ま、「次の文章を読んで問いに答えなさい」式の問題は、電車のポスターに収まらないし、「次の漢字を書け」では、ちっとも「シカクいアタマがマルく」ならないからしょうがないかもしれません。この手の問題を始終解いていれば、ボキャブラリーが豊かになって、大学や会社でのレポートやプレゼンは楽勝だと思うのですが、やはり「受験勉強」なのであって、本人の人生経験や教養には結びつかないのかな、などと考えてしまいます。すると、2004年7月掲載の「国語」は、「文中に出てくる例え」に該当するような「君自身の経験」を記述してください、というもので、大学受験の「小論文」を思い起こさせるような問題になっていました。さすが。

2005年9月掲載の「算数」は難しかったです・・。結構緻密な論理的思考を要求される問題で、こんな問題を小学生が、ぱんぱん解いているのかと思うと恐ろしくなります。紙に書きながら落ち着いて考えれば解けるのですが、限定された試験時間内では無理っぽいです。そのほかの問題を見ても、中学校入試の「算数」といえば、つるかめ算(国の方針で、小学校では連立方程式を教えてはいけない?ことになっているため、連立方程式で解けば簡単な問題を、わざわざ他の方法で解かせる)のような問題ばかりだと思っていたのですが、さまざまな「考えさせる問題」が多くて(そして自分でもなんとか解けそうな問題が多くて)アタマの体操になりました。

「必ず正解がある受験問題ができても、正解があるとは限らない実社会では役に立たない」などと言われています。しかし、これらの「ボキャブラリー」と「論理的思考」はぜひとも身につけてほしいと思っています。私も社会人の研修ではじめて「ディベート(論戦)」なるものをやったのですが、「ボキャブラリー」と「論理的思考」に基づくディベートはまだまだ根付いていないような気がしています。どうも自分の意見を否定されると自分の人格・思想・信条が否定されたような気がして「あの言い方・態度が気にくわない」とか「ああいう考えは意気地なしだ」などという誹謗中傷の争いになってしまいます。多様な価値観の存在が当然の世の中において、何事かを成していくためには「ボキャブラリー」と「論理的思考」は必須になるのではないかと思っています。

オンラインショップマスターズクラブ勉強会参加

2005-09-16 23:43:58 | 仕事・ひと
本日は午後から、オンラインショップマスターズクラブ(OSMC)の勉強会に参加してきました。Webショップで商売を始めて1年あまりになりますが、まだまだ知識不足で、何をどうすれば売り上げがあがるのか分からない状況が続いています。今回は「松本ネット塾」で知り合った方から紹介されて、まずは勉強会に参加してみました。

その名のとおり、オンラインショッピングの運営者のフォーラムで、オンラインショッピング運営に関するノウハウや経験談・失敗談などの情報交流や、決済・物流などの共同契約などが行えるようです。設立の背景として「既に中小企業がコストをかけずにネットビジネスができる時代はおわりつつある」とのこと。まことにごもっともで、自社サイトに客を集めるためにプロ野球球団やTV放送会社を買収する、などという時代です。中小企業は、もちろんそこまでする必要は全くないのですが、自社サイトに集客するための各種のツールを使いこなす必要があると思っています。

オンラインショップのショップ数も増え続けていますが、思うような売り上げが上がらずに廃業している、または放置しているところも多いようです。日本最大のショッピングサイト「楽天市場」でも、約4万5千店あまりが出店していますが、月の売り上げが100万円を超える(つまりオンラインショッピング担当者1人の人件費が出る)店舗は、その2割に過ぎないようです。店舗あたりの平均売り上げが180万円あまりと言われていますから、稼ぐ店舗は月に数千万円も稼ぎ、8割の店舗は人件費も出ない、ということになっています。一定の集客が見込める楽天のサイトでもその有様ですから、一般のサイトもそれなりの集客努力をしなくてはならなくなっています。

勉強会は、実際にOSMC会員が自分のサイトについて、現状の分析と今後の集客方法についてレポートを発表し、参加者全員で意見交換や講師の講義が行われるゼミ方式のものでした。今回は初参加ということで、オブザーバーとして参加したのですが、率直な感想としては、専門用語に圧倒されてしまった、ということと、自分がいかに何も知らなかったかを痛感した、というところです。他の講習会等にも参加したのですが、「パソコンの操作はよく分からなくて・・」「HTMLタグについてはほとんど知らなくて・・・」などという初心者の方も多かったため、ついつい油断していたところがあったと思います。

ほかの会員のレポートの発表などを聞いていると、集客のためにSEO対策はもちろん、メルマガやインターネット広告、プレスリリースまで、さまざまな方法に取り組むとともに、そのポートフォリオ(資産と労力の投入計画)までをすらすらと説明され、議論に口もはさめず、といったところでした。さすがは「マスターズ」の集まり、私も初心者に戻って勉強し直す必要がありそうです。


勉強会のあとは、女鳥羽側沿いのおしゃれな居酒屋にて懇親会。講師の先生をかこんで飲みました。飲み屋の会話にはついていけました。

今週のNEWSWEEK誌より~ニッポンを変えた男

2005-09-15 23:34:33 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「ニッポンを変えた男~「日本の小平」は歴史に残る名宰相か」でした。
新聞でも、テレビでも衆議院選挙の結果と今後の影響が報道され、そろそろ選挙ネタも飽きてきたころですが、小泉総理大臣と小平を比べているのが珍しい視点だと思いました。記事によれば、両者の共通点は多いとのことですが、しょせんは日本と中国の政治家を同じ土俵で比較するのが無理があると思っています。「既存の路線をぶっ壊した」という共通点があるのかと思いますが、「日本の小平」というのはこじつけのような気がします。

私が日本史・世界史などの授業で教わったのはせいぜい1960年代の冷戦中のところまで、しかも授業が遅れに遅れ、学期中には第二次世界大戦くらいまでしか習っていないような気がします。それ以降の「歴史」はどのように組み立てられているのか、そして今の学生はどのように教わっているのか、ちょっと興味があります。1960年以降、「歴史に残る人」というのは誰になるのだろうか。「日本史」でおなじみのメンバーといえば、政治家、高級官僚、軍人、芸術家(文学者、画家、哲学者など)ですが、1960年以降で「歴史に残る軍人」はいないような感じがします。ま、軍人が名を残す時代は戦争の時代ですから、いなくても一向に構わないのですが。

「歴史に残る政治家」というのは、今の民主主義の時代であれば「総理大臣」だけになってしまうかもしれません。未来の学生は吉田茂から始まる日本の総理大臣の系譜を徳川15代の将軍名のように覚えさせられのではないかと思われます。その中で、やはり歴史の流れを変えるようなことに関与した総理大臣が名を残すような気がします。はじめて自民党以外で総理大臣になった細川総理とか。そういう意味では、小泉総理が歴史に残るのは間違いなさそうです。

衆議院選挙が終わって

2005-09-12 23:56:15 | Weblog

昨夜はなんとなく開票速報を見ていました。出口調査でなぜ当落がわかるのか不明ですが、投票が締め切られた瞬間に「自民大勝」の結果が出ていました。開票率0%で当選確実が出るケースもあり、投票しなくてもいいんじゃないか?という感じもします。

しかし、あの開票速報を何となく見てしまうのはなぜだろうか。リアルタイムで全国の当選確実の人が次々と判明し、各政党の議席がカウントされていくのを見ていると、なんとなく自分が選挙対策本部長になったような気分を味わえるからかもしれません。しかし、いつも北海道1区から順に全ての小選挙区の開票状況を紹介していくのが、かったるいような気がします(とある放送局の場合)。私の属する長野2区にたどり着くまでえらい時間がかかるし、そのあと沖縄4区までも長い。私の中の「選対本部長」としては、「今、広島6区はどうなってる?」「現時点の当選者名簿と茨城2区の投票内容の分析結果を出してくれ!」「○○候補の選挙事務所の映像を呼び出してくれ!」といった調子でてきぱきとやりたいところです。そういう場合はインターネットの開票速報が便利です。パソコンの操作は自分でしないといけないけれど。そういう点でTV内蔵パソコンは便利です。

ということで、8時から番組が始まって夜中の11時過ぎまで、程良いペースで当選確実者が判明し、議席数のカウンターの数値がひとつずつ増え、淡々と時間は過ぎていきました。わざと開票を遅らせて、時間調整しているのでは、と勘ぐりたくなるほどでした。開票速報をなんとなく見てしまうもう一つの理由として、この規則正しさがあるのではないかと思います。マラソン中継やイチロー選手の年間最多安打記録更新など、ひとつひとつ、着実にカウントダウン(またはカウントアップ)するシチュエーションはなぜか惹きつけられます。やはり、規則正しいリズムと着実にゴールへ向かうシーンを見ていると精神的にも安定するのかもしれません。

今回の選挙で様々な国会議員さんが誕生しましたが、やはり国会は立法府であるとともに、国の政治のスペシャリストを養成する機関であって欲しいところです。国会で賛成票や反対票を投じるだけなら政治のスペシャリストではありません。政治家という職業も、芸術家やプロのアスリートや技術者と同様の熟練を要する特殊技能者であると思っています。そして、その技能は、本や塾で得られるものではなく、多くの政治家や官僚に揉まれながら、そして選挙区に帰ればどぶ板を踏みながらでないと身につかないようです。それだけに国会でより多くの大臣候補者(単に当選回数が多いという意味ではなくて外交・経済・安全保障・財務などの各分野において国の政策を効率的・効果的に行えるリーダー)を育てて欲しいと思っています。

今週のNEWSWEEK誌より~日本が変わる

2005-09-09 11:14:49 | NEWSWEEK日本版



今週のNEWSWEEK(日本版)の表紙は「9.11衆院選、日本が変わる~「397世代」がなれ合い政治をうち砕く」でした。この「397世代」とは「2000年代に30代で、1990年代のバブル崩壊前後に大学生活を送り、1970年代前後に生まれた現在20代後半~40代前半の人々」とのことだそうです。なにやらこじつけくさいですが、私自身もその世代に該当するということで、注目してみました。

確かに学生時代や就職活動期に「バブル崩壊」を目の当たりにした世代としては、「今後どうなるのか」に関心があるのが当然ですし、職場や社会でも中心的な役割を担いつつあります。十把一絡げに「○○世代」と呼ばれるのもあまり良いイメージではありませんが、世代的な一体感というものも今までなかったのが実情です。ましてや「政治勢力」としてカウントされるようになるとは思ってもいなかっただけに、今回の選挙では、397世代の立候補者とおなじくらい有権者の方も「政治勢力」としてのパワーが試されているのかもしれません。

NEWSWEEKのもう一つの特集記事は、やはりハリケーン「カトリーナ」関連でした。ニューオーリンズ市の50数万人に避難命令を出すということも、市内の8割が水没するということも驚きでしたが、さらに「このような事態が起こりえることは以前から分かっていた」、しかし「そのための十分な対策はとられていなかった」というあたりになると、アメリカ合衆国の問題というよりは、「日本は大丈夫なのか」という不安につながります。「東京」もいずれは直下型地震が来ることは「分かっている」し、そのための避難計画なども立案されています。以前に東京都の防災対策担当の方から避難計画の話を聞いたことがあります。避難場所、避難場所の食料や寝具、そして「排泄」の問題まで考え抜かれた計画、という印象を持ちました。しかし、実際に地震が起こった場合に、計画通りに進むものなのかは想像がつきません。

ニューオーリンズ市としても、ある程度の対策はとっていたものと思われます。結果論からすれば「何もかもお粗末」「ブッシュ大統領は何をやっていたのか」「天災ではなく人災」に見えて当然でしょうけれど。それに交通が寸断された中で、市内に取り残された10万人もの市民を救出・輸送し、受け入れるのは、想像を絶する規模であり、さすがに大国・アメリカといえど難しいと思います。

原油の高騰やアメリカ経済の停滞など、この災害は、単なる災害ではなく、全世界にいろいろな影響を与えることになりそうです。

「中小製造業のインターネット活用セミナー」参加

2005-09-08 22:14:15 | Weblog

本日は、(財)長野県中小企業振興公社が主催する「中小製造業のインターネット活用セミナー~新規開拓型ホームページで市場に目を向ける企業に変身!!!」なるセミナーに参加してきました。会場は岡谷市の「テクノプラザおかや」でした。ネットショップなどを対象としたインターネット講座は花盛りですが、「中小製造業」をターゲットにしたこのセミナーには興味がありました。私が勤める会社もネットショップを運営していますが、「製造業」としてインターネットを活用しているとはいえない状態です。なにかヒントがつかめると思い、参加することにしました。

講師は、乾燥機のメーカーの方で、インターネットでの受注額が年間で7000万円という実績の持ち主です。受注の平均単価が200万円ということで、平均単価2000円程度の我が社からみれば、世界が違うような感じです。しかし、講師に言わせると、乾燥機はバーナーで暖めた空気を送り出すだけの「ローテク商品」であり、高度な技術を必要とする商品ではない、と謙遜しておられました。それでもホームページを開設することにより、大企業や世界からも仕事の話が舞い込むようになったそうです。

講義の概要としては、「ホームページは問い合わせの獲得手段である」→「問い合わせは、自社の存在理由でもあり、あらたなニーズの発掘や問題解決能力の向上につながる」→「問い合わせに制限を付けてはいけないし、ビジターに不安を与えてはいけない」ということになります。そして、問い合わせを獲得するためには、「検索性を良くすること(自社のキーワードを明確にし、ホームページに表現すること)」および「ビジターに信頼感を与えること(わかりやすいホームページ構成や丁寧な説明など)」が必要である、ということでした。「インターネット活用セミナー」と聞いて、検索エンジンで上位表示されるためのSEOのテクニックの話を期待していた向きもありましたが、講義ではそれ以前のもっと大切なことを教わったような気がします。

また、「お手本ホームページ」の紹介があり、そこでは「バネ製造業」「アルミ加工」「変圧器」「メッキ」「士業サイト」などが紹介されました。どの業界でも成功例があるようですが、さてをどう、「自社の成功」に結びつけていくかが課題として残りました。

新規開拓の考え方として、「自社の製品・サービスに自信を持つこと。貴社を必要としている企業が必ずある。」という言葉が印象的でした。当社は、「衣料品縫製業」であり、最新のファッションとは無縁で、生産の大半が中国等の海外に移行している産業ですが、この言葉を頼りに新規開拓をしていきたいと思いました。