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カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

札幌ピカンティーのスープカレー

2008年12月23日 | 旅の徒然
札幌にやってきました。北大のI教授にはいつもお世話になりますが、今回もまた、北大近くにあるピカンティーというスープカレー屋さんに連れて行ってもらいました。

たいてい昼時に行くと、この店は満員で10分から30分ぐらい待ちます。テーブルが決まり着席すると、まずメニューの複雑さに目を見張ります。開闢とか森羅万象とかいうカレーのルーの種類を選び、そしてトッピングを選びます。私はきのこと野菜のカレーにしました。辛さはスパイス1度にしました。

このカレー実においしい。スープがよく出ていて、カレーのスパイスとうまくマッチしています。野菜やきのこも適度に調理されていて、食材の味を楽しめます。最後にゆずのラッシーをいただいて、店を後にしました。身体がぽかぽかと温まり、満足満足。

十数年前札幌に住んでいたころには、今いたるところにあるスープカレーの店はありませんでした。しかし、山鼻通りにアジャンタというカレーの店があり、そこのチキンカレーはスープカレーの元祖ではなかったかと思われます。よくいきました。懐かしい思い出です。

ドイツに来ました

2008年10月17日 | 旅の徒然
NMR関係のワークショップ会議のため、ドイツ・ミュンヘン郊外にあるMurnauというリゾート地に来ました。湖の湖畔にある小さな町並みがきれいですが、まだ湖自体を見るチャンスがありません。雨が降っていますし、一日中会議で今やっと部屋に戻ったところです。時計はもう11時です。

明日は昼休みが少し長いので散歩してみます。ドイツのかなり南に位置しているのですが、すでに紅葉が始まっています。カナダとほとんど変わりません。

今日は疲れたので早く寝ます。

コペンハーゲン

2008年05月30日 | 旅の徒然
今出張でコペンハーゲンに来ています。2泊3日の短い旅です。コペンハーゲンはデンマークの首都ですが、ここはスカンジナビア圏です。お隣にスエーデンがあります。10年ほど前に、コペンハーゲンからフェリーでスエーデンに渡った記憶があります。ルンドへ行ったときです。今は橋がかかっていると聞きます。

着陸するときにデンマークの土地を空から眺めながら気がついたのは、風力発電があちこちに見られることです。何でも、20%の電力が風力発電で賄われているとのこと、小さな国とは言え立派なものです。世界中の国々が努力して排気ガスやガソリンの消費を抑えていかなければなりませんね。ガソリン価格の高騰が昨日の夕食の話題にも上りました。イギリスが一番高いみたいでね。どこの国でも悩みの種のようです。

チューリッヒの街で

2008年04月14日 | 旅の徒然
先週末はスイスのチューリッヒにいたのですが、夜8時頃街を歩いていると、遠くでチベットの僧侶たちの読経らしい声が響いてきました。即座に中国で起こっているチベット弾圧問題へのプロテストだと思いました。橋の上に大きな旗(チベットの「国旗」?)が掲げてありますね。あのあたりから聞こえてきました。ヨーロッパの街角でも世界的政治問題になっているチベット問題の反響の大きさを知りました。

このブログで政治を議論するつもりは毛頭ありません。ただ、チベットの人々が自由を取り戻し平穏に暮らせる日が来るのを心からお祈りしております。平和への願いをこめて。

フィンランドのサウナ

2008年03月12日 | 旅の徒然
ヘルシンキ大学へセミナーに呼ばれました。大学でのセミナーを無事終えて、招待してくれたI博士のグループと他2グループの教室の皆さんと、ヘルシンキから西へ100km程のバルト海沿岸にある同大学の動植物学研究ステーション宿泊施設に一泊で行ってきました。そこではグループの皆さんのプレゼンテーションを聞かせていただいて半日をサイエンスで過ごし、夕食の後にヘルシンキならではのサウナに皆で入りました。

フィンランドの本格的なサウナというものがいったいどういうものであるかは以前から大変興味があったので、今回は絶好の機会でした。そこで私の理解した範囲でフィンランドのサウナのあるべき姿をかいつまんでまとめます。

1.まず、立地条件。海もしくは湖に面した岸の近くにあること。これが理想的。(森の中もサウナもよろしいようですが、今回は経験できず。)

2.サウナ小屋には、脱衣室、シャワー室、そしてもちろんサウナ室の他に、できれば暖炉のあるリビングルームがあって、くつろげる場所があること。

3.サウナ室に入る前に、おしりの下に敷く紙を大きな紙ロール(片面は防水加工がしてあった)から適当な長さに切り取って持って入る。これは皮膚感染予防のためだろう。面白い。タオルなどそれ以外のものは一切サウナ室に持って入らなかった。もちろん、アルコール類はダメ。

4.サウナ室の中には、水桶と柄杓が用意してあること。これを加熱されている石の上にかけて極めて熱い水蒸気を発生させる。熱風が身体と顔にすごい勢いで襲いかかる。これが気持ちいい!

5.サウナ室を出たところに外に出られるドアが完備されていて、出たところにはベンチが用意されていて、身体を冷やすことができる。そして、それを少し進むと直接海岸に出ることができて、フィンランド人はほぼ皆この10度以下と思われる海に飛び込んで体を冷やすのであった。私は棄権しました。0度近くの外気で十分満足。

6.これを何回も繰り返す。実に気持ちがよかった。

7.1時間ほどサウナを楽しんだあと、皆でリビングに移動して、ビールを飲みながら歓談した。身体も心もしっかり温まっているから、自ずと和気あいあいの雰囲気になってしまう。

サウナは海岸近くにあるべしと言わんばかりの、フィンランド人のサウナの楽しみ方に接することができて、とても面白い夜を過ごすことができました。フィンランドの住居は80%近くがサウナを完備しているそうです。アパートにも個々の部屋に小さいながらもサウナがついているとか...フィンランドはサウナ大国ですね。

今回のサウナ室は電気で温める日本や北米でよく見かけるタイプでした。本格的なものは、国土が森で覆われているフィンランドらしく、薪で石を熱してサウナ室を高温にするとのことです。もちろん煙も出るから、人が入る前にいくら換気しても、サウナに入ったあとは身体や顔がすすだらけになるようです。そんな古典的なサウナもいつか試してみたいものだと思いながら帰宅の途につきました。

オリヲン座からの招待状

2008年02月18日 | 旅の徒然
久しぶりにいい映画をみた。「オリヲン座からの招待状」である。映画を見るといっても、最近はすべて飛行機の上での話。

中学高校の頃、私はよく名画座に通った。私のよく行ったのは名古屋伏見にあった名画座(名前が思い出せない...)だったが、オリヲン座は京都にあった名画座である。この映画は時代とともに廃れていく映画館の悲哀の歴史が素晴らしい愛のドラマとして描かれている。まず、浅田次郎氏の原作、三枝健起氏の脚本・監督が素晴らしいと言わざるをえない。そして、配役がいい。宮沢りえがオリヲン座の女将トヨ。宇崎竜堂が演ずる亭主は根っからの映画人で無理な生活がたたって若くして死んでしまう。この亭主が生前乞食同然から拾い上げてやった弟子の留吉(加瀬亮)という青年が、トヨを助けて主人なき後のオリヲン座を盛りたて、何とか16mmのテープを回し続ける。両親を戦争で失い一人ぼっちの留吉はトヨのことが最初から好きなのだが言い出せない。トヨも献身的に働くこの若い青年に対する愛情をつのらせていくのだが最後までその思いはうち明けない。同じ屋根の下で暮らしながら、長い年月が過ぎていく。テレビが家庭に普及し、映画館が流行らなくなる。

そんな頃、がらがらのオリヲン座に近所に住んでいた二人の子供が通うようになる。家庭に恵まれない男の子と女の子はトヨと留吉を両親同様に慕うようになる。そして、この二人は成人して結婚する。さらに長い年月が過ぎ、中年になったこの幼馴染夫婦のもとに、オリヲン座から閉館謝恩最終映画上映会の招待状が届く。妻を演ずる樋口可南子が別居中の夫を誘う。夫は最初は今さらと拒否するが、結局上映のその日、二人は懐かしい京都の路地裏で出くわす。そして、何十年ぶりかでオリヲン座への道を二人で歩いて行くのだ。樋口可南子のこの役もオリヲン座を現代につなぐ重要な役割を果たしている。

トヨは病に伏し入院中で、余命いくばくもない。そして、二人はオリヲン座の閉館を決心したのだ。閉館謝恩映画上映会の当日のその日ばかりは、留吉がトヨを病院からオリヲン座に連れてかえる。最後に先代が心から愛した映画「無法松の一生」が留吉の手で上映される。その映画が上映されているさなかの二階の映写室で、トヨ(中原ひとみ)が留吉(原田芳雄)に聞く。あなたはどうしてこれまでオリヲン座を私と一緒に続けてきたのか、と。留吉は最後に本心をトヨに告白する。あなたが好きであればこそこれまでオリヲン座を守り続けられたのだと。トヨは嬉しそうに留吉の肩に頬を近づける。そして、トヨは「おおきに」と言う。宮沢りえの「おおきに」も中原ひとみの「おおきに」もどちらも本当に素晴しかった。

実に感動のドラマである。宮沢りえが京都ことばを実にうまく使いこなし、好演技を演じている。それは美しかった。いい女優になったものだ。ちなみに日本アカデミー賞を受賞したとか。拍手喝采である。久しぶりにいい映画を見た感動でこの記事を書いている。こういういい日本映画を作り続けてくれることを願わざるをえない。

駆け込み蕎麦

2008年02月17日 | 旅の徒然
成田の第一ターミナルが新しくなってからもうしばらくになる。私も今回の利用で3度目だったと思う。ターミナルが新しくなって一番進化したと思うのは、ANAのラウンジである。以前はそれなりに機能的ではあったが、狭い空間で他の空港のラウンジと較べてしまうと見劣りがしたものだ。

エアカナダが出発する46番ゲート近くにあるラウンジをよく利用するのだが、とても広くなったと同時に、日本的なデザインが随所に見られ好感がもてる。中でも、そば・うどんコーナーはとても重宝している。日本を離れる前に「駆け込み蕎麦」という塩梅だ。かき揚げ、きつね、山菜のトッピングが選択できるのも気がきいている。海外に住んでいると、こういうのがうれしいものです。成田空港で漬物をおみあげに買うのと似ている感覚ですね。それから、中で働いているシニアのおじさんやおばさん達が生き生きと働いているのを見るのも心が温まる。もちろんすべて無料である。

この種のもてなしは、各地のラウンジで見られる。私が一番感動したのはシンガポール航空のシンガポール空港のラウンジだ。ディムサム(飲茶)がそれはおいしかったのを記憶している。タイ料理もサテを始めとして何品かあった。ヌードルのコーナーもあった。すべては試しきれなかった。

一方、バンクーバーでこんなことも以前にあった。何でも機内食を作る会社がストだったとかで、成田行きの便で機内食が用意できないという。その代り、ラウンジではチャーハンなどの簡単な中華料理が用意されていて、皆そこで腹ごしらえをしてから機内に乗り込んだ。北米ならではの、お粗末な話である。

浦安「さつまや」の焼蛤

2008年01月31日 | 旅の徒然
先日東京からお客様があり、そのうちのお一人が浦安にお住まいということで、浦安名産の焼蛤をいただいた。浦安でもいちばん有名な「さつまや」のものである。

話しは変わるが、私は幼いころから桑名名産のあさり時雨で育ってきたので、貝類の目がない。なかでも桑名の時雨煮となれば総本家貝新水谷新九郎の時雨煮でなくてはならなかった。ここの時雨煮は、他の店のものにくらべて甘味が強くなく、300年の伝統ある醤油タレにしっかりと漬けられた独特の一品なのである。それは伊勢湾で生まれ育った文化であり、私には尾張が歴史の中心であった信長の時代の香りさえするのである。貝新の時雨でやるお茶漬けが私の小さい時からの一番の大好物だった。

今回初めて口にした浦安の焼蛤は、生のまま炭焼きにされたもので、焦げ目がついていていかにも手づくりである。その蛤に薄らとタレが塗られてはいるが、時雨煮とはまったく違って、貝の生に近い状態を楽しむことができる。しかも、串に刺された数個の蛤がどれも大ぶりで食べ応えがある。そして、小さな容器に入ってついてきたタレをお好みで付けでいただくとができる。そのままの方が蛤の本来のうまみと味を楽しむことができ、私はタレなしの方が好きになった。桑名の時雨煮で育った私には、カルチャーショックであった。やみつきになるおいしさである。

東京湾で生まれ育った素晴らしい文化の香りを楽しませていただいた。浦安のMさん、本当に貴重な品を私のために遠路はるばる持参していただき、有難うございました。

日本で進化するスターバックス

2007年12月24日 | 旅の徒然
日本でもどこでもですが、最近は街のいたるところでスターバックスを目にします。そしてついつい入ってしまいます。それにしても北米のスターバックスと日本のスターバックスは色々と違いがありますね。

まず、値段は北米の方が圧倒的に安い。普通のブレンドコーヒー(北米ではマイルドもしくはボルド)のトールは日本では300円ぐらいでしたか?カナダでは1ドル70セントぐらいですから、日本の半額ですね。

日本の方がいいところは数えきれないくらいあります。まず、今日いただいたカフェラテを作ってくれた女性の店員さんは私の渡す前に、何気ないしぐさで紙のカップをサッとぬぐい取ってから渡してくれました。それは私には「茶の作法」のように移りました。お客さまの手に液体をつけないようにという心憎い気遣いですね。こんなことは、北米では考えられません。コーヒーがカップからこぼれ出ない限りは...

それから、ミルクや砂糖が用意されているカウンターに興味深いものを見つけました。それは、小さなシンクです。何かなと思って説明文を読むと、何と「余分なコーヒーや残りのコーヒーはこちらへお流しください」というようなことが書いてあります。なるほどです。向こうでも、私もやりますが、ミルクやクリームを入れる前に余分なコーヒーを少し捨てたり、飲み残しを廃棄したいときは、ついカウンターに内蔵されているトラッシュビンに捨ててしまいます。液体がトラッシュビンの中にたくさん溜まると廃棄が大変かな?と思いつつも、他にチョイスがないのでそうします。日本では、この必要性のためなのか、カウンターの近くに小さくて可愛いシンクが用意されているではありませんか?!これには脱帽です。ちなみに、私がよく行くトロントの店では、店員によってはコーヒーを紙コップに入れる前に、「ミルク用に上に少しスペースを残しますか?」と聞く気の利いた店員もいます。もったいないですからね。

日本で進化を遂げるスターバックス。こういう文化を北米の店にも広めてほしいものです。

クリスマスイブ

2007年12月24日 | 旅の徒然
日本でクリスマスを迎えるのは何年ぶりでしょうか?おそらく十年以上は経っていると思います。前回でも紹介しましたが、街のあちこちでクリスマスイルミネーションを見かけます。とてもきれいですね。

日本ではクリスマスと言えばクリスマスケーキが定番ですが、この「習慣」はどうやって始まったのでしょうか?北米では、クリスマスは何といってもターキーやチキンの丸焼きをはじめとして、たくさんのご馳走を家族皆でゆっくりと楽しむというのが通常です。ケーキはジンジャーブレッドとかフルーツケーキとかが思い浮かびます。クリスマスにはお母さんがクッキーをベークしているという風景も目に浮かびます。

今年のクリスマスはやはり日本のストロベリーショートケーキをいただこうかと思っています。

雨のバンクーバー空港

2007年11月29日 | 旅の徒然
出張の帰り道、バンクーバー空港のラウンジにいます。外はどんよりと雲が垂れさがり雨模様です。バンクーバーは雨の多いところ。冬でも雪にはならず雨のことが多いのです。

このところ、PNEの原稿書きの締め切りがあって、なかなかゆっくりと自由時間をブログに使えません。国家プロジェクトだった「タンパク3000」の特集号が出る予定で、私も海外在住研究者として意見が求められています。あまりにも巨大なプロジェクトですので、全貌をつかむのは至難の業です。できるだけ、確かなデータに基づいて議論したいというのが私の姿勢です。楽しみにしていてください。

カナリア諸島

2007年10月22日 | 旅の徒然
カルシウムの国際会議でスペイン領カナリア諸島に行ってきました。マドリッドから飛行機で2時間半かかりました。地理的にはヨーロッパよりもアフリカに近いので、熱帯地方です。それから、この列島は活火山です。行く前は辺鄙なところなので、あまり気が進みませんでしたが、行ってみて感動しました。

とにかく、天気が素晴らしいところです。4日間の短い滞在でしたが、毎日快晴、気温も25度前後、風もなく実に過ごしやすいのです。そして、目の前には大西洋が広がり、会場のリゾートホテルは素晴らしいプールを有していて、本当に別天地といった心持になりました。それから、フルーツが素晴らしかった。パパイヤ、バナナ、大きなメロンなど、どれをとってもみずみずしく、しかも甘くて、果物の野本当のおいしさを堪能しました。会議もきわめて刺激的でしたし、たくさんの知り合いに久しぶりに会えて、とても有意義でした。

あっと、それから、もうひとつ。ここは快晴の上に、空気が澄み切っていますし、近くに都市の明かりがないため、夜空が実に素晴しかった。午前6時でもまだ夜空は真っ暗で、そんな時間に起きて行って、プールサイドで夜空を眺めていると、一時間足らずの間に、流れ星を20個以上見ることができました。最初は目を疑いましたが、間違いなく流れ星です。大気圏に突入してくる物体が燃えて光を放って消滅するのでしょう。こんなに多くの流れ星があることに、びっくり仰天でした。あの夜空の素晴らしさは、今まで味わったことのない感動です。一生忘れません。

今は飛行機の乗り継ぎのためマドリッドにいます。明日の朝、トロントに戻ります。

台湾の旅

2007年10月16日 | 旅の徒然
台湾で行われているISMARという磁気共鳴の国際会議に来ています。Kenting(墾丁)という台湾の最南端にあるリゾート地にいますが、周りの景色をじっくりと堪能する間もなく、今日トロントに戻ります。そしてそのあとすぐにスペイン行きが待っています。

台湾の感想はいずれゆっくり書くことにします。飛行機の時間が迫っていますので、ではまた。