9月20日(土曜日)
(第8日・通算第24日目・歩行距離29,1km・歩行歩数41,406歩)
5:00分、起床。外はまだ暗い。
コンビニから買ってきたおにぎりで朝食を取る。
6時近くなってきたが、外はどんよりと曇っており、今日は天気予報どおり
雨かと思っていた。
荷物もできたので出発しようかと思った矢先、外でパラパラという音がする。
窓を開けて外を見ると雨が降ってきた。
あわてて雨具を出し、上下の雨具をしっかり着てホテルを出る。
6:00分、そぼ降る雨の中を、まだ車の少ない国道を内子町を目指して歩く。
時折、走ってくる大型トラックの巻き上げるシブキと強い風に菅笠を
吹き飛ばされないように手で押さえながら歩く。
雨は、時折強くなったり、小降りになったりしているが、止む気配はない。
7:05分、信里で、民家の軒先を借りて休憩する。
空は幾分明るくなってきたが、相変わらずどんよりと曇っている。
この辺から少しずつ道が登ってきているので、もう少しで鳥坂(とさか)峠かと
思っていた。
実は、鳥坂トンネルを通らずに鳥坂峠を歩く道があるのだが、
雨降りの峠道は歩く気がしないので、トンネルを抜けることにしていた。
段々と傾斜を増してくる車道を30分ほど歩くと前方にトンネルの入口が見える。
鳥坂トンネルだ。
15分ほどでトンネルを抜けると、雨は止んでいた。
道も下り坂になっている。
そのまま少し下っていくと札掛橋があり、その先にドライブインがあったので
休憩する。
地図を見るとウッディーライフのところだった。
8:30分、雨具を脱いで軽快に鳥坂峠を下る。
空気がしっとりとしていて、今までの暑さが嘘のようだ。
峠道を降りきったところで、左側から国道97号と合流し高速道路の入口などが
ある交差点に来る。
遍路道は肱川の右岸へと続いている。
市街地を避けて肱川の右岸にある静かな道を進む。
柚木の辺りで肱川を渡り、市街地へと入る。
肱川の川原を見ると、広い河原に横断幕が掛けられたところがあり、
どうやら芋煮会のような野遊会が行われる会場のようだ。
大洲神社を右手に見て古い家並みの中を歩く。
その中に、木造でボロボロの家が並んでいるところを見つける。
家には誰も住んでいないようだが、瓦屋根からツタのような植物が下がっている。
江戸時代の長屋のような家だが、二階建てだから違うのだろう。
この家を見ながら適当に歩いていると肱川にぶつかってしまった。
左に曲がり、進むと国道に出る。
9:35分、肱川橋の手前に立派な東屋の休憩所があったので、
そこで休むことにした。
休憩所を出発したところで、お金を降ろそうと思い郵便局を探しながら歩く。
肱川橋から少しいったところに若宮郵便局があると地図に書かれている。
丁度ガソリンスタンドがあったので聞いたところ、
少し行きすぎていたようなので戻る。
若宮郵便局でお金を降ろし、もと来た国道を歩き出したところで
急に強い雨が降ってくる。
自動車販売会社の軒先を借りて雨具を着る。
そのまま国道を歩いて行くと歩道がなくなってしまう。
道路の反対側に歩道があるのでそちらへ渡ろうとするが、
交通量が多いのでなかなか渡れない。
やっと車が少なくなってきたので、走って反対側に渡る。
大洲市街を抜けてしばらく進むと十夜が橋だ。
この十夜が橋には別格のお寺があるのでお参りをする。
ザンザン降りの雨の中で大師堂にお参りをする。
納経を済ませ、十夜が橋の下にある大師像にもお参りをする。
雨はいっこうに止む気配もないし、お腹がすいてきたので、
すぐ横の亀屋といううどん屋で昼食を取ることにする。
11:00分、昼食時間にはちょっと早いのか、お客さんが誰もいない店の中で、
ずぶ濡れの体なので、ほかの客の迷惑にならない一番隅の方に席を取る。
雨具を取り、温かいうどんを頼む。
うどんが来たので薬味皿を持ち薬味を入れようとしたとき、
手が滑って薬味皿を床に落としてしまう。
床に落ちた薬味皿が割れ、薬味が散ってしまう。
店員さんが駆けつけて掃除をしてくれる。
お詫びとお礼を言う。
温かいうどんは冷たくなっていた体を温めてくれる。
うどんを食べ終わって、外を見ていたが雨は止みそうにもない。
11:30分、亀屋さんを出発する。
国道をひたすら内子町目指して歩く。
30分ほど歩いたところで雨が上がってきたので、雨具を脱ぐ。
国道の横を平行して川が流れており、その左側に集落が見える。
どうやら旧道は、川の向こうにあるようだ。
いまさら旧道に行く気もしないので、ドンドン国道を歩いていく。
国道が少し登り坂になったところで右側にある細い川を見ると、
川幅が3メートルほどしかないの川に40~50センチはあろうかという鯉が
数匹悠々と泳いでいる。
川の水はきれいなので川底も見えるが、せいぜい20~30センチほどかという
浅い川だ。これにはビックリしてしまった。
いくら田舎の川だといっても、自然の川にこれほどの鯉が悠然と泳いでいる
ところがどこにあろうか。
誰もこの鯉を捕ろうとしないから大きくなれるのだろう。
この川のすぐ先の国道脇に10軒ほどの集落が見える。
何の気なしにこの集落にはいると、右手に大師堂がある。
12:30分、大師堂の上がり框に腰掛けて休むことにした。
向かい側に集会所があるので、見ると二軒茶屋集会所と書いてある。
この集落は二軒茶屋というようだ。
のんびりと、大師堂で休んでいると雨がまた降ってくる。
それほど強い降り方でもないので、しばらく休むことにした。
13:00分、なかなか雨も止まないので、出発することにした。
登り坂の国道を上がりきったところが、五十崎だった。
ここで国道と別れ、左手の遍路道を進む。
山の中の農道を進むと小高い山があり、それを越えるとドンドン下っていく。
果樹園の標識がたくさんある場所をさらに下っていくと、運動公園へ出た。
「ハイプラザうちこ」は、この運動公園の中にあるはずなので、
そのまま下っていくと左手に「ハイプラザうちこ」と書かれた看板を見つける。
左手の道を少し登っていくと駐車場があり、その奥に今日の宿はあった。
13:30分、今日の宿「ハイプラザうちこ」に着く。
ちょっと早い時間だけれどチェックインするために受付カウンターに行く。
案内された部屋は、従業員以外立ち入り禁止と書かれた鉄のドアを開け、
その中にある六畳間の部屋だ。
同じような部屋が二部屋ある。
部屋の中は狭いだけで、テレビもクーラーも完備されており、
設備は申し分がない。
洗濯場所などを聞くと親切に教えてくれる。
濡れた靴を乾かすために新聞紙をもらうと、ボイラー室に置いた方が
早く乾くと教えてくれる。
靴に新聞紙を入れてボイラー室に持っていき、
洗濯機を借りて洗濯をすると何もすることがなくなってしまう。
風呂は四時からと聞いているので、押入から布団を出して一寝入りする
ことにした。
一寝入りして目を覚ますと雨は止んでいた。
四時を過ぎていたので、風呂に入り汗を流す。
久しぶりに大きな湯船に入る。
風呂から見ると下の方に内子の街が見えるが、歩いては行く気もしない。
ただ、ダラダラと時間をつぶす。
夕食の案内を受けたので食堂へ行くが、夕食善を見るといわゆる
観光地のお食事といったもので、物足りなかった。
でも、しっかりと食べる。
明日の朝も早いので、おにぎりを頼み、会計も済ませておくことにした。
これで、明日はいつでも出発できる。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
この日は、今回のお遍路で初めて雨の中を歩いた。
雨は、時折、降ったり止んだりしながら夕方まで上がらなかった。
炎天下を歩いてきた体には、ちょうどよい骨休めになったようだ。
宿では、温泉でゆっくりお風呂に入り、ウトウトと昼寝も出来て、
リフレッシュできました。
宿の従業員の方達も親切で、とても気持ちよく泊まることが出来ました。
(第8日・通算第24日目・歩行距離29,1km・歩行歩数41,406歩)
5:00分、起床。外はまだ暗い。
コンビニから買ってきたおにぎりで朝食を取る。
6時近くなってきたが、外はどんよりと曇っており、今日は天気予報どおり
雨かと思っていた。
荷物もできたので出発しようかと思った矢先、外でパラパラという音がする。
窓を開けて外を見ると雨が降ってきた。
あわてて雨具を出し、上下の雨具をしっかり着てホテルを出る。
6:00分、そぼ降る雨の中を、まだ車の少ない国道を内子町を目指して歩く。
時折、走ってくる大型トラックの巻き上げるシブキと強い風に菅笠を
吹き飛ばされないように手で押さえながら歩く。
雨は、時折強くなったり、小降りになったりしているが、止む気配はない。
7:05分、信里で、民家の軒先を借りて休憩する。
空は幾分明るくなってきたが、相変わらずどんよりと曇っている。
この辺から少しずつ道が登ってきているので、もう少しで鳥坂(とさか)峠かと
思っていた。
実は、鳥坂トンネルを通らずに鳥坂峠を歩く道があるのだが、
雨降りの峠道は歩く気がしないので、トンネルを抜けることにしていた。
段々と傾斜を増してくる車道を30分ほど歩くと前方にトンネルの入口が見える。
鳥坂トンネルだ。
15分ほどでトンネルを抜けると、雨は止んでいた。
道も下り坂になっている。
そのまま少し下っていくと札掛橋があり、その先にドライブインがあったので
休憩する。
地図を見るとウッディーライフのところだった。
8:30分、雨具を脱いで軽快に鳥坂峠を下る。
空気がしっとりとしていて、今までの暑さが嘘のようだ。
峠道を降りきったところで、左側から国道97号と合流し高速道路の入口などが
ある交差点に来る。
遍路道は肱川の右岸へと続いている。
市街地を避けて肱川の右岸にある静かな道を進む。
柚木の辺りで肱川を渡り、市街地へと入る。
肱川の川原を見ると、広い河原に横断幕が掛けられたところがあり、
どうやら芋煮会のような野遊会が行われる会場のようだ。
大洲神社を右手に見て古い家並みの中を歩く。
その中に、木造でボロボロの家が並んでいるところを見つける。
家には誰も住んでいないようだが、瓦屋根からツタのような植物が下がっている。
江戸時代の長屋のような家だが、二階建てだから違うのだろう。
この家を見ながら適当に歩いていると肱川にぶつかってしまった。
左に曲がり、進むと国道に出る。
9:35分、肱川橋の手前に立派な東屋の休憩所があったので、
そこで休むことにした。
休憩所を出発したところで、お金を降ろそうと思い郵便局を探しながら歩く。
肱川橋から少しいったところに若宮郵便局があると地図に書かれている。
丁度ガソリンスタンドがあったので聞いたところ、
少し行きすぎていたようなので戻る。
若宮郵便局でお金を降ろし、もと来た国道を歩き出したところで
急に強い雨が降ってくる。
自動車販売会社の軒先を借りて雨具を着る。
そのまま国道を歩いて行くと歩道がなくなってしまう。
道路の反対側に歩道があるのでそちらへ渡ろうとするが、
交通量が多いのでなかなか渡れない。
やっと車が少なくなってきたので、走って反対側に渡る。
大洲市街を抜けてしばらく進むと十夜が橋だ。
この十夜が橋には別格のお寺があるのでお参りをする。
ザンザン降りの雨の中で大師堂にお参りをする。
納経を済ませ、十夜が橋の下にある大師像にもお参りをする。
雨はいっこうに止む気配もないし、お腹がすいてきたので、
すぐ横の亀屋といううどん屋で昼食を取ることにする。
11:00分、昼食時間にはちょっと早いのか、お客さんが誰もいない店の中で、
ずぶ濡れの体なので、ほかの客の迷惑にならない一番隅の方に席を取る。
雨具を取り、温かいうどんを頼む。
うどんが来たので薬味皿を持ち薬味を入れようとしたとき、
手が滑って薬味皿を床に落としてしまう。
床に落ちた薬味皿が割れ、薬味が散ってしまう。
店員さんが駆けつけて掃除をしてくれる。
お詫びとお礼を言う。
温かいうどんは冷たくなっていた体を温めてくれる。
うどんを食べ終わって、外を見ていたが雨は止みそうにもない。
11:30分、亀屋さんを出発する。
国道をひたすら内子町目指して歩く。
30分ほど歩いたところで雨が上がってきたので、雨具を脱ぐ。
国道の横を平行して川が流れており、その左側に集落が見える。
どうやら旧道は、川の向こうにあるようだ。
いまさら旧道に行く気もしないので、ドンドン国道を歩いていく。
国道が少し登り坂になったところで右側にある細い川を見ると、
川幅が3メートルほどしかないの川に40~50センチはあろうかという鯉が
数匹悠々と泳いでいる。
川の水はきれいなので川底も見えるが、せいぜい20~30センチほどかという
浅い川だ。これにはビックリしてしまった。
いくら田舎の川だといっても、自然の川にこれほどの鯉が悠然と泳いでいる
ところがどこにあろうか。
誰もこの鯉を捕ろうとしないから大きくなれるのだろう。
この川のすぐ先の国道脇に10軒ほどの集落が見える。
何の気なしにこの集落にはいると、右手に大師堂がある。
12:30分、大師堂の上がり框に腰掛けて休むことにした。
向かい側に集会所があるので、見ると二軒茶屋集会所と書いてある。
この集落は二軒茶屋というようだ。
のんびりと、大師堂で休んでいると雨がまた降ってくる。
それほど強い降り方でもないので、しばらく休むことにした。
13:00分、なかなか雨も止まないので、出発することにした。
登り坂の国道を上がりきったところが、五十崎だった。
ここで国道と別れ、左手の遍路道を進む。
山の中の農道を進むと小高い山があり、それを越えるとドンドン下っていく。
果樹園の標識がたくさんある場所をさらに下っていくと、運動公園へ出た。
「ハイプラザうちこ」は、この運動公園の中にあるはずなので、
そのまま下っていくと左手に「ハイプラザうちこ」と書かれた看板を見つける。
左手の道を少し登っていくと駐車場があり、その奥に今日の宿はあった。
13:30分、今日の宿「ハイプラザうちこ」に着く。
ちょっと早い時間だけれどチェックインするために受付カウンターに行く。
案内された部屋は、従業員以外立ち入り禁止と書かれた鉄のドアを開け、
その中にある六畳間の部屋だ。
同じような部屋が二部屋ある。
部屋の中は狭いだけで、テレビもクーラーも完備されており、
設備は申し分がない。
洗濯場所などを聞くと親切に教えてくれる。
濡れた靴を乾かすために新聞紙をもらうと、ボイラー室に置いた方が
早く乾くと教えてくれる。
靴に新聞紙を入れてボイラー室に持っていき、
洗濯機を借りて洗濯をすると何もすることがなくなってしまう。
風呂は四時からと聞いているので、押入から布団を出して一寝入りする
ことにした。
一寝入りして目を覚ますと雨は止んでいた。
四時を過ぎていたので、風呂に入り汗を流す。
久しぶりに大きな湯船に入る。
風呂から見ると下の方に内子の街が見えるが、歩いては行く気もしない。
ただ、ダラダラと時間をつぶす。
夕食の案内を受けたので食堂へ行くが、夕食善を見るといわゆる
観光地のお食事といったもので、物足りなかった。
でも、しっかりと食べる。
明日の朝も早いので、おにぎりを頼み、会計も済ませておくことにした。
これで、明日はいつでも出発できる。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
この日は、今回のお遍路で初めて雨の中を歩いた。
雨は、時折、降ったり止んだりしながら夕方まで上がらなかった。
炎天下を歩いてきた体には、ちょうどよい骨休めになったようだ。
宿では、温泉でゆっくりお風呂に入り、ウトウトと昼寝も出来て、
リフレッシュできました。
宿の従業員の方達も親切で、とても気持ちよく泊まることが出来ました。
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