四国遍路テクテク日記

「四国を歩いて遍路する。」にこだわって平成14年のGWから2年間、5回に分けて歩いた記録を中心に遍路に関するあれこれ。

常福寺(椿堂)

2006-04-29 19:37:20 | 遍路の風景(写真)
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 三角寺から山の斜面をズーッと横断してきて
谷間の道と合流する集落に椿堂があります。

椿堂は大師堂を新たに建立し、大師像も新たに京都の
仏師に彫ってもらいました。
新しい大師像は、皆さんの寄進により製作することが出来たようです。
私もささやかですが、寄進させてもらいました。
(写真の左側に建っているのが、新しい大師堂です。)

椿堂は小さなお寺ですが、とても温かいもてなしを受けました。
そんなことで、気持ちよくお参りすることが出来ました。
今度行く機会があれば、ぜひ新しい大師像にお参りしたいと思ってます。

半田の町石仏

2006-04-28 22:13:32 | 遍路の風景(写真)
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 三角寺から椿堂へ向かって歩いていくと半田に
土佐街道と書かれた立派な石柱の標識があります。

その横には、昔からの小さな町石仏があります。
土佐から瀬戸内海へ向かっての重要な街道として
昔から使っていた道のようです。


西条市のお地蔵さん

2006-04-27 18:49:23 | 遍路の風景(写真)
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 西条市の郊外を寒風に背中を押されながら歩いていると
右手の畑の中に背中を向けて建っているお地蔵さんがいます。

お地蔵さんの前に回って見ると、顔が風雨のためすっかりつぶれています。
顔の表情が分からないぐらい痛んでいるのですが、
気になって写真を一枚撮りました。

小さい方のお地蔵さんの顔はただ丸い石のようです。
こんなお地蔵さんでもしっかりとお参りされているようです。
それはお賽銭が供えられているので分かります。

大小二つのお地蔵さん、風邪を引かないようにしてください!

香園寺奥の院

2006-04-26 20:41:53 | 遍路の風景(写真)
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 横峰寺から尾根道を快調に下り終えると香園寺の奥の院があります。
私は奥の院へのお参りはほんの数カ所しか行っていません。
この奥の院は、札所間の途中にあるのでお参りしました。

横峰寺へは香園寺、宝寿寺、吉祥寺をお参りしてから行くことを
勧めている人もいますが、私は順番通りに歩くことを勧めます。
なぜかというと、わざわざ香園寺などを先にお参りしてから
横峰寺へ行くことが歩き易いとも思わないからです。

湯浪から横峰寺までの遍路道は山道ですが、
それほど険しいものでもありません。
(現在は、数年前の台風に被害により道が荒れています。)
ぜひ、順番通りに歩いてください。

横峰寺山門

2006-04-25 19:04:08 | 遍路の風景(写真)
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 湯浪から登山道のような参道を登っていくと
お正月の装いを済ませた山門が迎えてくれます。
山門の両側には門松が立てられ、門の上には注連縄にミカンが
飾られています。

でも、この山門を潜って境内に入るのは歩き遍路だけです。
車で来た人は、まったく反対の方から境内に入ってくるからです。

このように立派な山門を目にしてくれる人が少ないのは寂しいですね。
でも、そんな山門にもお正月の装いをしているのは、
お寺の方達の心意気なのでしょうか?

ひっそりと佇む山門の前に立つと心が引き締まります。

湯浪・八幡神社

2006-04-24 22:01:39 | 遍路の風景(写真)
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 丹原町から横峰寺を目指して歩いてくると最後の集落が湯浪です。
ここには、小さいですが立派な神社があります。
この神社が八幡神社です。

実はこの神社には思い出があります。
バイクでお遍路をしていたときに、
この社に泊めていただきました。

私は、社の前にテントを張らせてもらおうと思い許可をもらうために
近くの民家へ行ったところ、社は電気がつくので使ってもいいと
許可を頂いたのです。

ですから、この社には格別な思い出があります。
写真を見てもなかなかの佇まいだと思います。

日切大師

2006-04-22 17:16:03 | 遍路の風景(写真)
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 日切大師の手前でふくらはぎが痛くなったので
小路に曲がり日切大師へ向かいます。

大師堂でお参りさせていただきましたが、
正直にいうと随分とうらぶれた雰囲気でした。

大師堂の痛みも進んでいるようです。

境内の片隅に座り足をマッサージしていると
お寺の方に話しかけられ、横にあるミカンの木から
2~3個ミカンを取ってお接待していただきました。

札所を巡っていても、立派なお堂のあるお寺から、
小さな佇まいのお寺までいろいろなお寺があります。

お寺を守っていくと言うことは、
人にいえない苦労があるのだと思います。

可愛らしいお接待

2006-04-21 07:20:01 | 遍路の風景(写真)
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 三芳町を歩いていると「お遍路さ~ん」と声が掛かります。
後を振り返ると玄関からでてくるお婆さんがいます。

お遍路さんにお接待しているのでと渡されたのは
小さなフクロウの手芸品です。
古着で作ったと言ってますがとても可愛いものです。
大きさは2.5センチほど、指の先くらいの大きさです。

フクロウは「不苦労」とも書けるので、苦労知らずの意味もあると
説明してくれました。

ありがたくいただき、さっそく杖につけて歩きます。
とても素敵なお友ができました。

仙遊寺の参道から

2006-04-19 22:21:49 | 遍路の風景(写真)
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 仙遊寺への急な上り坂の参道を喘ぎ喘ぎ登ります。
後を振り返ると今治の街が目の下に広がります。

すぐ手前に見える池は、犬塚池です。
栄福寺のある山から遠くに霞むようにしまなみ海道の橋が見えます。

昨日歩いてきた延命寺から南光坊などが見えるはずですが
少し霞んでいます。

栄福寺の箱車

2006-04-18 18:55:58 | 遍路の風景(写真)
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 栄福寺の本堂横の廊下にボロボロになった箱車が置いてあります。
この箱車は足が不自由な人が使っていたのだけれど、
遍路をしているうちに足が治ったので、
栄福寺に箱車を奉納したものです。

この話は、遍路のことを勉強しているときに聞いた話です。
実際の箱車は、タイヤもなくリムが剥き出しで錆びています。

でも、この古くうち捨てられたような箱車を見ていると
足が治った人のことが絵のように浮かんできます。
こういう逸話が、大師信仰と深く結びついているのでしょう。