四国遍路テクテク日記

「四国を歩いて遍路する。」にこだわって平成14年のGWから2年間、5回に分けて歩いた記録を中心に遍路に関するあれこれ。

「空海マンダラ」展を観てきました!

2007-05-22 21:37:30 | 遍路に関するあれこれ
今日の午後に道立近代美術館で開催されている
「空海マンダラ」展を観てきました。

閉館間近に行ったのですが、会場はけっこうな人が
熱心に見入っていました。

受付を済ませて会場にはいると正面に「弘法大師座像」が
静かに迎えてくれます。
高さ1メートルほどの座像ですが、観ているとそれ以上の大きさを
感じさせてくれます。

会場の中でもひときわ目を引かれたのが運慶作の
「八大童子立像」です。
円形に配置されており、グルーッと1周して観るように
配置されています。

ガラスケースに入っているわけではありませんので
1体1体を間近にじっくり観ることができます。
どの童子像も写実的で今にも動きそうな感じに見えます。

もう一つ圧巻だったのが「孔雀明王像」です。
孔雀の胸毛一枚一枚が精密に金箔で覆われ燦然と輝いています。
私が精密さに惹かれてのは、孔雀の首に掛けられている布の
模様が精密に描かれているということです。
この像は快慶の作といわれています。

同じ快慶の作といわれてる四天王立像の内、「増長天立像」
「広目天立像」の2点も迫力満点です。

いずれの仏像もケースに収められているません。
直接観ることができる展示がなされていますので
一層、間近に観ることができます。
仏像達の吐息が聞こえてくると錯覚を覚えるほどです。

まだ見てない人は、ぜひ、観ることを進めます。

このことは宗教を勧めるということではなくて
日本に残されている第1級の美術品として観る価値があると
思うからです。

展覧期間は6月3日(日)までです。



「空海マンダラ」講演会

2007-05-13 23:03:52 | 遍路に関するあれこれ
今日は「空海マンダラ」に高野山霊宝院の副館長さんの
講演会があるので道立近代美術館へ行って来ました。

講演会を聞くためには、まず、入場整理券(無料)を
入手しなければなりません。
午前10時から入場券を配付するということですので
20分前に近代美術館に行きますと、続々とお客さんが
やってきています。

新聞でも報道されていましたが、とても好評で入場者が
かなり多いようです。

ロビーにはいると既に30~40人ほどが列を作って入場券が
配られるのを待っています。

10時になると入場券が配られましたが、その時には60~70人
は並んでいたでしょうか。

開演は午後2時からですので、いったん家に帰って出直すことにします。


午後1時40分頃に講演会場にはいると既に満席に近い状況です。
年齢層は中高年の方が多いのですが、若い女性の姿も
チラホラと目に付きます。

時間通りに始まりました。
まず、井筒副館長の紹介がありました。
高野山大学を卒業されてから学芸員としての経験があると
紹介されています。

講演の内容は60枚ほどにスライドを使い主に今回展示した
仏像やマンダラなど国宝、重要文化財として指定を受けている
品々の説明が続きます。

この説明が延々と1時間半ほど続きましたので
ちょっと集中力を維持するのが困難でした。
最初の部分はウトウトしてしまいました。
ウ~ン!修行が足りないのでしょうか?

今回高野山の収蔵展示品を見る方にとっては
予備知識としては十分すぎる情報が得られたのでは
ないでしょうか。

私は、まだ展示会場には足を運んでいません。
落ち着いて展示品を観たいと思っていますので
平日の少しお客さんの少ない時間を見はらかって
行こうかと思っています。


「空海マンダラ ・ 弘法大師と高野山」展

2007-03-24 18:24:10 | 遍路に関するあれこれ
「空海マンダラ・弘法大師と高野山」展が札幌市で開かれます。

期間~4月24日(火)から6月3日(日)まで
場所~北海道立近代美術館
   住所 札幌市中央区北1条西17丁目
   TEL  011(644)6881
観覧料~一般1,200円、高大生700円、小中生500円

昨年は、旭川で開かれたのですが、いよいよ札幌市で開催です。

 この札幌開催では高野山の諸寺院に伝わる国宝18点、
重要文化財56点を含む総計100点ほどの作品が展示されるようです。

 国宝では、空海自筆の書「聾瞽指帰・ろうこしいき」
      運慶作の「八大童子立像」
      「五大菩薩像」
      「仏涅槃図」
      「中尊寺経」など

 重要文化財では、快慶作の「孔雀明王像」
         平清盛が寄進した「血曼茶羅」など

 その他さまざまな密教仏具を含む工芸品など、
第一級の美術品が多数展示されるようです。

興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。


 なお、5月13日(日)には高野山霊宝館副館長井筒信隆氏
による特別講演会の開催も予定されています。

 
 北海道立近代美術館へはこちらから

場所はここから

高野山金剛峯寺所蔵「血曼茶羅」を赤外線撮影

2007-03-22 13:54:24 | 遍路に関するあれこれ
高野山金剛峯寺に1150年、平清盛が寄進した「両界曼茶羅図」を
制作当時の状態にして複製するために札幌市にある道立近代美術館で
赤外線撮影が行われているとの新聞報道がありました。

この「両界曼茶羅図」は「金剛曼茶羅図」と「胎蔵界曼茶羅図」の
二副一対をさし、現存する彩色曼茶羅図としては国内最古のものと
いわれているようです。

そして、平清盛の「血」を混ぜた絵の具が一部に使われていると
いわれていることから通称「血曼茶羅」と呼ばれ、重要文化財に
指定されてます。

すでに、制作から850年を経ており描かれた諸仏の輪郭がかすんで
きているため、2016年に高野山開基1200年を迎えることを
記念して制作当時と同じ複製品を作るために赤外線による撮影が
行われています。

この「血曼茶羅」は昨年旭川市に置いて開かれた「空海マンダラ弘法大使と
高野山」展に続き、4月24日から旭川と同様に札幌市において
道立近代美術館で同じ展示会が開かれるために同美術館で保管されています。

この保管期間を利用して撮影を行っています。


「念ずれば花開く」の真民さん亡くなる

2006-12-15 18:56:18 | 第1回(阿波編)
「念ずれば花開く」
 この詩をお書きになった坂村真民(さかむらしんみん)さんが
12月11日の早朝、老衰のため97歳でお亡くなりになったそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。 合掌!

私がこの詩に初めて出会ったのは前神寺の山門前にある石碑を
目にしたときです。
自然石に彫られたこの文字がスーッと目から入り心に響いてきました。
それからはこの簡素で短い言葉が、四国を歩いていて苦しいときなどに
フッと心に浮かんで元気づけてくれるのです。

 坂村真民さんは、仏教の精神に根ざした詩作で知られているようですが、
残念ながら私はこの言葉しか知りません。
この言葉を彫った詩碑は全国に建てられているようですが、
内子町から久万町にある44番札所大宝寺へ向かった歩いているときに
民家の庭に大きなこの詩碑を見つけたときには、
個人でこんなに大きな詩碑を建てたものだと思い、
驚きとともに感動した記憶があります。

この詩と出会ったのも四国遍路のお陰であり、
良い言葉と巡り会えたことに感謝しています。