四国遍路テクテク日記

「四国を歩いて遍路する。」にこだわって平成14年のGWから2年間、5回に分けて歩いた記録を中心に遍路に関するあれこれ。

「念ずれば花開く」の真民さん亡くなる

2006-12-15 18:56:18 | 第1回(阿波編)
「念ずれば花開く」
 この詩をお書きになった坂村真民(さかむらしんみん)さんが
12月11日の早朝、老衰のため97歳でお亡くなりになったそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。 合掌!

私がこの詩に初めて出会ったのは前神寺の山門前にある石碑を
目にしたときです。
自然石に彫られたこの文字がスーッと目から入り心に響いてきました。
それからはこの簡素で短い言葉が、四国を歩いていて苦しいときなどに
フッと心に浮かんで元気づけてくれるのです。

 坂村真民さんは、仏教の精神に根ざした詩作で知られているようですが、
残念ながら私はこの言葉しか知りません。
この言葉を彫った詩碑は全国に建てられているようですが、
内子町から久万町にある44番札所大宝寺へ向かった歩いているときに
民家の庭に大きなこの詩碑を見つけたときには、
個人でこんなに大きな詩碑を建てたものだと思い、
驚きとともに感動した記憶があります。

この詩と出会ったのも四国遍路のお陰であり、
良い言葉と巡り会えたことに感謝しています。

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4 コメント

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stararts@pastel.ocn.ne.jp (徳さん)
2006-12-16 06:17:35
はじめまして。掬水へんろ館のリンクで「念ずれば花開く」という文字にひかれて参りました。(最初の真夏の巡拝で)前神寺の山門の横にこの碑を見た時、なんて素直ないい詩なんだと感動し立ち止まり、(春に参拝した時は)この碑に満開の桜の花びらがそよ風に舞って降り注ぐ風情を長い間見とれていました。(あまりに美しかったのでビデオで撮影もしました。恐縮ながらそれ以降「和民」という店の看板を見るたびにこの詩の刻まれたこの碑のことが頭に浮かんできて元気付けられています。)かなり昔の時代の方かと思っていましたが現代の方だったんですね。坂村真民様のご冥福をお祈りします。
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kamadaishi8721@blue.ocn.ne.jp (めいおう)
2006-12-16 08:41:44
初めまして、愛媛県松山市(旧北条市)に御座います『花へんろ第一番札所 鎌大師堂』のめいおうと申します。
私のプログ『花へんろ第一番札所から』にも書き込みましたが、11日に真民さんが亡くなられました。
真民さんと鎌大師とは以前より関連があり、前堂守・手束妙絹尼とはかなりの交流があった様で、境内には真民さんの石碑等もあります。
また、真民さんが妙絹尼に宛てたハガキも数枚残っております。
また、私と真民さんとは、一遍上人さまを共通師とするところがあります。
私の母方の実家は松山市窪野町に御座います一遍上人さまが生前ご修行された土地にあり、以前は『古川(こっか)坊』という宿坊しており、一遍上人を慕ってこられる修行者や信者さま方を泊めていたと聞いております。
私達が昨年着任後、真民さんを慕うように、本堂正面には、毎月詩集から抜粋したお気に入りの詩を掲示しております
また、この愛媛におられる著名人が旅立たれてしまいました。

心から真民さんのご冥福をお祈り申し上げます。
南無大師遍照金剛    合掌
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初めまして! (MIKO)
2006-12-17 09:00:32
徳さん、初めまして!

あなたのことは「掬水へんろ館」の談話室の書き込みを拝見させていますので、初めての感じはしません。
いつも、暖かい書き込みを読ませていただいています。
同じ前神寺の山門横の詩碑に目を吸い寄せられたようで、コメントを読ませていただいて嬉しかったです。

坂村真民さんはこの世から姿を消してしまいますが、
その伝えようとした心は、このように私たちの胸の中で生き続けていくのだと思います。
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一遍上人には・・・ (MIKO)
2006-12-17 09:08:51
明応様、ご無沙汰しております。

コメントありがとうございます。
「鎌大師」には一度寄らせていただいてお参りさせていただいたことがあります。

その時には、手束妙絹尼様は鎌大師を去った後でしたが、変わってお守りしていた堂守の方から厚いお持て成しを受けた記憶があります。

真民さんは、「四国へ渡ってから、一遍上人の信仰に随順して仏教精神を基本とした詩の創作に転じる。」と経歴にかかれておりました。

そのような縁で鎌大師とも繋がりを守っていられたのですね。

鎌大師に真民さんの石碑があることには気がつきませんでした。
今度そちらにお参りする機会があれば、ぜひ、真民さんの石碑も見てみたいと思っています。
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