090909

daily mikissimo

銭売り賽蔵

2024-06-17 21:36:48 | 
『銭売り賽蔵』 山本一力 読了

~金貨や銀貨を、町民の間で使われる文銭に両替する銭売り。
深川でまっとうに商売をする賽蔵たちに対抗して、
亀戸にあらたに銭座が開かれることになった。
権力を盾にあらゆる手を使い、深川に食い込もうとする亀戸…。
真摯に得意先に向き合う賽蔵、そしてその気概に応える
大店の主人や仲間たち。商売とは、人と人のつながりとは、
思いやりの心とは…、しみじみと現代人に問いかける時代長編。~

久々の一力さん作品
時代ものは基本読まないのに一力さん作品だけはすーっと入ってくる

時代が進んで色んなことが自動化やAI化されたとしても
最後はやっぱり人と人のかかわりだと思わせてくれる
目に見えない心意気とか思いやりといったものさえ
見える気がするほど
今の時代に絶対的に足りていない要素が確かにそこに

「身寄りやらカネやらを失う怖さを持たない者が、
高いこころざしを支えに生きることの強さを、
この歳になって見た思いです」ってセリフに
どれだけ勇気づけられたことか
そしたら、その一文が解説にも載っていて
私だけじゃないんだって

また一つ、心の栄養補給が出来ました
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