春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

都内一のクスの木の  巨樹 44

2019-01-09 | 巨樹
浅草からの帰宅途中、春日通りを進み、後楽園の方面から
本郷弓町のオフィス街に入り、名称 本郷弓町の大楠の前に車を止めました。 半年振りにこの巨樹の前に立ち
ました。 都内最大の楠は、樹齢600年 樹高20m 幹周りが9m弱、巨樹の多くが社寺仏閣にある中で
マンションの前にたたずむ姿は驚きの巨樹です。

多くの歴史を経て武士の時代から明治にかけてさらに時代は進み、土地の所有者が変わり、屋敷も何度か壊された
と聞いてますが 過去の敷地の一角に残された楠はどれ位の大きさかは、わかりませんが、今こうして生き延びてきた
姿を見るにつけ、地域の人に守られ、崇められて、御神木として、本郷弓町に残る姿を見せてくれます。




















数百年生き続ける巨樹は、主幹が折れたり、幹が空洞になり
その姿は変遷して痛々しい姿を自分は多く見てきました。 弓町の大楠は見ての通り樹形もまっすぐ、ビルの6階まで
伸び上がり、幹も空洞化してなく、樹皮も美しく まれな巨樹です。 虫を寄せ付けない、また腐りがないのは楠は虫などを寄せ付けない
防虫効果の高い油分の多い液体を、樹木が含んでます。  




      


  


楠の横にはビルの1階におしゃれなレストランがあり、大昔に
ここで食事をしたことがここに来る度に思い出されます。食事をしながら楠を見る。 真冬の中、緑濃い樹木は、
圧倒的な迫力と長い歴史を感じました。