この日、名古屋大学に行った理由は、農学部の織田銑一教授が主催する名古屋哺乳類研究会での研究発表会があったからです。
この会は、アマチュア、研究者問わず、日頃自分たちが調査している野生動物に関係する情報の交換の場として行われているもので、名古屋市内で確認されたのカモシカやリスの保護活動などについて発表がありました。
また、この春こちらの大学院を卒業し、岡山理科大学の就職した研究者から、岡山県内で初めてストランディングしたザトウクジラについての、発見から回収、標本に向けた埋設までの報告&苦労話がありました。こちらのザトウクジラは7.7mの子供(?)だったそうですが、引き上げのための船による搬送やクレーンやトレーラーの手配、埋設場所の確保などとても大変だったとことです。
実は5月中旬に名古屋港で発見されたマッコウクジラの標本化に向けた回収作業は、この織田教授の研究室で担当されたのです。ちょうどこ岡山でのザトウクジラと名古屋港のマッコウクジラのストランディングが因縁めいたものを感じたのですが…。
さて、この講演会の最後に、織田教授から、名古屋港のマッコウクジラについての報告がありました。
織田教授は、ただ「もったいない」からという考えだけで、標本化に向けたプロジェクトを進められたそうですが、こちらは全長12mという大きさということで、想定外のことが次々発生したそうです。
埋設予定地としていた設楽町にある名古屋大学の研究施設までの搬送が実質的で困難であり、新たな埋設場所を確保する必要が生じたこと。警察から搬送にあたっての時間規制をかけられていたことなどの苦労話を淡々と話されました。
これらの問題のほとんどは、人と人とのつながりの中で解消されたそうですが、当初150万円といわれていた費用が、実際にはその3倍と予想外に資金がかかり、その資金のめどをつけることが、現在の最大の悩みとなっているそうです。
骨格標本の発掘は来年の夏ごろとのことですので、その時はぜひ参加したいものですね。
それはすごい!
私はまだクジラって本物見たことないです。
生きてるのも、死んでるのも。
ザトウクジラも7.7mで子供なんて、大きいですね!
私が住んでる山小屋より大きいかも(笑)。
本物を見たら、きっと大自然の偉大さを感じるのでしょうね!
でも処理費用で450万・・・。
12mのクジラなんて、運ぶだけでも大変ですもんね。
それにしても高い!!
作業費用の大半は、船やクレーンやトレーラーの借用費らしいですが、やはり高い感じがしますね。
多くの人たちの思いがこもった標本になると思いますので、ぜひ有効に活用していただきたいものですね。