自然と風を感じて…

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リスクマネジメント研修会

2008-09-18 05:57:56 | 自然

 先週の土・日は、犬山市内で行われた「自然観察会でのリスクマネジメント研修会」に参加してきました。

 リスクマネージメント。ここのところ話題になっている「事故米」の事件にも通じることですが、いかに危険を察知し回避するか。そして事故が発生してしまったときに、いかに対処するか。いかに事故を小さく押さえるかということです。

 自然観察会に限らずフィールドよくに出る私たちにとって、重要な課題の一つです。野外では危険な生き物の襲撃、雨や雷などの突然の気象変化、事故によるケガなど思わぬトラブルに見舞われることがあります。私も何度もこのようなトラブルの経験があります。いかにして危険なことを察知して未然に事故を防ぐか、事故が発生してしまったときにいかに対処したらよいのか。というのが今回の研修の目的です。

 1日目は主に講義を中心とした座学、2日目はフィールドに出ての実習という構成でした。また、地元開催ということもあり、ご重鎮の自然観察指導員の方と「愛知で特に注意すべき危険対応」について、2人で30分ほど事例紹介をすることになっていました。

 私たちも事例紹介では、まずご重鎮の方にお話をしていただき、次に多少の時間調整をかねて私が受け持つことにしていたのですが…。
 このご重鎮の方、話が始まるといっこうに止まりません。ご自分が経験されたトラブルの内容をお話しされるのですが、あれもこれもとまとまりなく話されます。時間も20分をゆうに過ぎ、25分に達しようとしたときに、事務局の方と相談して講師の脇に行きました。やっと時間に気がつかれ「時計を見て話していたはずだが…」といわれました。
 さすがに用意してきた内容を5分では話せないので、10分ほど時間をいただき、手短にキイロスズメバチに襲撃された実体験や、マダニやヒルに噛まれた事例を紹介しました。  特に打ち合わせはしていなかったのですが、次の「野外における危険な生物の対処法」の前座となる内容をお話しでき、自己満足できました。

 さて、研修会全体についてですが、座学では危険な生物や事故時の対処法だけでなく、危険の発見と回避、保険のことなど、リスクマネジメント全般についての知識を中心に講義が行われました。
 また、実習では、フィールドを確認して、どこに危険が隠れているかといったイメージトレーニングのほか、消防署の救急・救護講習を受けたあとに、実際に野外に出て、持っている物と身の回りにある物を使ってタンカを作るとか、事故発生時にどのように対応したらよいかといったシミュレーションが行われました。

 2日に渡るこの研修で、事故に遭わないよう適切な状況判断をすること、事故に遭ってしまったときに、いかに自分たちのおかれている状況を把握し、身の回りの物を活用して対応することができるかが私たちに求められてるのかを知ることができ、危機回避と事故対応能力の重要性を感じました。

 野外において一番危険なもの…それは「ヒト」です。講義の中で話したところ結構うけましたが、間違いのないことでしょう…。


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