自然と風を感じて…

BMW F650GS&R1200RTでのツーリングや季節の移り変わりなどを話題に、愛知・三河地方周辺を紹介しています。

ある事故の話 part1

2010-05-26 03:22:03 | バイク&レース

 

 最近、私の身の回りでは、仲間のバイク乗りの事故が多発しています。

 これは少しさかのぼって、4月初旬のころの話。

 mixiつながりの仲間たちと渥美半島にツーリングに行き、夕方、豊橋周辺で解散。
下道を使って帰宅し、パソコンからmixiにつなぐとメッセージが入っていました。
 「Dさんこけた」。
 事故の場所は、豊川ICの近くとしか書いてなく、事故の状況も全くわからない状況でした。

 mixiは匿名性が高く、友人と行ってもハンドルネームしか知らない人がほとんどです。さらにこのときはメッセージをくれた仲間の携帯電話の番号さえわかりません。

 メッセージを送ってくれた友人に、急いでメッセージを返信し、携帯電話に連絡してもらうようにして事故状況を確認することができました。
 
 彼から聞いた事故の状況の概要は、豊川市の国道151号線を走行中、前を走っていた1BOXが、自動車用品店に入ろうと左折しはじめたので、その車をやり過ごし直進したところ、自動車用品店から軽自動車が飛び出してきたとのこと。
 この軽自動車に道をふさがれる形となり、接触しそうだったので、強引に回避して転倒してしまったそうです。
 さらに事故原因の軽自動車は、バイクの転倒に気がつかずに行ってしまったそうですが、後続の彼が、次の信号で停車中のところを確保したとのことでした。

 幸いなことに事故といっても、軽自動車との接触はしなかったとのですが、転倒したDさんは鎖骨骨折で近くの病院に救急搬送。もちろんバイクは大破、シフトバーが動かないとのことでした。

 Dさんに連絡を取ったところ、応急処置として鎖骨骨折の方はテーピングで固定するだけで、あとは紹介状を書くので地元の病院に行くように指示を受けたそうです。
 何より驚いたのは、事故調書を作成したした警察は、鎖骨を骨折し苦しんでいる状態のDさんから事故の状況を聴取し、バイクの単独事故として処理されたとのことでした。
 なお、本来なら人身事故扱いですが、単独事故なので行政処分はありません。とも警察官に言われたとのことです。
 さらに悪いことに、バイク仲間たちも、これまでの仲間の事故の経験から、警察の判断を鵜呑みにし、バイクの単独事故と思い込まんでいました。
 
 事故の状況を聞いた以上さすがに放っておけないので、Dさんのいる病院まで車で駆けつけて、彼の自宅近くの春日井市内の総合病院まで搬送。
 またバイクの方は事故に居合わせた仲間と事故現場近くの仲間たちで、5速ホールドとなってしまったバイクを、彼の自宅まで陸送してくれました。
 
 またこちらの総合病院でも驚くようなことが…。
 あとから聞いた話ですと、結局相当長い時間待たされたあげくに、整形外科の医師がいなかったことと、肩をしっかりテーピングされていることから、治療も入院することもなく、「翌日通常の診療を受けてください。」という指示を受けたそうです。
 最終的に鎖骨の骨折は、テーピングのみで自宅静養で治療することになり、現在も会社を休んで治療中だそうです。
  
 ただし事故については、あまりに警察の処分が不適切であったので、警察に申し入れをして、再度現場確認と事情聴取をすることとなりました。
 結果として、事故原因は飛び出してきた軽自動車の責任が認められることになり、単独事故から、事故の被害者となったそうです。
 これによって、相手側の保険を使うことができるようになったそうです。もちろん、これから過失割合等を交渉して、ということですが…。
 
 実はこの現場検証に立ち会ったのですが、あくまで立場は、「第三者」。目撃者でもなかったので発言することはできません。
 しかし、警察官のバイクや走行状況の認識の違いから口をはさんでしまい、怒られてしまいました。
 最終的な判断では、私の意見も参考にしていただいた?ようなので、よかったのかな?
 
 どうしてもバイクの事故というと、「バイクが悪い」という先入観がもたれがちです。もし事故に巻き込まれてしまって、一方的に悪いというような扱いを受けた場合は、ちゃんと申し立てしましょう。
 今回のように事故の原因者がくつがえり、正しい判断に変わることもありますから…。
 
 でも、一番大切なのは、事故に遭わないような走行を心がけることです。
 車もバイクも「安全だろう」運転をやめ、危険が「あるかもしれない」と思って走行することで、事故の多くは回避できるように思います。
 
 みなさんも、くれぐれも事故のないように、安全な走行に徹してしてくださいね。