昨年の11月、実家から送られてきたアシタバにくっついていた、ちっちゃな黒いいもむし。↓
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普通よりもずいぶん日数をかけて、ようやく蛹になって、玄関廊下の隅のダンボールの中で長い長い冬を越し。
ようやく気温が緩んだ4月末の日曜日。もうそろそろかな?と思ってダンボールをのぞこうとしたら。
ぎゃあ”~~~~~っ!!!なんか、なんかおちてるう~~~っ!!!!!
なんか、スプラッタでも見たような気がして、おもわずその場から逃げた庭主。
うわ~ん!!!しんじゃったあ~~~!!!
と、泣きながら再度確認。あ”~。仰向けで羽がぐしゃぐしゃ。もうちょっと早く気づいてあげられれば。ぐす。ぐす。うまく掴まれなかったのかしら。
しかたがない。お庭に埋めてあげよう。今日はこんなにいいお天気なのに。せめて、しばらくお日様に当ててあげるね。
…と、花が咲いている横に穴を掘っておりますと。
ん?………う、うごいた。いきてる。お日様にあたって動き出した!おお~!
う~ん。まだ落ちたばっかりだったのか。よかった。そういえばお腹がまだ大きい。時間が経つに連れて、少しずつお腹が小さくなり、ダンボールに張り付いた羽も堅くなってはらりとうまくはがれた。
おお~。ネットで調べると、どうやら砂糖水やら蜂蜜を薄めたものやらポカリスエットなんか飲むらしい。
四苦八苦するうちに、自分からは飲みにいかないんだけど、なんとかティッシュや綿棒に含ませて嘴を撫でると飲ませることができるように。
2、3日するとしっかりしてきて、時折よじ上ったり羽ばたいたりするように。光や水の匂いに反応したり、夜寝る前にはくいくい飲むようになったりなど、何となく性格がつかめてきました。
飲んで動いてはしばらく止まるというところはイモの頃と変わらないなあ。
連休中、つれとデカ畑に連れて行って、芝桜の上に置いてみると。
おお~っ!これまでにない反応です!不自由ながらも一生懸命足で花びらにかじりついて花の筒穴を探しては嘴を差し入れる。おいしそうに飲んで、口の周り、花粉だらけです。
とべないけれどげんきいっぱい、春の日差しの中で花に埋もれて、生を謳歌しているあげはちゃん。手乗りでぱたぱた蜜を探します。か~わい~い。
仕事からの帰り道、つれから「あげはちゃんがへん」とのメール。昨日はあんなに元気だったのに、と、泣きそうになりながら家に駆け込むと。
もう背中を丸めて、お水をあげてもぴくりともしませんでした。
ぐし。ぐし。
週末、つれと、好きだったデカ畑の芝桜のそばに、お花と一緒に埋めてあげました。
軽い。魂が抜けると、軽くなるんだなあ。あんなにぴちぴちとして重かったのに、ちょっと触っただけでもうほろほろとくずれそう。
宅急便のダンボールで運ばれて、ダンボールの中で蛹の4ヶ月ほどを過ごして。ず~っとこの子は箱の中だったなあ。やっと明るいお日様に当たれるようになったのに。それでも2週間ほどいてくれたもんなあ。
おりこうさんだったもんなあ。蛹になる前に糞する時も、ちゃんとおしりを横に傾げて枝を汚さないようにしてたし、砂糖水の綿棒を近づけると、ふん、と、頭を起こして前足で抱えようとしたし。
次に生まれてくる時は、丈夫に生まれてくるんだよお~。
命っていうのは、思ったよりもずっと逞しくって、思ったよりもずっともろいんですねえ。
ああ、やばい。こんどアゲハイモ見たら、投げ捨てられないじゃないのよう。まあ、うちのあげはちゃんは他のヤツとは違うからね。今年もパセリとフェンネルにどっさりつくんだろうなあ…。絶対飼わないぞう。み、見なかったことにしよう。そうしよう、そうしよう。
☆今日のちび庭気温:14~27℃ おお~、5月に入って一気に夏。ツツジが咲きそろって、今度はいよいよバラの季節ですね。(^_^)
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