あらら。長城の写真がないわ。そうだ。私のカメラがメモリが足りなくてつれのを借りたんだった…(上の写真は、北京の鐘楼からみた胡同)。
万里の長城の遭難。なんとも痛ましいかぎりです。この時期、もうそんなだなんて、50年ぶりの大雪とはいえ、北京の辺りって、やっぱり寒いのね。
そうそう。山の天気は、変わりやすいのよ。雪国育ちの庭主、実家から歩いて30分のスキー場はまさしく庭のようなものでしたが、それでも視界がホワイトアウトしたときの恐怖ときたら。
前後左右真っ白で何も見えず、ただすごい勢いで積もってゆく雪の音がするだけ。父はよく、雪に降り込められるとこの世の終わりのようだ、と申しておりますが、本当に、パニックになって、現世に帰れるのだろうかという気分になります。
そんな、地元の人たちも困惑するような大雪の中を。こんなご時世にも関わらず。
見ず知らずの日本の旅行者のために、自らの危険も顧みず救援に行ってくださった、中国の地元の村の沢山の方々、救援隊の皆様。本当に、ありがとうございます。
きっと、本当は自分たちの方こそ思いもかけない村への大雪への対応で手一杯だったろうに、しかも、いちばん山に入るのを避けたい時に。無謀でとても残念な結果になってしまったツアーのために、一生懸命に救助してくださった中国の人々に、心からお礼をもうしあげます。(だって、どのメディアも迷惑をかけた村の人たちにありがとうって言ってないんだもの…。)
…庭主が有名な万里の長城の八達嶺に行ったのは、オリンピックの直前でした。
中国語は全くしゃべれず、ガイドブックと鉛筆とメモ用紙を頼りにドキドキしながら一人で乗り込んだ、北京からのツアーバス(一応英語対応でしたが)。途中、明の十三陵に寄るという日帰りコースでした。
ガイドさんに近いところを、と前の方の席に乗り込んだら、隣はとても気のいいおじいさんでした。ずいぶんお年を召した方で、全く会話は通じないのですが、にこにこと地図を指差したり、ナツメやらお菓子やらを勧めてくれたり。バスの窓から名所が見えると、見逃さないように私の膝をたたいて「ほら、あそこ!」と一生懸命指差して教えてくれるのです。
途中休憩でバスが止まる時も、私が迷子にならないように気をつけてくださいました(なんせ、時間に遅れたら置いていかれるものですから)。おかげで、ひとりでとても不安だった私は楽しく過ごすことが出来ました。
初めて見た、壮麗な長城がどこまでも続く景色の雄大さと、紅葉しはじめた山々の美しさと共に、おじいさんの親切が懐かしく思いだされます。
最近両国の間がギクシャクしてるのが大変悲しく思います。早く修復されるように願っている今日この頃です。
☆今日のちび庭気温:9~15℃ 北京を襲った気圧の谷がようやく市川の空も通り過ぎ。たまった洗濯物をせっせと干しております。(^^;)