気分転換

　一人で、家にいてできる気分転換が二つある。

　一つは料理をすること。
　これといって得意な料理があるわけではないが、料理をしている時は楽しい。
　そして、その後は食べることに追われ、その後はダイエットに追われる。

　もう一つは、新聞の整理をすること。
　溜まった新聞を読み流しながら、心に留まった記事を切り抜いていく。
　新聞が片付いてホットするが、切抜きをどう扱うか宿題が残る。


　今日は料理でなく、新聞を読んだ。
　
　心に響いた小さな記事を紹介。

　０７・２・１９毎日、記者ノート命の賛歌より。
　神戸市の１８歳女子高校生の感想、「人間は誰でも自分が一番大切なのだと思います。そしてそのことを自覚した人間だけが他者を大切に思うことができるのではないでしょうか。」
　そうだよね。私も大事、同じようにあなたも大事、憲法１３条個人の尊厳だよね。

　同じ紙面で学校と私より。
　脳科学者、茂木健一郎さん、「ネットによる大啓蒙時代が来ると思う。僕は自分が少しずつ学んで前に進んでいくという喜びを感じることを繰り返しながら学んだ。自分のペースで個々人が学んでいけば良いと思う。」
　そうだよね。自分の心に響いたものを大切に学んでいけば自分の前進と同時に、他者の学ぶ姿が美しく見えるんだよね。

　０７・２・２５日経、詩歌のこだま、「自分」と言う海を掘り進むより。
　今年度の高見順賞『桜病院周辺』岬多可子の作品を評して小池昌代さん、「生き難さを乗り越え、自己の本質へと降りていきたい＝生きていきたいという、真摯な希望と私には思える。そうして自己探求を深めていった先で、いつか他者と深く出会う瞬間、そんな表現を、これからの岬さんに読んでみたいと思う。」

　いずれにも自分から他者への視点が共通することが心に響いた。

　これで元気になって本業に戻れそう。