どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

11月11日(水) その2

2015年11月11日 | 日記
出町柳から乗る叡山電鉄は 比叡山や鞍馬に向かう電車である

そうした観光客も多く 車内はそこそこの混み方だった

建築・町並みフェチの友人と駅で降りて 修学院離宮まで歩く


西の入口から入ったところに下離宮がある

そこを出ると二方向に分かれる松の並木道が田畑の中に伸びており 南には中離宮 そして北の方に上離宮がある

ここにも わざと隠してすぐには見せない工夫がなされている



見学を始めてからまもなく 桂離宮に比べてインパクトが少ないと思い始めていた



しかし この一見退屈そうな田畑の中の松並木を歩いているうちに それもまた建物へと誘うまでの仕掛けなのだと段々わかってくる

   

嵯峨の山々を借景として広がる田畑 そして少しずつ石段を上がり 坂を上るにつれて眺望が良くなっていく



この野趣的な雰囲気こそがここの持ち味なのだとわかってくる

眼下に広がる景色が目に入った時 だれもが感嘆の声を上げてしまう




四季折々でまったく違った様相を見せてくれるのだろうと思うと たった一度のことではこの良さをまだ知ったとは言えないだろう

友人は 近くに住んでいることもあってもう何度も訪れているが 中でも雪景色の時が良かったという

桂離宮にしても修学院離宮にしても かつての宮廷文化と室町時代の東山文化の精神を引き継ぎながら 桃山文化も取り入れた 保養所(別荘)であり 社交場でもあり そしてテーマパークのようなものでもあったのだと感じる

映画やテレビといった映像があるはずもない時代を想像すれば 光と影の動き 揺れる水面 月の動き 風にそよぐ木々 流れる水といった自然や それらに伴う音響を楽しむのも至極自然なことだとわかってくる

そして 人の歴史の長さからしたら こうした時代の方がずっとずっと長かったのだ

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2 コメント

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そうなんですよね (みらい)
2015-11-14 21:11:58
チョット前までは夜は闇だったし、自然の音しかなかった、
修学院離宮は自然豊かな別荘地だったのですね。
皇室の持ち物なので、俗人的にならないのが魅力ですね。
いいですね~ ワタシもいつか申込みして行こう~♪
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みらいちゃんへ (yokochann)
2015-11-15 19:21:28
拝観料や見学料はありませんから~。
抽選だけなので、一度くらいは見ておいても良いかも。

思うに、都から少し離れて(当時の都だって、田舎ではあっただろうけれども)、山や川を楽しもうとしたのかなと。
ゴルフを知っていたなら、ゴルフ場を作ったかもしれない。

温泉が出ればそれでも良かったかもしれないし、私たちとそう多くは変わらないのかな~って、想像するのもまた楽し。
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