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南の島で幼稚園の先生になろう!

活動から19年。現在も現地の教え子や家族から連絡があり、素敵な人と出会えた青年海外協力隊生活に感謝しかない。

南の島のBirthday ついにお母さんになりました。

2007年11月03日 | ミクロネシアの家族
今日は南の島のお母さんになりました。

今の僕の家(ホームステイ先)はかなりのピンチ。
前にも話しましたが、お母さん(僕のホームステイ先のお祖父さんの息子さんのお嫁さん)がハワイに娘の出産に手伝いに行ったきり帰ってきません。

そこでできるだけ料理と食事の後片付けなど頑張っているのですが、今日は一緒に住むお祖父さんのお孫さんであるMIYRAの誕生日。Mちゃんは、今話したハワイに行ったお母さんの子どもではなく、お祖父さんの別の息子の子ども。でも彼女のお父さんとお母さんは離婚して両方ともが別々にアメリカに行ってしまい、彼女とお兄さんは、お祖父さんの家や他の親戚の家を転々としているようです。

今の僕のお母さんは、とても優しい人なので、そんな彼女(お母さんからすれば姪っ子になります)の面倒を見てくれています。ちょうど彼女と同じ年の子どもVちゃんがいるのですが、(二人はいとこ同士)とても仲良し。そしてMちゃんが11月3日、Vちゃんは、11月5日が誕生日。

今は船乗りのお父さんもいないし、他の子どもに聞くと「誕生日会をする予定はない」とのことなので、よしこうなったら僕が誕生会をするしかないなあと、僕がお母さんの代わりをすることに決定。
だってMちゃんは、お父さんもお母さんもアメリカで誕生日を祝ってくれる人がいないのだから。

ラッキーなことに先週にこの島に船が着いたので、スーパーに行けば食料はかなり豊富にあります。キャベツ・ブロッコリー・ニンジン・牛肉・豚肉などなど。

メニューは、キャベツにアルミホイルを包んで、その上にチーズやニンジンやキュウリを爪楊枝でさして、飾ったスナック的なものから、チャーハン、焼きそば、そしてブロッコリーと豚肉をごま油風味炒め、そしてサイコロステーキの5品。そしてもちろんBIGサイズのBIRTHDAYケーキ。

正直食材を買うだけでかなりの出費だけど、いつもお世話になっているおじいさん、そして子どもたち、そして今ハワイに行っているいつも優しいお母さん達、家族のためですから。

調理に3時間くらいかかりました。なぜなら、火がガスではなく灯油なので、火力が弱い、その上今日は15人分くらい作るので、量が多い。

でも一番心配なのは、家族がちゃんと食べてくれるかということ。

子どもたちも自分で仲のいい友達を集めていてくれたので、ほっと一安心。
サイコロステーキは一瞬でなくなりました。

ケーキは大きすぎたので食べ切れませんでしたが、明日冷蔵庫を見るときっとなくなっていることでしょう。

Mちゃんは、14歳で恥ずかしい年頃なので終始照れていて、そんな今更誕生日なんて嬉しいなんて顔できないと下を向いていましたが、きっと喜んでくれているのだと信じて。

日本では誕生日の料理を一人で作るなんて考えられませんが、この島なら何故かできてしまう?
それは単に時間があるから、海外だからではなく、この南の島の人々がもつ家族への優しさ、温かい気持ちがあるから。

そして喜びを一人で握り締めてしまうのではなく、みんなで分かち合おうとするシェアーの精神に満ち溢れているから。

僕たち協力隊って日本にあるいい技術を海外に移転する・伝えることが使命ですが、いいことを伝えたいなら、その国の良い所を自分がいっぱい吸収して、それを行動に表さないといけないというか、意味がないのでは?と思います。

これからもこの国の良い所を掴むだけではなく、自分の行動に表していけるように心がけたいと思います。いや行動していきます。