Adagioな毎日

ゆっくりとした時の流れを楽しみにながら毎日をつづります。

ドイツからスイス。日本領事館経由の旅

2017-08-06 12:16:20 | 

 

ドイツ・スイスの旅へ行ってきました。半年位前から考えてドイツ、ロマンチック街道とスイスの旅を予約。

「地球の歩き方」も買って準備万端であっという間に、旅行の日がやってました。

関西空港からドイツまで約11時間。7時間の時差で、10時に関空を出た飛行機は

お昼2時50分にドイツ、フランクフルトに到着しました。

バスでローテンブルクへ。フランクフルトの町を超えてローデンブルグに近づくにつれ、

メルヘンチックな木組みの家が増えていきました。

ローデンブルグ城壁に到着。

 

バスは城壁の門をくぐると、まるでおとぎの国のような町が広がっていました。

 

かわいいお店もいっぱい

近世に入って産業発展の波に乗り遅れたのですが、それが幸いにも、この美しい町並みを残すことになったようです。

今、このローテンブルクの町の人たちは、景観をとても大切にして、

もちろん、高い建物は建てない、石畳の木組みの家など、昔から続たく歴史、環境、景観を第一に考えているとのこと。

これは、私たちも見習わないといけないな、と思いました。

情緒ある石畳の道。でも細い道に大型バスが苦労して走行していきます。

 

 

ホテルへ到着。かわいい部屋。ドイツは涼しくて、ほとんどのホテルはクーラーがついていない。

部屋内はちょっとむっとしたけれど窓を開けるとすっと気持ちいい風が入ってきました。

ドイツには蚊がいません。網戸はなく、窓を開けていたけれど虫が入ってこないのがうらやましいかぎりです。

時間は8時を過ぎていたけれどまだまだ外は明るかったです。

2日目、城壁内を散策。マルクト広場では、朝市が開かれていました。

白い鐘楼がある市庁舎。その隣の市議宴会館の仕掛け時計には、毎時ぴったりに(今の季節はお昼以降)

に、30年戦争マイスタートリンク伝説「名大芸の飲みっぷり」にちなんで、

左の窓からディリー将軍、左の窓からヌッシュ元市長の人形が現れて、ワインを飲み干す、このスポットは有名です。

残念ながら今回は見ることができませんでしたが、又いつかこの深い「30年戦争」の歴史を聞くとぜひ見てみたいです。

この、おとぎの国のような、ローテンブルクの城壁内一帯で、

12月には、クリスマスシーズンはクリスマスマーケットが開かれ、

クリスマスツリーにイルミネーションが美しくロマンチックな町へ様変わり。とても盛り上がるようです。

そして、ローテンブルクから、ミュンヘンへ。

 

ミュンヘンは、良く晴れていて、ローテンブルクとは一変して汗をかくほどの暑さ。

こちらでは、豪華な丸天井が印象的なレジデンツ博物館と、12時と17時にお人形が出てくる仕掛け時計が有名な新市庁舎を

見ました。新市庁舎の前は、たくさんの人が集まりにぎわっていました。

 

レジデンツ博物館

 

 

ミュンヘンといえば、ビアホールとソーセージ。

お昼は、ソーセージとビールを満喫。おいしかった!

夜は、ビアホールで、ビールを。

 

 

3日目、バスでヒュッセン、ノイシュヴァンシュタイン城、新白鳥城へ。

小高い山の絶壁に立つ白亜のお城。ディズニーランドがモデルにしたといわれるだけあって

ロマンティックな、古城でした。

 

 

お城の前では、各国から来た観光客でたくさんの人が長い列を作っていました。

このお城は、第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世が17年の歳月と国の財政が傾くほどの巨額の費用をつぎ込んで、

一世一代をかけて自分の夢をこのお城に託そうとしたのですが・・・

昼夜が反転するなど精神的にも病んでいたといわれるルートヴィヒ2世。

ワーグナーに心酔し、ワーグナーのオペラに登場する棋士のお城をめざし

ワーグナーのオペラ、ローエングリンやパルジファルをモチーフにした壁画が、飾られていて

重さ900Kgの王冠の形をしたシャンデリアや、輝く黄金の天井に豪華な家具や調度品が素晴らしかったです。

このように巨額のお金を使ったり、狂気の様相を見せたことなどで、精神異常とみなされ囚われの身となり

国王の座も廃位とされてしまいます。そして、かかりつけの医師と一緒に

シュタルベルグ湖へ出かけたまま湖で謎の死を遂げることになるのです。

 

ノイシュヴァンシュタイン城の窓から。

 

 

あれだけ悲願であったノイシュバンシュタイン城の完成を見ることなくこの世を去ってしまうことになったのでした

妃もとらず、孤独だったルートヴィヒ2世。精神的にも病んでいて、ワーグナーに人生をかけて

お城をつくり・・・そして最後に見ることもなく去ってしまった、悲劇のルートヴィヒ2世に思いをはせ、

そんな歴史を知れば知るほど、この白亜の城ノイシュバンシュタイン城の深い魅力が伝わってきました。

ノイシュバンシュタイン城を堪能して、歩いて下山。

馬車も、コトコトといい音をたてて走っていました。

 

ノイシュバンシュタイン城が一番きれいに見ることができるビュースポット、マリエン橋で写真を撮りました。

 

この後、ツアーではスイスへと向かうことになるのですが、

私はここでみんなと別れ、ミュンヘンへ戻ることになるのです。

 

 

実は。私は、フランクフルト空港に到着する早々、パスポートの入ったポシェットを、携帯電話、お金もろとも

盗難に合うという大災難に遭遇してしまいました。

荷物の整理をしたとき目を離したすきに。

それからは、放心状態・・失意のどん底でした。それも旅初日からです。

フランクフルト空港では、真っ青になって、もう一度添乗員さんと、空港の中を探し回りました。

でも、見つからず・・・その時のことを、思い出すだけで、失神しそうです。

添乗員さんが、これからのことを考えてくれて、

土曜、日曜は領事館が休みのため

とりあえず、観光は、3日目ノイシュバンシュタイン城まで行くことにして

スイスには入ることができないので、パスポート申請のため

その後、ミュンヘンへ残ることになりました。

日は、さかのぼります。

1日目、ローテンブルクのホテルについた後、添乗員さんと一緒に、ローテンブルクの警察へ、

盗難届を出しに行きました。

時間は、まだ明るかったのですが、もう夜の9時過ぎ。警察官が2人残っていてドアのロックを外して入れてくれました。

英語で添乗員さんが話をしてくれて、2人分のパスポート、お金、携帯電話の盗難届を出して

紛失証明書を書いてくれました。

  

そして3日目、ノイシュバンシュタイン城観光後、ヒュッセン、食事を摂ったところ、

ミュンヘン在住の旅行社の方、がレストランまで

迎えに来てくれてヒュッセンから電車でミュンヘンへ戻りました。

今年から、旅行社のミュンヘンへ赴任された支店長さんに、ドイツの右も左もわからず、

言葉も喋れない私たちにとって、

ミュンヘンで、パスポート申請までこと細かくお世話になることになりました。

ミュンヘンへ向かう電車で3~4時間くらい乗ったその車窓からは、広い牧草地が続き、

馬や牛、羊たちがのびのびと走り回ったり、くつろいだりしている

ようすが見えました。

風力発電の風車が、たくさん見られ、ゆっくりと羽根を動かしていました。

とてものどかな、車窓風景でした。

電車はミュンヘン中央駅に到着。

  

ドイツは、土曜日、日曜日はレストラン、スーパーなどお休みで

唯一ミュンヘン中央駅のお店は開いているというアドバイスを受け

 

食料を買ってホテルへと向かいました。

 

ホテルは、ミュンヘンの宿泊していたホテル

に継続して宿泊。

ミュンヘン初日の晴れて汗が出るほどの暑さは、一変して、雨のミュンヘンは、寒くて

気温は、20度前後位だったように思います。

ダウンを着ている人も多く夏とは思えない風景でした。

 

パスポート申請には、戸籍謄本が必要なためあらかじめ息子に頼んで、faxで領事館へ送っておいてもらいました。

そして、4日目月曜日。旅行社より手配してくれたガイドさんと一緒にミュンヘンの日本領事館へ。

流暢にドイツ語を話すガイドさんは、もう30年ドイツに住んでいる年配の日本の女性の方でした。

まず、写真屋さんで写真を。

デパートの中の、一角にある写真屋さんへ行ったのですが

デパートでは、日本でも人気のあるドイツのお鍋がずらっと並んでいました

とても高価で、一度買うとずっと次の世代に引き継がれていくのだそうです。

でも

ガイドさんによると、保温重視でとても重いので、もっと軽いものが出てきて欲しいと

言われていました。

写真を撮って日本領事館へ。

 

日本領事館では、厳重に荷物の検査をした後中へ。

この日の4日後旅行7日目の朝のスイスから帰る予定なので、どうしても3日後の旅行6日目には欲しいことを伝え

事情を話してどうしても、明後日までには欲しいと伝えました。

始めは謄本の原本も必要の為、難色をしめしていた職員さんですが

帰国後必ず送るという念書を書き、謄本は後日郵送でOKということになり、なんとか明後日午前中まで頂ける

ということで、ほっと胸をなでおろしました。

ガイドさんと別れ、ミュンヘン中央駅へ行くことにしました。

ドイツ各地と、パリ、スイスなどヨーロッパ各地から国際列車が到着する大きなターミナル、ミュンヘン中央駅。

各地から来た列車が入ってきては、大きな荷物を持った旅行客が流れ出て

多くの人が行き交っていました。

 

自転車を持って電車から降りてくる人も多く日本ではめずらしい光景でもありました。

しばし、ホームの椅子に座ってドイツビールを飲みながら、ミュンヘン中央駅の飽きることのない情景を眺めていました。

 

 

ドイツの電車は、Uバーン(地下鉄)とSバーン(都市近郊電車)が中心となり、私たちの宿泊しているホテルは

U5バーンの終点だったのでわかりやすかったです。日本語表示もある切符売り場で1日乗車券を買い、刻印機で押すと

改札口もなく自由に行き来することができます。

電車は、駅に到着すると降りたい乗客が自分で開けるのですが、私たち日本人を見て前の少年が開けてくれました。

ホテル近くのスーパーで買い物をしてホテル着。

 

ドイツビールを飲み尽くす!

 

横断歩道で待っているとほとんどの車は、昼間でもライトをつけていて、人を見つけると止まってくれます。

 

次の日。旅行5日目は、ミュンヘン周辺を歩いた後、地図を持ってドイツ博物館へ行ってみました。

 

博物館では、飛行機や機関車、ライト兄弟が発明した飛行機、

第二次世界大戦で使われた戦闘機など展示されていて

目を見張るものがあり

お父さんたと男の子たちが、目を輝かしていました。

そしてまた、電車に乗って途中降りて散策。

雨で水かさが高くなった川で若者たちが波乗りをしていたり、

広々とした野原で犬を遊ばせている人たち。

犬がのびのびと走り回っていました。

 

 

 

ホテルの最寄り駅の下のレストランで食事をしました。

ピザを注文。

付け合わせでにサラダが付いてきて

ピザは超ビッグだったのでそれだけで

いっぱい。

ビールにぴったりでおいしかった。

お店は、満員でした。

6日目。領事館へパスポートをもらいに行く日。

パスポートをもらってから、ミュンヘン中央駅から

ツアーのみんなと合流するためチューリッヒへ向かいます。

支店長さんが、ホテルまで迎えにきてくれて

領事館で、無事パスポートを貰うことができました。

そしてもうすっかりおなじみになったミュンヘン中央駅へ。

電車が出るまで支店長さんに送っていただきチューリッヒへと向かいました。

 

電車内。やはり広い野原が広がり、馬、牛、うさぎ放牧されていました。

隣では、親子がトランプをしていました。

 

 

スイス チューリッヒに到着。

ドイツとはまた違う、空気が流れていました。

 

そしてたまたま歩いていたツアーの人たちと合流することができ

ツアーの1員に戻ることができました。

ツアーのみんなにも迷惑をかけてしまいました。

 

ほんとうに、大変ないろいろなことがあった今回のツアーでした。

 

ドイツ 鉄道の旅が中心となったけれど、ドイツをよく知ることができ、電車の乗り継ぎなど

迷っていたら声をかけてくれるドイツ人の優しさにも触れることができました。

私の心を知ってか、後のドイツ滞在中はずっと雨でしたが、石畳にしっとりと

情緒深く、雨のミュンヘンはとても魅力的でした。

たくさんの迷惑をかけてしまったけれど、ツアーの旅行社の添乗員さんや、

旅行社のミュンヘン滞在の方などのおかげだで、

無事ツアーを終えることができました。

 

本当に、気をつけないといけないことだと痛感、反省するばかりです。

 

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