玄関正面アーチの両側にニッチ(壁龕・へきがん)と呼ばれる凹状の窪みがあるのですが、ここをアーチではなく直線的なデザインにアレンジしているのは窓との調和や全体のリズム、バランスなどを矢部さんは考慮したのではないかと思います。三連アーチにしてしまうとうるさすぎます。外観ではここがまず一番の顔ですからスマートでないと。
私がメジャーでニッチの寸法を測ろうとしていたら、隣から女性が声をかけてくださった。私も「ここちょっと奥にすぼまってますよね」などと言って、お話しながらその後もご一緒して内部の至る所を見て回りました。途中でもうひとり女性も加わって三人でアレコレ話しながら楽しく見学しました。一人では気づかなかったり見逃してしまいがちなことも、三人寄れば文殊の知恵のごとくひらめき冴えて何かに気づきます。それがその場の見学の楽しいところです。美術館内ではそういうわけにはいかないので、建築系特典のお楽しみだといえます。
別れ際に今日はどちらから来たかという話になって、おひとりの方は地元横浜だと、私は東京ですと答えました。そして、最初に声をかけてくださったもうおひとりの方は、なんと栃木からとおっしゃるので、「ええっーとちぎぃですかー」と感嘆の声をあげてしまいました。わざわざこのストロングビルをみるために遠くから足を運んでいらしたとはビックリしましたが、その情熱はもちろん理解できます。ご一緒にストロングビルの最後を味わうことができて、とても有意義で楽しかったです。これも矢部又吉さんが仕組んでくださったのかな、なんて思ったりもします。
私がメジャーでニッチの寸法を測ろうとしていたら、隣から女性が声をかけてくださった。私も「ここちょっと奥にすぼまってますよね」などと言って、お話しながらその後もご一緒して内部の至る所を見て回りました。途中でもうひとり女性も加わって三人でアレコレ話しながら楽しく見学しました。一人では気づかなかったり見逃してしまいがちなことも、三人寄れば文殊の知恵のごとくひらめき冴えて何かに気づきます。それがその場の見学の楽しいところです。美術館内ではそういうわけにはいかないので、建築系特典のお楽しみだといえます。
別れ際に今日はどちらから来たかという話になって、おひとりの方は地元横浜だと、私は東京ですと答えました。そして、最初に声をかけてくださったもうおひとりの方は、なんと栃木からとおっしゃるので、「ええっーとちぎぃですかー」と感嘆の声をあげてしまいました。わざわざこのストロングビルをみるために遠くから足を運んでいらしたとはビックリしましたが、その情熱はもちろん理解できます。ご一緒にストロングビルの最後を味わうことができて、とても有意義で楽しかったです。これも矢部又吉さんが仕組んでくださったのかな、なんて思ったりもします。